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原因不明の歯の痛みのセカンドオピニオン|名古屋・栄で診る視点
何度検査しても原因がわからない歯の痛みで最初に整理したい3つの視点

「歯が痛いのにレントゲンでは異常なし」と説明された。神経を抜いたはずなのに痛みが引かない。抜歯した部位がずっとうずく——このような相談を、名古屋・栄・伏見エリアのエデンデンタルオフィスにセカンドオピニオンとしてご相談いただくことは少なくありません。
原因不明と説明された歯の痛みには、大きく分けて3つの背景が考えられます。
- 第一意見の検査では見つかりにくかった歯そのものの問題
- 歯ではなく、噛む筋肉・神経・副鼻腔など周囲の組織が痛みを送っているケース
- 痛みを感じる神経回路そのものが敏感になり、原因が消えた後も痛みだけが残っているケース
日本口腔顔面痛学会が2019年に改訂した「非歯原性歯痛の診療ガイドライン」(Mindsに掲載)でも、歯以外を原因とする歯の痛みは8つに分類されており、決して珍しくないと報告されています。
大切なのは「本当に痛みの原因が歯なのか」を、神経を抜く・抜歯するといった不可逆的な治療に踏み切る前に整理し直すことです。名古屋・愛知県中区で診療する立場から、原因不明とされた歯痛のセカンドオピニオンでは、まずこの3つの入り口の切り分けを行っています。セカンドオピニオン全体の流れは → 名古屋でセカンドオピニオンを検討されている方へ でもご案内しています。
なぜ最初の歯科医院では「異常なし」と診断されるのか
第一意見で「異常なし」と説明される背景には、通常の保険診療で使う検査ツールの解像度の問題があります。二次元のデンタルレントゲンでは、歯の縦方向のヒビ(歯根破折)は写らないことが多く、上顎大臼歯にしばしば存在するMB2と呼ばれる第二の根管も見つけにくいとされています。上顎第一大臼歯におけるMB2の存在率は60%前後という報告があります(2024年のメタアナリシス)。
さらに、歯以外を原因とする痛みは、そもそも歯科の日常的な検査項目には含まれていないことが多くあります。日本口腔顔面痛学会のガイドラインで示された8つの分類は以下の通りです。
- 筋・筋膜性歯痛(噛む筋肉である咬筋や側頭筋のコリが歯に痛みを送る)
- 発作性の神経障害性歯痛(三叉神経痛など、電撃のような一瞬の痛み)
- 持続性の神経障害性歯痛(帯状疱疹後神経痛など)
- 神経血管性歯痛(片頭痛や群発頭痛が上顎の痛みとして現れる)
- 上顎洞疾患による歯痛(副鼻腔の炎症が奥歯の痛みに感じられる)
- 心臓疾患による関連痛(狭心症の痛みが下顎に放散するなど、まれ)
- 心理的要因や全身状態が影響する歯痛
- 特発性歯痛(原因を特定できない持続痛。国際分類ICOPではPIDAPと呼ばれます)
たとえば片側の上顎洞炎の70%以上は歯が原因という報告があり、逆に副鼻腔の炎症が上顎の奥歯の痛みに感じられることもあります。ズキズキとした鋭い痛みが中心の場合は → 歯がズキズキ痛む時のセカンドオピニオン|原因の見極め 、噛んだ瞬間だけ痛む場合の見極めは → 噛むと痛い歯のセカンドオピニオン|歯根破折かの見極め でそれぞれ整理しています。歯ぐきの腫れや膿が伴う場合は → 歯ぐきが腫れた・膿が出る時のセカンドオピニオン も参考にしてください。
これらの分類のうち、神経障害性歯痛や特発性歯痛、神経血管性歯痛など「歯以外」に踏み込むケースでは、歯科の中でも口腔顔面痛(お口や顔の痛みを専門に扱う分野)の専門医が診療する領域になります。名古屋圏では大学病院にこうした専門外来が設置されており、原因が歯にないと分かった段階で相談先の一つとして視野に入れておくと安心です。
原因を確定しないまま治療に進んだときに起こりやすいこと
