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どんな時に歯を抜いてオールオン4にするか|名古屋で判断に迷う方へ

「全部抜く」か「残す」かには、7つの判断パターンがある

「歯を抜いてオールオン4にしましょう」と言われたとき、多くの方が感じるのは「本当に抜かなければいけないのか」という迷いです。

結論から言えば、すべての歯を抜くかどうかは、残っている歯の状態、顎の骨の量、噛み合わせの崩れ方、そして治療後にどれだけ安定を維持できるかを総合的に診断して判断するものです。「歯がボロボロだから全部抜く」という単純な話ではありません。

名古屋・栄エリアでオールオン4を検討される方の中にも、「実は数本は残せる」というケースもあれば、「残しているほうがかえって悪影響を及ぼしている」というケースもあります。

臨床的に「抜歯してオールオン4」が検討される場面は、大きく7つのパターンに分類できます。

  1. すでに歯が1本もない、または総入れ歯を使っている
  2. 残っている歯が1〜3本で、その歯の状態も悪い
  3. 重度の歯周病で複数の歯が揺れ、骨が大きく減っている
  4. 多数の歯が重度の虫歯で、修復できない
  5. 何度治療してもまた壊れることを繰り返している
  6. 顎の骨が大きく痩せて、通常の方法では骨移植が必要
  7. 歯自体は健康だが、位置や向きが極端にずれている

この記事では、この7つを4つのグループに整理して、それぞれ何が判断のポイントになるのかを解説していきます。名古屋で多数歯欠損に悩んでいる方にとって、ご自身の状況がどこに当てはまるかを確認する材料にしていただければと思います。

歯がすでにない方・ほとんど残っていない方の判断

すでに歯が1本もない方、または総入れ歯を使っている方

歯がすべて失われている「無歯顎」の状態は、オールオン4のもっとも基本的な対象です。

総入れ歯を長年使っている方の中には、次のような悩みを抱えている方が多くいらっしゃいます。

  • 入れ歯が合わなくなり、痛みや違和感がある
  • 食事中に入れ歯がずれて、硬いものが噛めない
  • 入れ歯安定剤を毎日使わないと不安
  • 人前で話すとき、外れないか気になる

入れ歯は顎の骨に直接固定されていないため、年月とともに骨が痩せるとフィット感が低下していきます。合わない入れ歯を使い続けると、歯ぐきに傷ができたり、骨の吸収がさらに進んでしまうこともあります。

オールオン4は、最少4本のインプラント(人工の歯の根)を顎の骨に埋め込み、その上に12本前後の連結した人工歯を固定する方法です。入れ歯のように取り外す必要がなく、自分の歯に近い感覚で食事や会話ができるようになります。

名古屋で総入れ歯からの切り替えを検討されている方は、まず現在の骨の状態をCTで正確に把握することが出発点です。

総入れ歯との違いをさらに詳しく整理した記事もあります。 (→ 多数歯欠損の治療法を比較|入れ歯・多数本インプラント・All-on-4)


歯が1〜3本だけ残っていて、その歯の状態も悪い方

「まだ数本は歯が残っている」という方でも、残った歯が重度の虫歯や歯周病で機能していなければ、残すメリットよりもデメリットのほうが大きくなることがあります。

具体的には、次のような状態です。

  • 歯が大きく揺れていて、噛むたびに痛む
  • 根の先に膿がたまり、腫れを繰り返している
  • 歯の構造が崩壊し、被せ物の土台にできない
  • 噛み合わせの支えとして、まったく役割を果たしていない

このような歯を無理に残すと、周囲の骨がさらに溶けていきます。将来オールオン4を行うときに必要な骨まで失われてしまう可能性があるのです。「今残すこと」が「将来の治療を難しくすること」につながるケースがあります。

一方で、国際的な研究データでは、「予後不良」と判断された歯でも適切な歯周治療と定期管理を続ければ、15年後に約60%が残っているという報告もあります。ただしこれは、歯科医院への通院を長期にわたって継続できることが大前提です。

判断のポイントは、「その歯が残せるかどうか」だけでなく、「残した歯が、口全体の噛み合わせの中で安定した役割を果たせるかどうか」まで含めて考えることです。

この「残すか抜くか」の考え方をさらに掘り下げた記事もご用意しています。 (→ 残っている歯が数本だけの場合、残すか抜くかの判断)

