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名古屋 骨造成が必要なインプラント治療|骨が足りないと言われた方へ
骨が足りないと言われても、選択肢はあります

「インプラント 骨が足りない」と言われた場合でも、多くのケースで治療の可能性は残されています。インプラントは顎の骨の中に埋入する人工歯根であり、十分な骨量が必要ですが、骨が不足している場合には骨造成という方法で土台を再建できることがあります。骨造成とは、人工的に骨の量を増やす治療のことです。重要なのは、「できるかできないか」ではなく、「どの方法が長期的に安定するか」を見極めることです。当院では米国補綴専門医として、見た目だけでなく噛み合わせまで含めて再設計する視点から、骨造成の必要性と限界を丁寧に診断しています。
骨造成の4つの種類とそれぞれの特性
結論から言えば、骨造成には大きく分けて4つの方法があります。
骨造成に使う材料は以下の通りです。
・自家骨移植(自分の骨を移植する方法)
・牛由来骨(ゼノグラフト:動物由来の骨を加工したもの)
・ヒト由来骨(FDBA/DFDBA:人の骨を乾燥加工したもの)
・完全人工材料(化学的に作られた骨補填材)
自家骨移植は、自分の骨を別の部位から採取して移植する方法で、骨芽細胞という骨を作る細胞を含んでいるため治癒が比較的早いのが特徴です。ただし、別部位を外科的に処置するため侵襲は増えます。
牛由来骨は現在日本で最も使用されている材料で、骨の足場となり周囲の骨が成長してくるのを待つ仕組みです。骨になるまでに3〜6か月程度かかることがあります。
ヒト由来骨は欧米では広く使用されていますが、日本では使用制限があります。足場としての役割に加え、骨形成を促進する性質を持ちます。
完全人工材料は生体成分を含まず、現在は限定的な使用にとどまっています。
骨造成を伴うインプラントを検討する場合、これらの違いを理解することが非常に重要です。
メリットだけでなく、吸収や待機期間という現実もある
骨造成は万能ではありません。例えば自家骨移植は治癒が早い反面、移植後に吸収が起こり、半年ほどで体積が3分の1程度減少することもあります。一方、牛由来骨は体積を維持しやすいものの、骨として成熟するまで時間がかかります。そのため現在の主流は、自家骨と牛由来骨を1対1程度で混合する方法です。この方法は骨形成速度と体積維持のバランスが良いとされています。
当院でも症例によりこの組み合わせを用いますが、すべての患者に適応できるわけではありません。全身状態、骨の欠損範囲、部位(前歯か奥歯か)、上顎か下顎かによって判断は変わります。「インプラント 骨造成 必要か」と悩まれている方は、単に可能かどうかではなく、将来10年以上安定する設計かどうかを見る必要があります。
米国補綴専門医として重視する全顎的診断
私が米国で補綴を学んだ際に強く感じたのは、「1本を見るな、全体を診よ」という姿勢でした。補綴とは失われた歯を機能的・審美的に回復する専門分野のことです。インプラントは単なるネジではなく、咬合という力のバランスの中に組み込まれる人工臓器です。咬合とは噛み合わせのことです。
骨造成が必要な症例では、噛み合わせの力の方向まで設計しなければなりません。例えば奥歯の欠損を放置して数年経過した症例では、反対側の歯に過剰な負担がかかり、顎位が変化していることがあります。この状態で単に骨を作りインプラントを入れても、力の設計が不十分であれば長期安定は望めません。
当院ではCTによる三次元診断を行い、顎骨の厚みや神経位置を0.1mm単位で評価し、咬合力の分散設計を行います。名古屋で骨造成を伴うインプラント治療を検討される方には、この全顎的視点が欠かせません。
質の高い骨造成を考える方へ
私自身、若い頃は「入れられるかどうか」に意識が向いていましたが、現在は「将来トラブルを起こさない設計か」を最優先に考えています。骨造成はあくまで手段であり、目的は生涯にわたり噛める状態を作ることです。そのためには、時間をかけた診断と全体設計が不可欠です。
質の高い骨造成を伴うインプラントを検討している方へ。骨が足りないと言われたとしても、それは終わりではありません。大切なのは、どの材料を使うか以上に、誰が全体を設計するかです。
骨造成を含めたインプラント治療の全体像や設計思想については、より体系的にまとめています。
→ <インプラント治療について詳しくはこちら>
監修者情報

EDEN DENTAL OFFICE (エデン デンタル オフィス)
院長 村井亮介
名古屋中区の伏見駅から徒歩2分の「エデンデンタルオフィス」では、米国補綴専門医の資格を持つ院長が、10年、20年先を見据えた精密な治療を提供します。歯科医院特有の緊張感を和らげるため、家族のように寄り添う丁寧な対話を重視。患者様の背景や「どうなりたいか」という想いを深く汲み取り、できる限りの最高の治療クオリティーを常に心掛けております。
経歴
- 愛知学院大学歯学部歯学科卒業
- 大手歯科医療法人勤務
- インディアナ大学歯学部補綴科卒業
資格
- 米国補綴専門医
所属学会
- 日本補綴歯科学会
- ACP american academy of prosthodontics member
- ITI international team
for implntology 会員 - AO academy of
osseointegration 会員
CONSULTATION 無料相談・セカンドオピニオン
インプラントをはじめ、審美補綴や義歯などの外科的治療に関するご相談を承っております。その他の治療内容についてもお気軽にお問い合わせ下さい。