原因が特定できない歯の痛みに対して、経験的に神経を抜いたり抜歯したりする対応は、痛みを軽減しないだけでなく、状態を悪化させることがあると国際的に指摘されています。
Journal of the Canadian Dental Association(2024年)や国際口腔顔面痛分類ICOP-1(2020年、Cephalalgia誌)は、次のような臨床的な注意を繰り返し示しています。
- 根管治療を行った歯の3〜7%で、治療後も痛みが残ることがあるという報告がある
- 抜歯した部位に生じるPIDAP(持続性歯槽部特発性歯痛)は、抜歯を繰り返しても軽減しない
- 神経障害性の痛みは、末梢の神経を刺激する処置で悪化することがある
一方で、第一意見の検査では見つからなかった「歯そのものの原因」が後から見つかることもあります。銀歯や被せ物の下で進行する二次的な虫歯は → 銀歯の下が痛い・二次虫歯のセカンドオピニオン で、詰め物や被せ物が繰り返し外れるパターンは → 詰め物・被せ物が繰り返し取れる時のセカンドオピニオン で、しみる症状が長引くケースは → 知覚過敏と言われたが治らない時のセカンドオピニオン で、それぞれ判断の入り口を分けて整理しています。
原因が特定できない段階で不可逆的な治療に進むと、次のセカンドオピニオンで診断のやり直し自体が難しくなることもあります。神経を抜いた後の歯は歯髄診(電気や冷刺激で神経の反応を確かめる検査)が使えなくなり、抜歯した後は元に戻せません。名古屋の患者さんからも「もう少し早く別の先生に相談すればよかった」というお声を頂くことがあります。
補綴の専門教育を修めた立場から、原因不明の歯痛を診るときのチェックポイント
米国インディアナ大学大学院で補綴科(噛む機能を回復する歯科分野)を修了した診断の土台として、原因不明の歯の痛みを診るときには次の順序を大切にしています。
- 治療歴の時系列整理(いつ・何をした後に・痛みがどう変化したか)
- 拡大視野下の視診と光ファイバー透照法(歯の亀裂の一次スクリーニング)
- CBCT(歯科用の三次元CT)による根尖病変・歯根破折・上顎洞・見落とし根管の評価
- 咬合診断(噛み合わせのズレや過剰な力の集中がないか)
- 咬筋・側頭筋のトリガーポイント触診(筋肉から歯に送られる痛みかどうかの再現)
- 診断的麻酔(痛みの部位に麻酔をして反応をみる。歯原性か非歯原性かを判断する手がかり)
- 頭痛パターン・全身既往歴の聴取(片頭痛や心疾患の関連痛の除外)
たとえば、咬筋の一点を指で押したときに普段の歯の痛みが再現される場合、その痛みは歯ではなく筋肉から送られている可能性があります。この場合、神経治療を行っても改善は期待できません。噛み合わせの高さのズレや、特定の歯への力の集中が背景にあるケースでは、補綴的な調整で長期的に痛みが軽減することもあります。
一連の精査を行ったうえで、痛みの原因が歯にはないと判断された場合には、口腔顔面痛の専門医のもとで神経性・筋性・頭痛関連の痛みとして精査を続けていただくことが望ましいと考えています。歯科の中でも口腔顔面痛は独立した専門領域で、薬物療法や神経ブロック、認知行動療法など、一般歯科では扱わない選択肢を持っています。名古屋圏では愛知学院大学歯学部附属病院や大学病院系の口腔顔面痛センターがリファーラル先となり、必要に応じてご紹介の橋渡しも行っています。
同じ「原因不明」でも、骨格・咬合力・咀嚼のクセは患者さん一人ひとりで異なります。名古屋・伏見駅前という都市部で診療していると、長年の食いしばりや複数医院での治療歴が絡み合った複雑なケースが多いと感じます。米国での補綴の研修中には、痛みを「歯」「歯周組織」「筋・咬合」「神経」「心理・全身」の5つの層に分けて考える診断文化に触れ、それ以来この視点を土台にしています。日本の保険診療は一つの歯を早く治す仕組みに強みがある一方、口腔全体を時間をかけて設計する場面はまだ限られており、原因不明の痛みではとくに複数の層を丁寧に切り分ける必要があります。
