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名古屋 インプラント 神経損傷ってなに?
神経損傷の多くは「診断不足」と「計画不足」で起こります

名古屋でインプラント治療を検討している方が特に不安に感じる合併症の一つが「神経損傷」です。結論からお伝えすると、インプラントによる神経損傷は決して頻繁に起こるものではありませんが、もし起こった場合には長期間のしびれや感覚異常が残る可能性があるため慎重な診断が必要です。そして多くのケースで共通している原因は診断不足と治療計画の不足です。
インプラント手術で問題になる神経は、下顎に存在する**下歯槽神経(かしそうしんけい)**です。下歯槽神経とは下顎骨の内部を走り、下唇や顎の感覚を司る神経です。この神経にインプラントが近づきすぎたり接触すると、下唇や顎にしびれや感覚異常が生じる可能性があります。
研究ではインプラントによる神経障害の発生率は約0.6%〜2.0%程度と報告されています。つまり頻度としては高くありませんが、完全にゼロではありません。名古屋でインプラント治療を検討する場合、このリスクを最小限にするためには手術の技術以上に診断の精度が重要です。
特に現在ではCT(コンピュータ断層撮影)を用いることで神経の位置を三次元的に確認できるため、適切な診断を行えば多くのケースで神経損傷のリスクは大きく減らすことができます。
神経損傷が起きる医院の特徴:CT診断が十分でない
名古屋でインプラント治療を行う際、神経損傷を防ぐために最も重要な検査がCT診断です。CTとは三次元画像で骨や神経の位置を確認できる撮影方法です。
従来のレントゲンは二次元画像のため、神経の位置は「上下方向」しか分かりません。しかしCTでは
- 神経までの距離
- 骨の厚み
- 神経の走行
を立体的に確認することができます。
例えば下顎臼歯部では、神経までの距離が10mm未満しかないことも珍しくありません。そのため一般的にはインプラント先端と神経の間に2mm以上の安全距離を確保することが推奨されています。
名古屋で神経損傷が起きた症例を分析すると、次のようなケースが見られます。
- CT撮影を行っていない
- 神経位置の分析が不十分
- 骨幅の評価が不足
つまり神経損傷は偶然の事故ではなく、診断工程の不足が原因となることが多いのです。
もう一つの原因:手術よりも「設計ミス」
インプラントの神経損傷を防ぐためにもう一つ重要なのが、インプラントの設計です。
インプラントは単に骨のある場所に埋入する治療ではありません。最終的な人工歯の位置から逆算して設計する必要があります。この考え方を**補綴主導型インプラント(prosthetically driven implant placement)**と呼びます。補綴とは歯を補うことで口の機能を回復する歯科分野です。
例えば奥歯では咬合力は体重の2〜3倍に達することがあります。そのためインプラントの角度や位置が適切でないと、人工歯に過剰な力がかかります。その結果、インプラントを神経に近い位置に入れてしまうことがあります。
また骨量が不足している場合、本来であれば
- 骨造成
- ショートインプラント
- 傾斜埋入
などの選択肢があります。骨造成とは骨量を増やす外科処置です。
しかし設計を十分に行わない場合、無理な位置にインプラントを埋入してしまい、神経損傷のリスクが高まる可能性があります。
つまりインプラントの神経損傷が起きる原因は、手術のミスというよりも治療計画の設計不足であることが多いのです。
米国補綴専門医として私が重視している診断
私が米国補綴専門医として研修を受ける中で強く感じたのは、インプラントは「手術の医療」ではなく設計の医療だということです。
補綴専門医とは、咬み合わせや全顎再建を専門に扱う歯科医師です。つまり歯を作ることだけではなく、口全体の機能設計を行う分野です。
名古屋でインプラントの再治療相談を受けると、次のような問題を見ることがあります。
- 神経に近すぎるインプラント位置
- 奥歯の支持不足
- 咬合高さの不適切な設定
咬合高さとは上下の歯の高さ関係です。この高さが1〜2mm変わるだけで咀嚼効率は20%以上変化すると言われています。
私自身、補綴学を学ぶ中で、長期安定を決めるのは全顎的診断と咬合設計だと理解するようになりました。
そのため当院ではインプラント治療を行う際、次の診断を必ず行っています。
- CT骨量分析
- 神経位置の三次元評価
- 咬合分析
- ワックスアップ設計
ワックスアップとは最終的な歯の形を模型上で設計する工程です。この工程によってインプラントの理想的な位置を事前に決めることができます。
名古屋で質の高いインプラント治療を検討している方へ
名古屋でインプラント治療を検討している方にお伝えしたいのは、神経損傷という言葉だけを聞くと怖く感じるかもしれませんが、適切な診断と計画によってリスクを大きく減らすことができるという点です。
重要なのは
- CT診断
- 神経位置の分析
- 全顎的な咬み合わせ設計
です。
愛知県中区で診療していると、インプラント治療後に「安心して食事ができるようになった」と話される患者さんに出会います。
歯科治療は単なる修理ではなく、将来も美味しく食事ができる口を設計する医療です。
流れ作業のような治療ではなく、一人ひとりの骨の状態や噛み合わせを丁寧に診断することが長期的な結果につながります。
名古屋で質の高いインプラント治療を検討している方へ。
安全性を支える診断と設計を大切にすることが、安心して治療を受けるための重要なポイントだと私たちは考えています。
.骨不足や持病など、難しいケースを総合的に整理したい方は、【名古屋でインプラントが難しいと言われた方へ】をご覧ください。
監修者情報

EDEN DENTAL OFFICE (エデン デンタル オフィス)
院長 村井亮介
名古屋中区の伏見駅から徒歩2分の「エデンデンタルオフィス」では、米国補綴専門医の資格を持つ院長が、10年、20年先を見据えた精密な治療を提供します。歯科医院特有の緊張感を和らげるため、家族のように寄り添う丁寧な対話を重視。患者様の背景や「どうなりたいか」という想いを深く汲み取り、できる限りの最高の治療クオリティーを常に心掛けております。
経歴
- 愛知学院大学歯学部歯学科卒業
- 大手歯科医療法人勤務
- インディアナ大学歯学部補綴科卒業
資格
- 米国補綴専門医
所属学会
- 日本補綴歯科学会
- ACP american academy of prosthodontics member
- ITI international team
for implntology 会員 - AO academy of
osseointegration 会員
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