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白い斑点(ホワイトスポット)はホワイトニングで消える?
歯の白い斑点が、気になっている方へ
この記事でわかること
- 白い斑点(ホワイトスポット)の種類
- 白く見える光の仕組み(屈折率)
- 歯を削らないICONの仕組み
前歯に、白くにごった斑点がある。鏡を見るたびに気になり、写真に写ると目立って見える。名古屋でホワイトニングのご相談を受けていると、この「歯の白い斑点」についてのご質問をよくいただきます。
この白い斑点は、ホワイトスポットと呼ばれます。歯全体を白くすれば目立たなくなるのでは、と考えてホワイトニングを希望される方も少なくありません。
ただ、ホワイトスポットは、ホワイトニングだけでは消えにくいことがあります。ホワイトニングの直後には、かえって白い斑点が一時的に目立って見えることもあります。
白い斑点は、茶色や黄色の着色と違って、歯みがきやクリーニングでは落ちません。歯の表面に何かが付いているのではなく、エナメル質(歯の表面の硬い層)そのものの中の状態が、周りと違っているためです。
もう少し具体的に言うと、斑点の部分のエナメル質の中には、目に見えないほど細かいすき間がたくさんあります。そのすき間で光が散らばるため、白くにごって見えます。歯の色が濃いから見えているわけではないので、歯全体の色を明るくしても、斑点そのものは残りやすくなります。
このページでは、白い斑点の種類と、白く見える光の仕組み、ホワイトニングで一時的に目立つ理由を順に説明します。そのうえで、歯を削らずに斑点を目立たなくするICON(アイコン)という方法が、どのような仕組みで働くのかをお伝えします。
名古屋・伏見のEden Dental Officeでも、このICONを使った治療を行っています。ホワイトニングの種類と料金は、以下のページにまとめています。
当院では、健康な歯を見た目のためだけに大きく削ることは、あまりお勧めしていません。白い斑点についても、削らない方法から順に考えます。ホワイトニング、ICON、それでも残る場合の方法を、それぞれの仕組みと限界を含めてご説明します。
斑点に気づいたら、ご自身で一度見ておいていただきたいことがあります。歯を乾かしたときと濡れているときで見え方が変わるかどうか、いつごろからあるのか、少しずつ広がっていないかの3つです。こうした情報は、斑点の種類を考えるうえで役に立ちます。子どものころからある斑点か、大人になってから気づいた斑点かも、手がかりの一つになります。
白い斑点が気になって、普段から人前で笑うのをためらっている方もいらっしゃると思います。見た目の悩みは、治療を考える十分な理由になります。まず斑点の種類を確かめるところから始めます。
白い斑点の種類と、白く見える仕組み

ホワイトスポットには、できる理由が違ういくつかの種類があります。見た目は似ていても、エナメル質の中で起きていることが少しずつ違います。
初期の虫歯(脱灰)と、矯正後の白い斑点
歯の表面に歯垢(細菌のかたまり)が長くついていると、細菌が出す酸でエナメル質のミネラルが溶け出します。これを脱灰(だっかい)と呼びます。表面のごく薄い層は比較的残り、その下の部分がスカスカになるのが特徴です。
矯正装置のまわりは歯みがきがしにくく、歯垢がたまりやすい場所です。そのため、装置を外したあとに、装置のまわりの形に沿って白い斑点が見つかることがあります。これも多くは初期の虫歯による脱灰です。
表面の薄い層が残るのは、唾液に含まれるカルシウムなどが表面で再び沈着しやすいためと考えられています。表面はつるっとして見えても、その下にすき間の多い層が広がっている状態です。この状態ではまだ穴はあいていませんが、放っておくと穴のあいた虫歯に進むことがあります。
歯のフッ素症
歯が顎の中で作られている時期に、フッ素を多く取りすぎた場合に起こります。エナメル質ができあがる途中で、本来は取り除かれるたんぱく質が残りやすくなり、表面の下に細かいすき間が残るとされています。白い斑点や、細い縞模様として見えることが多いものです。
エナメル質形成不全(MIH など)
歯が作られる時期に、エナメル質がうまく固まらなかったものです。奥歯の第一大臼歯と前歯に出るものはMIH(大臼歯と切歯に出るエナメル質の形成不全)と呼ばれ、原因はまだはっきりしていません。斑点が白から黄色、茶色っぽく見えることもあります。
乳歯のけがや炎症によるもの
乳歯の時期に歯を強くぶつけたり、乳歯の根の先に炎症が起きたりすると、その下で作られている永久歯のエナメル質に影響が出ることがあります。この場合は、1本の歯だけに斑点が出ることが多いとされています。
種類による見え方の違い
初期の虫歯による斑点は、歯と歯ぐきの境目や、矯正装置があった部分にでき、表面がつやのないチョークのような白さになりやすい傾向があります。フッ素症は、同じ時期に作られた左右の歯に、似た形で出ることが多いとされています。MIHは、左右で程度が違うことが多く、境目のはっきりした斑点になりやすいとされています。
フッ素症やMIHは、虫歯のように進んでいくものではありません。ただし、MIHの程度が強い歯は、エナメル質がもろく、欠けやすいことがあります。いくつかの種類が重なっていることもあり、見た目だけで区別しきれない場合があります。種類によって治療の効き方が変わるため、歯科医院で確認しておくと安心です。
なぜ白く見えるのか(屈折率の差)
どの種類でも共通しているのは、エナメル質の中に細かいすき間(多孔質の部分)ができていることです。光は、性質の違うものの境目を通るたびに曲がったり、はね返ったりします。この曲がり方の度合いを屈折率といいます。

