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ラミネートベニアは保険がきく?|自由診療になる理由

ラミネートベニアは、保険で貼れないのか

結論から言うと、ラミネートベニアに公的な保険はききません。保険は「病気やけがの治療」に給付される制度で、見た目を整える目的のベニアはその枠に入らないからです。これは医院によって変わることではなく、どこで貼っても自由診療です。前歯に保険でできる治療は別にありますが、目的も材料も違います。

ラミネートベニアは保険がきくか|名古屋エデンデンタルオフィス

この記事で分かることは、次の3つです。

  • 保険がきかない理由が、制度のどこで決まっているか
  • 保険で前歯にできる治療と、ベニアの違い
  • 保険と自費を同じ歯で組み合わせられるか

ベニアという治療の全体像はラミネートベニア治療のご案内(名古屋・伏見)にまとめています。この記事は「保険」だけを扱います。当院の実額は、費用のハブ記事に書きました。

まず、ご自身の状況を当てはめてみてください。

  • 前歯に虫歯や欠けがある → 治療が必要な状態。保険の処置で足りることがある
  • 古い被せ物が変色した → 作り直しは保険の範囲に入ることがある。相談で決める
  • 黄ばみだけが気になる → 貼らなくてよいことが多い。ホワイトニングが先
  • 健康な歯の形・色・隙間を変えたい → 保険の対象外。ベニアか別の方法かを相談
  • 歯ぎしりが強い、噛み合わせが深い → 保険か自費か以前に、貼らないほうがいい可能性

最初の2つは、ベニアの話ではなく「治療」の話です。この場合、保険で対応できるかを先に確認します。ベニアを勧める前に、ここを分けるのが順番です。

なぜ、保険は見た目の治療に使えないのか

保険がきくかどうかは、医院が決めているのではありません。法律と、それにもとづく決まりで決まっています。順に見ていきます。

まず健康保険法です。第63条は、保険の給付を「被保険者の疾病又は負傷に関して」行うと定めています。つまり保険は、病気やけがに対して使う仕組みです。健康な歯の見た目を変えることは、病気でもけがでもありません。

次に、保険で診療する歯科医師が守る決まりです。「保険医療機関及び保険医療養担当規則」という厚生労働省の省令があります。第12条は、保険の診療を「診療の必要があると認められる疾病又は負傷」に対して行うと定めます。第18条は、国が定めた方法以外の療法を保険で行うことを禁じます。第19条は、被せ物や詰め物に使う材料を、国が定めたものに限ります。

たとえると、保険は「病気を治すための道具箱」です。中に入れる道具も、使い方も、国が決めています。ベニアは、見た目を整えるための薄いセラミック(=陶器のような硬い材料)です。目的が違うので、この道具箱には入っていません。

この考え方は歯に限りません。協会けんぽの案内でも、保険が使えない例に「美容を目的とする整形手術」が挙げられています。健康保険組合の案内には「歯並びの矯正」を例に出すものもあります。見た目を目的とする処置は、制度として保険の外に置かれています。

だから「保険がきく医院を探す」ことに意味はありません。どの医院でも、ベニアは自由診療です。逆に言えば、自由診療だから価格は医院ごとに違います。その差の中身はラミネートベニアが安い医院と高い医院で、何が違うのかに分けました。

保険で前歯にできる治療と、ベニアは何が違うのか

「保険で白い前歯にできる」と聞いたことがある方も多いと思います。それは本当です。ただし、ベニアとは目的が違います。

項目 保険の前歯治療 ラミネートベニア
目的 病気・けがの治療 見た目を整える
材料 国が定めた樹脂など セラミック
費用 全国共通の点数 医院ごとに設定

保険で前歯にできる治療。

小さな虫歯や欠けは、歯の色に近い樹脂を詰める処置で対応します。虫歯が大きい歯や折れた歯には、被せ物があります。金属の裏打ちに白い樹脂を貼った「硬質レジン前装冠」や、2020年9月から前歯にも保険が使える「CAD/CAM冠」です。どれも「治療が必要な歯」に、国が定めた材料で行うものです。被せ物の詳しい話は、当院の前歯のセラミック記事に譲ります。

ベニアが担うこと。

ベニアは、健康な歯の表面に薄いセラミックを接着して、色・形・隙間を整えます。相手は「病気の歯」ではなく「健康だが見た目が気になる歯」です。だから保険の外にあります。エナメル質(=歯の一番外側の硬い層)に貼れるかどうかで予後が変わる、という軸は変わりません。

保険と自費を、同じ歯で組み合わせられるか

原則として、できません。保険が使えない治療を受けると、その部分だけでなく、関係する保険の部分も含めて全額が自己負担になります。これが混合診療の考え方です。例外として、国が認めた「保険外併用療養費」の枠があります。ただし歯科で認められているのは金属床の入れ歯など、国が決めた項目に限られます。ベニアはその中に入っていません。

だから「土台の治療は保険、表面はベニア」のような組み合わせは、同じ歯では成り立ちません。虫歯の治療が要る歯は、先に保険で治療を終えます。そのあとで、別の歯にベニアを貼るかどうかを考えます。順番と歯を分ければ、保険の治療とベニアは両立します。

貼らないほうがいいケース

保険か自費かより先に、貼れる歯かどうかがあります。歯ぎしり・食いしばりがある、噛み合わせが深い、虫歯や歯周病が未治療、歯並びのずれが大きい。この4つに当てはまる方は、貼らないほうがいい可能性が高いです。費用の前に、この確認が先です。

