名古屋のインプラントオーバーデンチャーの費用相場と内訳|何にいくらかかるのかを整理する|名古屋の歯医者|エデンデンタルオフィスのブログ

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名古屋のインプラントオーバーデンチャーの費用相場と内訳|何にいくらかかるのかを整理する

総額の幅は「本数・あご・固定方法・素材」で決まる

名古屋でインプラントオーバーデンチャーの費用を調べると、総額40万〜300万円という広い金額に出会い、戸惑う方が少なくありません。 この幅は、医院が高いか安いかという話だけで生まれるものではなく、治療の中身が一人ひとり違うことから生まれます。 結論として、費用を判断するときは「総額の数字」ではなく「内訳の構造」を見ることが、納得につながります。

費用を左右する主な要素は、次の5つです。

  • 埋めるインプラントの本数(下あごは2〜3本、上あごは4〜6本が目安)
  • 上あごか下あごか(上あごは骨が薄く、本数が増えやすい)
  • 入れ歯を固定する方法(ボタン式・磁石式・バーなど)
  • 入れ歯そのものの素材(金属の補強床を使うかどうか)
  • 骨が足りない場合の追加処置(骨を増やす治療の有無)

そもそもインプラントオーバーデンチャーがどういう仕組みなのかを先に押さえておくと、費用の意味がわかりやすくなります。 (→ インプラントオーバーデンチャーとは

何にいくらかかるのか

インプラントオーバーデンチャーの費用は、ひとつの大きな金額ではなく、複数の項目の積み上げで決まります。 名古屋・栄エリアを含む都市部では、インプラント1本あたりおおむね35万〜50万円が目安です。 代表的な内訳は次の通りです(金額は一例で、症例によって変わります)。

  • インプラント体(人工の歯根):1本あたり約11万〜22万円。骨が少ない方向けの種類やブランド型で差が出る
  • 手術費:埋入手術、必要に応じた二次手術、安全に埋めるためのガイド手術(あごごとに5万〜6万円程度の例)
  • 固定する金具(アタッチメント):ボタン式のロケーターで1個あたり8万円台の例
  • 入れ歯(上部構造):素材で変動し、金属の補強床を使うと30万円を超える例もある
  • 付随費用:CT診断、麻酔、骨を増やす治療、仮の入れ歯など

下あごで2本、標準的な固定方法という組み合わせなら、総額は50万〜150万円に収まることが多い傾向です。 一方、上あごで本数が増えたり、複数のインプラントをバーで連結したりすると、総額は上がっていきます。

必要な本数の考え方を整理しておくと、なぜ上あごと下あごで費用が変わるのかが見えてきます。 (→ 必要なインプラントの本数

固定金具の選び方は、費用だけでなく使い心地やお手入れにも関わります。 (→ 入れ歯の固定方法の種類

なお、すべての歯を固定式にするオールオン4は、片あご250万〜400万円、上下で500万〜800万円が一つの目安で、取り外し式のオーバーデンチャーとは費用帯が異なります。 取り外し式と固定式のどちらが自分の生活に合うかは、費用とあわせて考えると判断しやすくなります。 (→ 取り外し式と固定式の違い

「安い」だけで選ばないために

費用を考えるうえで見落とされがちなのが、初期費用だけでなく、その後の維持費まで含めた「使い続けるあいだの総コスト」です。 インプラントオーバーデンチャーは取り外して洗える反面、着脱のたびに固定金具が少しずつ消耗します。

  • ボタン式の樹脂キャップや磁石、Oリングなどは、定期的な交換を前提とする
  • 交換そのものは短時間で、部品代も比較的安価なことが多い
  • ただし、メンテナンスを続ける費用は長期で発生する

また、インプラントを1本だけにして費用を抑える方法もありますが、判断には注意が必要です。 17件の比較研究をまとめた2025年の解析では、1本式と2本式でインプラントが残る割合に差はないものの、1本式は5年時点で入れ歯の破損や作り替えがおよそ2倍多いと報告されています。 つまり、初期費用の安さが、後の作り替え費用で相殺される可能性があるということです。

このほか、誤解されやすい点も整理しておきます。

  • 骨が足りない場合は骨を増やす治療が必要になり、費用と期間(おおむね3〜6か月)が追加される
  • 費用は原則として自費診療で、公的保険は適用されない
  • 医療費控除やデンタルローン(分割払い)で負担をやわらげられる場合がある
  • 金額はあくまで目安で、正確な費用は診査・診断のうえで決まる

費用の前に、そもそも自分に向いている治療なのかを確認しておくと、判断の遠回りを避けられます。 (→ 向いている方・向かない方

費用は「設計」と「診断」から逆算する

私は米国で補綴(被せ物や入れ歯で噛み合わせを回復する分野)の専門教育を受けてきましたが、そこで強く印象に残っているのは、費用を「処置の合計」ではなく「設計の結果」として考える文化でした。 日本では「1本いくら」という積み上げで語られることが多い一方、米国の補綴の現場では、まず最終的な噛み合わせと長期安定の設計図を描き、そこから必要な本数や固定方法を決め、結果として費用が定まる、という順序が重視されていました。 この順序の違いは、患者さんが最終的に支払う費用にも直接影響します。

