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名古屋 インプラントが入っていてもMRIは受けられる?|検査への影響と注意点を解説
多くのインプラントはMRI検査を受けられる

「インプラントを入れるとMRIが受けられないのではないか」。
名古屋でインプラント相談を受けていると、この質問は50代以上の患者さんから非常に多く聞かれます。
結論から言うと、現在の歯科インプラントの多くはMRI検査を受けることが可能です。
理由はシンプルです。
現在の歯科インプラントの大部分はチタンまたはチタン合金で作られているからです。
チタンとは、**磁石にほとんど引き寄せられない金属(非強磁性体)**です。
そのためMRI装置の強い磁場でも次の問題は通常起きません。
・インプラントが動く
・体内で引き寄せられる
・重大な安全問題が起こる
MRI装置は非常に強い磁場を使用します。
・一般的MRI:1.5テスラ
・高解像度MRI:3テスラ
テスラとは磁場の強さの単位です。
参考として
・地球磁場:約0.00005テスラ
・3テスラMRI:地球磁場の約6万倍
この強い磁場でも、チタンは強く反応しません。
そのため
名古屋でインプラント治療を受けた方でもMRI検査ができるケースがほとんどです。
ただし重要なのは
「MRI可能=完全に影響ゼロではない」
という点です。
ここを正しく理解することが重要です。
インプラントとMRIの関係を構造的に理解する
インプラントを検討している方がMRIを心配する理由は大きく3つあります。
・金属が磁石に引き寄せられるのではないか
・MRIで熱が発生するのではないか
・画像に影響するのではないか
この3つを順番に整理します。
1 磁石に引き寄せられるのか
歯科インプラントの主材料は
・純チタン
・チタン合金(Ti-6Al-4V)
です。
これらは強磁性体ではありません。
強磁性体とは
・鉄
・ニッケル
・コバルト
のように磁石に強く引き寄せられる金属です。
チタンはこの性質がほぼありません。
そのためインプラント自体がMRIで移動することは通常ありません。
2 MRIで熱は発生するのか
MRIでは**RF(ラジオ波)**という電磁波を使用します。
ラジオ波とは
人体の水素原子を振動させ画像を作る電磁波です。
金属があると熱が発生する可能性があります。
しかし歯科インプラントは小型です。
例えば
・直径:約3〜5mm
・長さ:約8〜13mm
そのためMRI条件下では
温度上昇は通常数℃以内
と報告されています。
医療機器の安全試験では
・温度上昇:6℃未満
が一般的な安全基準です。
歯科インプラントはこの範囲に収まります。
3 画像に影響するのか
実際に最も問題になるのはここです。
金属があるとMRI画像に
アーチファクト
が発生します。
アーチファクトとは
金属によって画像が歪む現象です。
研究では
・1.5T MRI:影響範囲 約1〜2cm
・3T MRI:影響範囲 約3cm
程度の画像乱れが報告されています。
つまり
・膝MRI
・腰MRI
・腹部MRI
では影響はほぼありません。
しかし
・顎関節MRI
・脳MRI
・副鼻腔MRI
では影響が出ることがあります。
名古屋でインプラント治療を受けた患者さんでも、撮影部位によって影響の大きさは変わります。
MRIで注意すべきポイントと限界
名古屋でインプラント相談を受けていると、MRIについて誤解が多いと感じます。
重要な注意点は次の3つです。
① インプラント以外の金属
実はMRIで問題になることがあるのは
インプラント本体より補綴装置です。
例えば
・磁性アタッチメント義歯
・古い金属義歯
・磁石式入れ歯
磁性アタッチメントとは
磁石を使って義歯を固定する装置です。
これはMRIに影響する可能性があります。
② メーカー情報
MRIでは
MR Conditional
という表示が使われます。
これは
特定条件下でMRI可能
という意味です。
条件には
・磁場強度
・撮影時間
・SAR値
があります。
SARとは
体内に吸収される電磁エネルギー量です。
そのため
・インプラントメーカー
・埋入時期
が分かると安全確認が容易になります。
③ 口腔金属の種類
名古屋の患者さんでは
・セラミック
・金属冠
・ブリッジ
・インプラント
が混在していることが多いです。
MRIでは口腔全体の金属状態が影響します。
単純に
「インプラントがあるか」
だけでは判断できません。
補綴専門医の臨床視点:インプラントとMRIをどう考えるか
米国補綴専門医として診療していると、MRIに関連する質問は日本より海外の方が多いと感じます。
アメリカでは
・神経疾患
・スポーツ外傷
・脳検査
などでMRIが頻繁に行われるためです。
米国補綴教育では
「歯科治療は全身医療の一部」
という考え方が非常に強調されます。
つまり
歯科治療は
・将来の医療検査
・全身診断
・医科治療
と矛盾しない設計が重要です。
私自身、研修中に強く印象に残った経験があります。
再治療症例のカンファレンスで
・複数インプラント
・不適切な咬合設計
の症例が提示されました。
その患者さんは
顎関節MRIが評価できない状態
でした。
原因は
・金属補綴の配置
・補綴設計
でした。
補綴学とは
歯の機能と形を回復する歯科分野です。
MRIを考えるならインプラント治療の設計が重要
名古屋でインプラント治療を検討している方にとって、MRIは将来の医療に関わる大切なテーマです。
整理すると
現在の歯科インプラントは
・多くがMRI対応材料
・通常は検査可能
です。
しかし重要なのは
治療の設計です。
歯科治療では
・咬合
・骨格
・補綴設計
・将来の医療
を含めた長期視点が必要です。
補綴学では
噛める状態を長く維持すること
を最も重要視します。
それは単に歯を作ることではありません。
・食事
・会話
・生活
を長く支える口腔機能の設計です。
名古屋でインプラント治療を考える際は
「入れられるか」ではなく
「どう設計するか」
という視点が重要だと考えています。
監修者情報

EDEN DENTAL OFFICE (エデン デンタル オフィス)
院長 村井亮介
名古屋中区の伏見駅から徒歩2分の「エデンデンタルオフィス」では、米国補綴専門医の資格を持つ院長が、10年、20年先を見据えた精密な治療を提供します。歯科医院特有の緊張感を和らげるため、家族のように寄り添う丁寧な対話を重視。患者様の背景や「どうなりたいか」という想いを深く汲み取り、できる限りの最高の治療クオリティーを常に心掛けております。
経歴
- 愛知学院大学歯学部歯学科卒業
- 大手歯科医療法人勤務
- インディアナ大学歯学部補綴科卒業
資格
- 米国補綴専門医
所属学会
- 日本補綴歯科学会
- ACP american academy of prosthodontics member
- ITI international team
for implntology 会員 - AO academy of
osseointegration 会員
CONSULTATION 無料相談・セカンドオピニオン
インプラントをはじめ、審美補綴や義歯などの外科的治療に関するご相談を承っております。その他の治療内容についてもお気軽にお問い合わせ下さい。