歯周病や虫歯で歯が崩壊している方の判断

重度の歯周病で歯がグラグラし、骨が大きく減っている方

歯周病は歯そのものではなく、「歯を支えている骨」が溶けていく病気です。進行すると歯が揺れ始め、やがて自然に抜けてしまうこともあります。

歯科の分類でステージIII〜IVと呼ばれる段階では、次のような状態になります。

  • 歯と歯ぐきの間の溝(歯周ポケット)が6mm以上に深くなっている
  • 顎の骨の3分の1以上がすでに失われている
  • 奥歯の根の分かれ目にまで病変が及んでいる
  • すでに何本かの歯を歯周病で失っている

この段階では、歯石除去や歯ぐきの手術だけでは十分な改善が見込めないケースが増えます。複数の歯が同時に揺れている状態では、1本ずつ治療しても噛み合わせ全体を安定させることが困難です。

ここで見落としてはいけないのは、歯周病の根本原因を放置したままインプラントに置き換えても、同じ問題が起こりうるという点です。2025年の研究レビューでは、慢性歯周病の経験がある方はインプラント周囲にも炎症が起きやすいことが報告されています。喫煙者ではそのリスクがさらに2〜3倍に上がります。

「歯を抜いてオールオン4にすれば解決」ではありません。歯周病のリスク管理を含めた総合的な治療計画が必要です。名古屋で歯周病が原因で歯がボロボロになってしまった方こそ、治療の順序と設計を慎重に組み立てる必要があります。

噛み合わせが崩れた状態での治療の考え方は、以下の記事でも解説しています。 (→ 多数歯欠損で噛み合わせが崩れているときの治療)


多数の歯が重度の虫歯で、修復できないと判断される方

虫歯は初期であれば削って詰めるだけで済みますが、深く進行して歯の構造がほとんど失われると、修復そのものが不可能になります。

修復できないと判断される状態には、次のようなものがあります。

  • 虫歯が歯ぐきの下まで広がり、被せ物の土台を立てる余地がない
  • 根の治療(歯の神経を取る治療)を繰り返しても感染が再発する
  • 歯の根にひびが入っている(歯根破折)
  • 虫歯による感染が周囲の骨にまで及んでいる

こうした歯が口の中に5本、6本とある場合、1本ずつの修復を積み重ねるよりも、全体を一つの単位として設計し直したほうが、治療期間も費用も結果的に抑えられることがあります。

ただし、「虫歯がたくさんある=すぐオールオン4」ではありません。1本1本の歯について「本当に修復できないのか」を丁寧に見極め、残せる歯と残せない歯を仕分けたうえで全体の治療計画を立てることが必要です。

名古屋で歯を全部治したいとお考えの方にとっても、この「仕分け」のプロセスこそが治療の質を大きく左右します。

治療の限界・骨の不足・歯の位置異常がある方の判断と臨床視点

何度治療しても同じ歯が壊れ、改善が見込めない方

根の治療を何度もやり直している歯。被せ物が何回も外れる歯。歯周病の手術を受けたのに改善しなかった歯。こうした「治療を繰り返しても安定しない歯」が複数ある場合、個別の修復を続けること自体に限界が訪れます。

名古屋でも、「他院で何年も通い続けたが、いつまでも治療が終わらない」という理由でご相談に来られる方は少なくありません。

治療が繰り返される背景には共通するパターンがあります。「1本の歯だけを見て対処している」ということです。

奥歯を失った状態で前歯だけに被せ物をしても、本来は奥歯が受け持つべき噛む力が前歯に集中します。すると前歯の被せ物が割れたり外れたりすることを繰り返します。この場合、前歯を何度修理しても根本的な解決にはなりません。

噛み合わせ全体のバランスが崩れていることが原因であれば、口全体を一つの単位として設計し直す必要があります。オールオン4は、その設計をゼロから行える点で選択肢の一つになりえます。

口全体を再設計するという考え方について、以下の記事で詳しく解説しています。 (→ 歯が少ない方に必要な”口全体の再設計”とは)


顎の骨が大きく痩せて、通常の方法では骨移植が必要な方

歯を失ってから長い時間が経過すると、顎の骨は徐々に痩せていきます。通常のインプラント治療では、骨が足りない部位に骨を補う手術(骨移植・骨造成)が必要になることがあります。