原因不明の歯の痛みでご自身が納得できる選択をするために
原因が特定できない歯の痛みは、決して「気のせい」ではありません。名古屋・栄・伏見エリアで補綴の視点から診療している立場からお伝えしたい要点は次の通りです。
- 原因不明とされた背景には、第一意見で見つけにくい歯の問題、または歯以外の原因が隠れていることが多い
- 神経治療や抜歯は不可逆的な処置のため、診断が確定しない段階では立ち止まって整理する選択もある
- CBCT・マイクロスコープ・咬合診断・咀嚼筋の触診・診断的麻酔を組み合わせると、診断の解像度が上がることがある
- 歯以外が原因の可能性が高いと判断された場合には、口腔顔面痛の専門医のもとで診てもらう選択肢も、次の一歩として有効
→名古屋|症状別 歯科セカンドオピニオン|「その症状」から相談先を探す【完全ガイド】
よくあるご質問(Q&A)
Q1. 原因不明と言われた歯の痛みで、他の医院に相談すること自体、失礼にあたりませんか?
セカンドオピニオンは患者さんの権利として広く認められています。特に原因が特定されないまま治療が繰り返されている場合、別の視点から見直すことは診断の精度を高める意味でも自然な選択です。
Q2. どのタイミングでセカンドオピニオンを考えるべきですか?
一つの目安は「同じ部位の治療が2回以上繰り返されている」「痛みが3か月以上続いている」「レントゲンで異常がないのに痛みが続く」といった状況です。不可逆的な処置を勧められた段階も、立ち止まって整理する良いタイミングです。
Q3. 原因が結局「歯ではなかった」場合、どこに相談すればよいですか?
歯以外を原因とする歯の痛みは、口腔顔面痛の専門医が扱う領域です。名古屋圏では大学病院に専門外来が設置されており、神経性・筋性・頭痛関連の痛みを歯科と医科の両面から評価する体制が整っています。まず歯科で歯原性の可能性を丁寧に除外したうえで、必要に応じて専門医へ橋渡しする流れが自然です。
Q4. 費用はどのくらいかかりますか?
セカンドオピニオンの費用は、行う検査の内容によって幅があります。診断だけを希望される方と、CBCT撮影や咬合診断まで含めて相談される方では範囲が異なるため、事前に内容をお伝えしたうえで判断していただきます。
Q5. どちらの医院で治療を受けるかは、どう決めればいいですか?
最終的な判断は患者さんご自身が納得できる形で選ぶものです。診断結果、治療計画の妥当性、通いやすさ、担当医との相性を含めて、複数の情報を比べたうえで選択していただきます。
名古屋でセカンドオピニオンを検討されている方へ では、原因不明の歯痛を含めた幅広いテーマの相談の流れを整理しています。
監修者情報

EDEN DENTAL OFFICE (エデン デンタル オフィス)
院長 村井亮介
名古屋中区の伏見駅から徒歩2分の「エデンデンタルオフィス」では、米国補綴専門医の資格を持つ院長が、10年、20年先を見据えた精密な治療を提供します。歯科医院特有の緊張感を和らげるため、家族のように寄り添う丁寧な対話を重視。患者様の背景や「どうなりたいか」という想いを深く汲み取り、できる限りの最高の治療クオリティーを常に心掛けております。
経歴
- 愛知学院大学歯学部歯学科卒業
- 大手歯科医療法人勤務
- インディアナ大学歯学部補綴科卒業
資格
- 米国補綴専門医
所属学会
- 日本補綴歯科学会
- ACP american academy of prosthodontics member
- ITI international team
for implantology 会員 - AO academy of
osseointegration 会員
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