日々の診療でも、安さを優先して本数や設計を削った結果、数年後に入れ歯が安定せず作り替えになり、最初から適切に設計した場合より総額が高くついた、という再治療のご相談を受けることがあります。 だからこそ、愛知県中区・伏見にある当院では、流れ作業で本数を当てはめるのではなく、CTでの骨の評価、噛み合わせ、清掃のしやすさ、将来のメンテナンスまで含めて設計し、その根拠を費用とあわせてご説明することを心がけています。

診断のときに私が特に確認しているのは、次のような点です。

  • 上あごと下あごで、骨の状態と必要な支えの数がどう違うか
  • 取り外し式と固定式のどちらが、その方の生活と清掃能力に合うか
  • 入れ歯の破損を防ぐために金属の補強床が必要か
  • 10年単位で見たときに、無理なくメンテナンスを続けられる設計か

上あごと下あごでは、骨の条件も必要な本数も変わるため、費用の考え方も変わってきます。 (→ 上あごと下あごの違い

長期の維持費をイメージするには、治療後のお手入れと定期メンテナンスの実際を知っておくと役立ちます。 (→ お手入れと定期メンテナンス

費用は「総額」ではなく「内訳と長期」で判断する

名古屋でインプラントオーバーデンチャーの費用を考えるときは、表面の総額に驚く前に、何にいくらかかっているのかという内訳と、使い続けるあいだの維持費まで含めて見ることが、納得のいく判断につながります。

  • 費用の幅は、本数・あご・固定方法・素材・骨の状態で決まる
  • 下あご2本なら、50万〜150万円が一つの目安
  • 安さだけで本数を削ると、後の作り替えで総額が増えることがある
  • 費用は、設計と診断から逆算して決まるもの

ご自身の状況を整理したうえで、信頼できる医院でじっくり相談することが、遠回りのない選択につながります。

よくあるご質問(Q&A)

Q1. なぜ同じ治療なのに、医院で費用が大きく違うのですか? インプラントの種類、固定方法、入れ歯の素材、診断やガイド手術の有無などが医院ごとに異なるためです。 総額だけでなく、内訳に何が含まれているかを確認すると比較しやすくなります。

Q2. 費用を抑えるために本数を減らしても大丈夫ですか? 1本式でも、インプラントが残る割合は2本式と大きく変わらないという報告があります。 ただし入れ歯の破損や作り替えは増える傾向があるため、初期費用と長期費用の両面で判断することをおすすめします。

Q3. 今使っている入れ歯を活かせますか? 状態によっては今の入れ歯を活かせる場合もあり、費用を抑えられることがあります。 適応は診査で変わるため、今の入れ歯が使えるかどうかは個別の確認が必要です。 (→ 今の入れ歯を活かせるか

Q4. 保険は使えますか?分割は可能ですか? インプラントオーバーデンチャーは原則として自費診療で、公的保険は適用されません。 一方で、医療費控除やデンタルローンで負担をやわらげられる場合があります。

Q5. 総入れ歯が合わないのですが、費用をかける価値はありますか? 価値の感じ方は人によって異なりますが、外れにくさや噛みやすさの改善を重視する方には選択肢になります。 総入れ歯の不安定さに悩む方は、考え方の整理から始めると判断しやすくなります。 (→ 総入れ歯が安定しない方へ


入れ歯をインプラントで安定させる治療の全体像を最初から知りたい方は、こちらでまとめて確認できます。 (→ 名古屋でインプラントオーバーデンチャーを検討する方へ

すべての歯を固定式で治す方法も含めて検討したい方は、こちらが参考になります。 (→ 名古屋でオールオン4を検討されている方へ

 

監修者情報

EDEN DENTAL OFFICE (エデン デンタル オフィス)

院長 村井亮介

名古屋中区の伏見駅から徒歩2分の「エデンデンタルオフィス」では、米国補綴専門医の資格を持つ院長が、10年、20年先を見据えた精密な治療を提供します。歯科医院特有の緊張感を和らげるため、家族のように寄り添う丁寧な対話を重視。患者様の背景や「どうなりたいか」という想いを深く汲み取り、できる限りの最高の治療クオリティーを常に心掛けております。

経歴

  • 愛知学院大学歯学部歯学科卒業
  • 大手歯科医療法人勤務
  • インディアナ大学歯学部補綴科卒業

資格

  • 米国補綴専門医

所属学会

  • 日本補綴歯科学会
  • ACP american academy of prosthodontics member
  • ITI international team
    for implantology 会員
  • AO academy of
    osseointegration 会員

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