本数と総額の考え方は前歯4本・6本にラミネートベニアを貼る総額の考え方に書きました。自由診療の費用が確定申告で戻るかどうかは、別の制度の話です。審美目的だと対象外になりうる線引きをラミネートベニアは医療費控除の対象?|審美目的の扱いで説明しています。

保険で前歯にできる治療と、ベニアは何が違うのか|名古屋エデンデンタルオフィス

私は「保険か自費か」の前に、「病気か見た目か」を分けます

私は米国インディアナ大学の大学院で、3年間補綴学(=歯を補う治療の学問)を専攻しました。米国では、公的な保険が歯科の大部分を覆っていません。だから患者さんは「なぜこの治療なのか」を自分で納得して選びます。診断の説明は、保険の枠ではなく、歯の状態から始まります。

帰国して名古屋で診療を始めると、話が「保険ですか、自費ですか」から始まることが多いと感じました。それ自体は自然なことです。ただ、その前に分けておきたいことがあります。その歯に、治療が必要な病気があるのか。それとも、健康な歯の見た目だけが気になるのか。この2つです。

前者なら、保険でできる治療を先にお伝えします。ベニアの話はそのあとです。後者なら、保険の対象にならない理由をお伝えしたうえで、ベニアか別の方法かを一緒に考えます。私はまず、この分け方から説明することにしています。

名古屋・伏見でラミネートベニアの保険について相談するなら

ご自身の状況を、3つに分けてみてください。

  • 貼らなくてよい・他の方法が先:虫歯・欠け・古い被せ物の変色など、治療が必要な状態がある。まず保険の治療で対応できるかを確認します。黄ばみだけなら、ホワイトニングが先です。
  • 相談して決める:治療が必要な歯ではないが、形・色・隙間が気になる。保険の対象にならない理由を聞いたうえで、ベニアか別の方法かを決めます。様子見より相談のほうが、選択肢が整理できます。
  • 貼らないほうがいい可能性が高い:歯ぎしり・食いしばり、深い噛み合わせ、未治療の虫歯や歯周病、歯並びの大きなずれ。保険か自費か以前の問題です。

どの分岐でも、削った歯は元に戻りません。この前提は変わりません。

同じ悩みの全体像はラミネートベニアの費用|1本いくらで、何で変わるのか【名古屋・完全ガイド】で整理しています。

ラミネートベニアを貼るかどうかの3分岐|名古屋エデンデンタルオフィス

当院での進め方

  1. お話をうかがう(気になっている歯、治療歴、保険で受けた治療)
  2. 検査(CT・口腔内スキャナー)。治療が必要な歯があるかを先に確認
  3. 削る量と、残せるエナメル質の説明
  4. 試適で色と形を確認
  5. 費用・期間・主なリスクを一体でご提示。保険の治療がある場合は、その順番も

今の前歯の状態を拝見し、貼れる歯か・削る量・他の方法をお伝えします。まず無料相談で構いません。「貼らない」という結論でも構いません。当院は保険・自費どちらにも対応しているので、保険の治療が先になる場合はそのようにお伝えします。

地下鉄伏見駅6番出口から徒歩2分。名古屋市内・愛知県内から通われる方も多くいらっしゃいます。当院のベニアの全体像は当院のラミネートベニアについてをご覧ください。

よくあるご質問

ラミネートベニアは保険適用されますか?

されません。公的な保険は病気やけがの治療に給付される制度で、見た目を整える目的のベニアは対象外です。これは法律と厚生労働省の決まりで定められていて、医院によって変わることはありません。当院でも自由診療です。

保険で前歯を白くする治療はありますか?

治療が必要な歯なら、あります。小さな虫歯や欠けには歯の色に近い樹脂を詰める処置、大きな虫歯や折れた歯には硬質レジン前装冠やCAD/CAM冠という被せ物があります。ただし、健康な歯の色や形を変える目的では使えません。名古屋の当院でも、治療が必要な歯にはまず保険の選択肢をお伝えします。

保険の治療と自費のベニアを、同じ歯で組み合わせられますか?

原則としてできません。同じ歯で保険と自費を組み合わせると、保険の部分も含めて全額が自己負担になります。国が認めた組み合わせもありますが、ベニアは含まれていません。虫歯の治療が要る歯は先に保険で治し、ベニアは別の歯で、順番を分けて考えます。

※お口の状態には個人差があり、適した治療や結果は人によって異なります。

※ラミネートベニアは歯を削る処置を含むことがあり、削った歯を元に戻すことはできません。検査・診断のうえ、費用・期間・主なリスクをまとめてご説明します。

監修者情報

EDEN DENTAL OFFICE (エデン デンタル オフィス)

院長 村井亮介

名古屋中区の伏見駅から徒歩2分の「エデンデンタルオフィス」では、米国補綴専門医の資格を持つ院長が、10年、20年先を見据えた精密な治療を提供します。歯科医院特有の緊張感を和らげるため、家族のように寄り添う丁寧な対話を重視。患者様の背景や「どうなりたいか」という想いを深く汲み取り、できる限りの最高の治療クオリティーを常に心掛けております。

経歴

  • 愛知学院大学歯学部歯学科卒業
  • 大手歯科医療法人勤務
  • インディアナ大学歯学部補綴科卒業

資格

  • 米国補綴専門医

所属学会

  • 日本補綴歯科学会
  • ACP american academy of prosthodontics member
  • ITI international team
    for implantology 会員
  • AO academy of
    osseointegration 会員

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