骨移植を行うと、次のような負担が生じます。

  • 手術が2回以上になる
  • 骨が定着するまで6〜12か月待つ必要がある
  • 全体の治療期間が12〜18か月に及ぶことがある
  • 手術範囲が広がり、身体への負担が大きくなる

オールオン4では、後方のインプラントを斜めに傾けて埋め込むことで、骨が比較的残っている前方の顎骨を最大限に活用します。この設計により多くの場合で骨移植を回避できます。

上顎の骨吸収が極端に進んでいるケースでは、頬の骨にインプラントを固定する方法も選択肢に入ります。2025年の報告では、骨移植なしで手術当日に固定式の仮歯を装着できた事例が多数報告されています。

ただし、骨の量や質は一人ひとり異なります。名古屋で「骨が少ない」と言われた方でも、CTで精密検査を行えば治療可能な骨が残っているケースもあります。逆に想定以上に骨吸収が進んでいるケースもあり、画像診断なしに判断することはできません。

固定式の歯がご自身に合うかどうかを整理した記事もあります。 (→ 歯がほとんどない方に固定式の歯は向いている?)


歯自体は健康だが、位置や向きが極端にずれている方

あまり知られていませんが、虫歯も歯周病もない歯でも、位置や傾きが極端にずれている場合にオールオン4が検討されることがあります。

たとえば次のようなケースです。

  • 重度の受け口や出っ歯で、矯正だけでは対応できないほど噛み合わせがずれている
  • 歯が大きく傾斜・回転しており、被せ物では正常な噛む面を作れない
  • 顎の骨の位置関係に問題があり、歯を動かすだけでは噛み合わせが成立しない

ただしこれはかなり限られたケースです。矯正治療と被せ物の組み合わせで対応できる場合のほうが多いため、「噛み合わせが悪い=全部抜いてオールオン4」という短絡的な判断は避けるべきです。

このような複雑なケースでは、噛み合わせの精密分析、顎の位置関係の診断、治療後に長期安定するかどうかの予測が不可欠です。


臨床視点:なぜ「抜くか残すか」にこれほど時間をかけるのか

米国の補綴教育で徹底される「歯の仕分け」

米国の補綴専門課程(歯を作り直す分野の大学院教育)では、治療計画を立てるときに最初に行うのが「残存歯の仕分け」です。残っている歯のすべてについて、歯を支える組織の状態、根の長さと形、歯の構造の残り具合、噛み合わせの中での役割を1本ずつ評価します。

この評価には「良好」「要注意」「予後不良」の3段階が使われます。日本では「抜くか残すか」の二択で話が進みがちですが、米国の教育では「要注意の歯をどう扱うか」に最も長い時間を割きます。なぜなら、この中間領域の判断が治療全体の設計を大きく左右するからです。

指導医から教わった「全体の中での歯の役割」という視点

あるとき指導医から、こういう考え方を教わりました。「1本の歯が残せるかどうかだけで判断してはいけない。残した歯が、全体の設計の中で安定した役割を果たせるかどうかで判断しなさい」と。

たとえば、奥歯が複数失われた状態で前歯だけが数本残っているケースでは、前歯が奥歯の噛み合わせを支えることはできません。残った前歯に力が集中し、やがてその歯も壊れていきます。「この前歯は残せます」と個別に判断しても、全体としては機能しない設計になってしまうのです。

愛知県名古屋市中区のEden Dental Officeで歯がほとんどない方の治療にあたる際にも、この「全体の中での役割」という視点を常に持つようにしています。

長期データが示す「治療後の管理」の重要性

国際的な長期研究では、オールオン4のインプラント生存率は10年で94〜99%と報告されています。しかし20年を超える追跡調査になると78〜92%と幅が出てきます。この差を生むのは、治療後のメインテナンスの質と、患者さんの全身状態の変化です。

つまり「抜いてオールオン4にする」という判断だけでなく、「治療後にどう管理していくか」まで含めた長期計画が治療の成否を決めます。

上下ともに歯が少ない場合の治療設計については、以下の記事でも解説しています。 (→ 上下とも歯が少ない場合の治療の考え方)

