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白くする順番を間違えないために|ホワイトニングと被せ物

薬で白くなるのは、天然の歯だけです

「せっかくなので、白くしてから被せてもらえますか」。この順番でご相談いただけると、実はとても助かります。逆になってしまうと、直すのが難しくなるからです。

前提として、大事なことがあります。薬で白くなるのは、天然の歯だけです。セラミックも、金属も、プラスチックの詰め物も、ホワイトニングの薬では色が変わりません。

ですから、先に被せ物を入れてしまうと、あとから周りの歯を白くしたときに、その歯だけが暗く見えることになります。合わせるには、入れたばかりの被せ物を作り直すしかありません。

全顎治療でも同じです。どこを白くして、どこを被せるのか。順番は、最初に決めておく必要があります。この記事では、その考え方を説明します。

順番を間違えると、何が起きるか

順番を間違えたときに起きることを、順に挙げます。

①被せ物は、薬では白くなりません

どういうことか:ホワイトニングの薬は、天然の歯の内部に作用します。人工の材料には効きません

起きること:天然の歯だけが白くなり、被せ物との差が開きます

例外はありません:セラミックでも同じです。表面の着色を落とすことはできますが、色そのものは変わりません

②先に被せると、あとで合わなくなります

どういうことか:被せ物の色は、そのときの周りの歯に合わせて作られます

起きること:あとから周りを白くすると、その歯だけ暗く見えます。とくに前歯では、はっきり分かります

直す方法:作り直すしかありません。入れたばかりの歯を、色のためだけに作り直すことになります

③白くした色は、少し戻ります

どういうことか:ホワイトニングの効果は永久ではありません。食生活や年数で、少しずつ戻ります

なぜ大事か:戻ることを前提に、被せ物の色を決める必要があります。白くした直後の一番明るい状態に合わせると、数年後に被せ物だけ浮きます

対応:色が落ち着いてから決める、あるいは維持の方法を決めておく

④白くした直後は、色が決められません

どういうことか:処置の直後は、歯が一時的に明るく、乾いた状態になっています

起きること:この状態で色を決めると、あとで合いません

目安:数日から数週間、色が安定するのを待ってから決めます

⑤しみることがあります

どういうことか:ホワイトニング中や直後に、しみる感覚が出ることがあります

多くの場合:一時的で、数日で落ち着きます

注意:ひびのある歯、歯ぐきが下がって根が出ている歯では、強く出ることがあります。先に確認しておく部分です

白くする方法は、いくつかあります

医院で行うもの、自宅で使うもの、両方を組み合わせるもの。効果の出方と、かかる期間が違います。

また、神経を取った歯が変色している場合は、外から白くしても効きません。内側から白くする方法や、被せ物で対応する方法になります。1本だけ色が違う場合、これが原因のことがあります。

進める順番と、すでに被せ物がある場合

①どこを白くし、どこを被せるかを決めます

全体の設計です。白くするだけで足りる歯、被せ物が必要な歯、触らなくてよい歯。ここを分けてから始めます。

②天然の歯を白くします

被せ物を作る前の段階です。ここでしか、薬で白くすることはできません。

③色が落ち着くのを待ちます

数日から数週間おきます。この間に、明るさが本来の位置に落ち着きます。

④落ち着いた色に合わせて、被せ物を作ります

写真と実際の色を技工士に渡します。戻ることを見込んで、少し落ち着いた色を選ぶこともあります。ここは相談して決めます。

⑤維持の方法を決めておきます

白さは戻ります。被せ物は戻らないので、時間が経つと今度は天然の歯のほうが暗くなります。定期的に少しずつ白くし直すか、被せ物の色を最初から抑えめにするか。どちらを選ぶかで、あとの手間が変わります。

すでに被せ物が入っている場合

今の被せ物より白くしたい場合、その被せ物は作り直すことになります。逆に、被せ物の色に周りを合わせるのであれば、作り直さずに済みます。

どちらを選ぶかは、本数と費用の問題です。前歯に古い被せ物が複数ある場合は、まとめて考えたほうが結果がそろいます。

色は、1色ではありません

天然の歯は、根元がやや濃く、先端が透けています。1色に塗ったような歯は、白くても不自然に見えます。

白さの数値だけで決めず、透明感や質感まで含めて合わせるほうが、結果として自然になります。ここは技工士の仕事の部分です。

当院でしていること|名古屋の臨床から

白くする前に、全体の設計をします

「まず白くしてみましょう」から始めません。どこを被せることになるかが決まっていないと、順番を組めないためです。

色は、落ち着いてから決めます

白くした直後に型を取ることはしません。数日から数週間おいて、安定した色で合わせます。

戻ることを前提に、色をご相談します

一番明るい状態に合わせるか、少し落ち着いた色にするか。数年後にどう見えるかまで含めて、選んでいただきます。

しみやすい歯を、先に確認します

ひび、根の露出、歯ぐきの状態。強くしみる可能性がある場合は、先にお伝えします。

名古屋・伏見駅から徒歩2分の当院は完全予約制・半個室で、無料相談とZoom相談をご用意しています。治療を受けることを前提にしないセカンドオピニオン外来(5,500円・税込)もあります。

まとめ|白くしてから、色を決めます

薬で白くなるのは、天然の歯だけです。被せ物も詰め物も、色は変わりません。

だから順番が決まります。白くする → 色が落ち着くのを待つ → その色に合わせて被せ物を作る。逆にすると、入れたばかりの歯を色のためだけに作り直すことになります。

そして、白さは少し戻ります。戻ることを前提に色を決めておくかどうかで、数年後の見え方が変わります。

よくあるご質問

Q. セラミックはホワイトニングで白くなりませんか。

A. なりません。表面の着色を落とすことはできますが、材料そのものの色は変わりません。

Q. 被せ物が入っている歯だけ、色を変えられますか。

A. 作り直すことになります。周りを白くして合わせるか、今の色に合わせるかを先に決めてください。

Q. どのくらい白くなりますか。

A. もともとの色や、歯の状態によって差があります。数値で保証できるものではありません。事前に色見本で目安を確認してください。

Q. 白さはどのくらいもちますか。

A. 食生活や習慣によって変わります。少しずつ戻るため、維持のために定期的に行う方もいらっしゃいます。

Q. 全顎治療でも、ホワイトニングは必要ですか。

A. 全部を被せる場合は不要です。天然の歯を残す部分がある場合に、色をそろえる目的で行います。

Q. 神経のない歯が黒ずんでいます。白くなりますか。

A. 外からのホワイトニングでは効きにくい部分です。内側から薬を入れる方法や、被せ物で対応する方法があります。

監修者情報

EDEN DENTAL OFFICE (エデン デンタル オフィス)

院長 村井亮介

名古屋中区の伏見駅から徒歩2分の「エデンデンタルオフィス」では、米国補綴専門医の資格を持つ院長が、10年、20年先を見据えた精密な治療を提供します。歯科医院特有の緊張感を和らげるため、家族のように寄り添う丁寧な対話を重視。患者様の背景や「どうなりたいか」という想いを深く汲み取り、できる限りの最高の治療クオリティーを常に心掛けております。

経歴

  • 愛知学院大学歯学部歯学科卒業
  • 大手歯科医療法人勤務
  • インディアナ大学歯学部補綴科卒業

資格

  • 米国補綴専門医

所属学会

  • 日本補綴歯科学会
  • ACP american academy of prosthodontics member
  • ITI international team
    for implantology 会員
  • AO academy of
    osseointegration 会員

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