自分の状況を整理するために

歯を抜いてオールオン4にするかどうかは、次の7つの状況にご自身を照らし合わせてみることで、判断の輪郭が見えてきます。

  1. すでに歯が1本もない、または総入れ歯を使っている
  2. 残っている歯が1〜3本で、状態が悪い
  3. 重度の歯周病で複数の歯が揺れており、骨が大きく減っている
  4. 多数の歯が重度の虫歯で、修復できない
  5. 何度治療しても同じ歯が壊れる
  6. 顎の骨が大きく痩せていて、通常のインプラントでは骨移植が必要
  7. 歯の位置や向きが極端に悪く、噛み合わせの再建が困難

いずれの場合も、「抜くべきか残すべきか」はCT画像や噛み合わせの分析を含む総合診断の結果として決まるものです。ネット上の情報だけで自己判断することはおすすめしません。

名古屋で歯がほとんどない状態にお悩みの方は、まず「今の状態をどう診断されるか」を確認することが最初の一歩です。

見た目の回復がどこまで可能かについては、以下の記事もご参照ください。 (→ 歯がほとんどない方の見た目の回復はどこまで可能?)


よくあるご質問(Q&A)

Q1. 歯が数本残っていますが、それでもオールオン4はできますか?

残存歯がある場合でも、手術当日に抜歯し、同じ日にインプラントを埋め込んで仮歯を装着するという流れで対応できるケースがあります。ただし、残っている歯を本当に抜くべきかどうかは精密な診断が必要です。残せる歯がある場合は、別の治療法を組み合わせることもあります。

Q2. 歯周病で歯がグラグラしています。オールオン4で大丈夫でしょうか?

歯周病が進行している方は、インプラント周囲にも炎症が起きやすいリスクがあります。歯周病の管理を含めた包括的な治療計画が必要です。喫煙されている場合は治療前の禁煙が強く推奨されます。歯周病があるからオールオン4ができないわけではありませんが、リスクを理解したうえでの判断が重要です。

Q3. 名古屋でオールオン4を検討していますが、費用はどのくらいですか?

オールオン4は自費診療のため、医療機関によって異なります。片顎あたり350万〜500万円程度が目安ですが、インプラントの種類、上部構造の材料、追加処置の有無で変動します。費用だけでなく、診断の精度や治療後の管理体制も含めて総合的に比較することをおすすめします。

Q4. 骨が少ないと他院で断られました。対応できる場合はありますか?

骨が少ないと診断された場合でも、インプラントを斜めに配置する方法や、頬の骨を利用する方法など、骨移植を回避できる選択肢があります。ただし対応には高度な診断力と技術が求められます。まずはCTによる精密検査で実際の骨の状態を正確に評価することが出発点です。

Q5. 抜いた歯は元に戻せないので不安です。どう考えればよいですか?

その不安は当然のことです。だからこそ抜歯の判断は慎重に行われるべきです。残した場合の長期的な見通し(噛み合わせの安定、骨の維持、管理の負担)と、抜いてオールオン4にした場合の見通しを具体的に比較してもらうことが大切です。説明を受けて納得できるまでは、急いで決める必要はありません。


この記事のテーマに関連する治療全体の考え方を整理したい方は、以下のページもあわせてご覧ください。

→ 歯がほとんどない方は何から相談すればいい?

オールオン4を含む治療の全体像を把握されたい方は、こちらも参考になります。

→ 名古屋でオールオン4治療を検討されている方へ

監修者情報

EDEN DENTAL OFFICE (エデン デンタル オフィス)

院長 村井亮介

名古屋中区の伏見駅から徒歩2分の「エデンデンタルオフィス」では、米国補綴専門医の資格を持つ院長が、10年、20年先を見据えた精密な治療を提供します。歯科医院特有の緊張感を和らげるため、家族のように寄り添う丁寧な対話を重視。患者様の背景や「どうなりたいか」という想いを深く汲み取り、できる限りの最高の治療クオリティーを常に心掛けております。

経歴

  • 愛知学院大学歯学部歯学科卒業
  • 大手歯科医療法人勤務
  • インディアナ大学歯学部補綴科卒業

資格

  • 米国補綴専門医

所属学会

  • 日本補綴歯科学会
  • ACP american academy of prosthodontics member
  • ITI international team
    for implntology 会員
  • AO academy of
    osseointegration 会員

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