健康なエナメル質の屈折率は約1.62とされています。すき間に水が入っている状態では水の約1.33、乾いて空気が入っている状態では空気の約1.0です。エナメル質とすき間の中身の屈折率の差が大きいほど、光は細かく散らばり、白くにごって見えます。
歯が乾くと斑点がはっきり見え、唾液で濡れると少し目立ちにくくなるのは、このためです。水よりも空気のほうが、エナメル質との屈折率の差が大きいからです。乾かしたときだけ見える斑点は表面に近く、濡れていても見える斑点は深いところまで及んでいることが多い、とされています。
ホワイトニングで白い斑点が目立つ理由と、なじんでいく理由

ホワイトニングを受けると、白い斑点が一時的に目立って見えることがあります。これには、先ほどの屈折率の話が関わっています。
施術の直後に目立つ理由
オフィスホワイトニングでは、口を開けたまま歯の表面を乾かした状態が長く続きます。薬剤の働きもあって、施術の直後は歯の中の水分が一時的に減っています。斑点のすき間に水の代わりに空気が入るため、エナメル質との屈折率の差が大きくなり、白さが強く見えます。

ホームホワイトニングでも、マウスピースを外した直後に斑点が目立って見えることがあります。どちらの場合も、歯にもともとあった斑点が強調されて見えている状態で、薬剤が新しく白い斑点を作っているわけではありません。
時間がたつと、なじんでいく理由
施術から時間がたつと、唾液から水分が戻り(再水和)、すき間の中が再び水で満たされていきます。屈折率の差が小さくなるため、斑点の白さは施術直後より落ち着いていきます。この変化は、数日から2週間ほどかけて起こることが多いとされています。
また、ホワイトニングで歯全体が明るくなると、斑点と周りの歯との明るさの差が小さくなります。そのため、斑点が目立ちにくくなったと感じる方もいらっしゃいます。ただし効果には個人差があります。
ホワイトニングの薬剤は、過酸化水素から生まれる働きの強い酸素で、歯の中の色素を分解して色を明るくするものです。すき間を埋める働きはないため、斑点の「光の散らばり」はそのまま残ります。薬剤が色を分解する仕組みは、こちらで詳しく説明しています。
もとの歯が黄色っぽい方ほど、白い斑点との色の差が大きく見えます。ホワイトニングで象牙質(エナメル質の内側の層)の黄色みが薄くなると、その差が縮まります。斑点そのものが変わったのではなく、周りが斑点の色に近づいた、という変化です。
一方で、すき間そのものはホワイトニングでは埋まりません。斑点がはっきりしている方は、ホワイトニングのあとも斑点が残っていることに気づかれることが多いです。ホワイトニングで白さにムラが出る理由については、以下の記事でも説明しています。
白い斑点が特に気になっている方には、ホワイトニングだけでなく、すき間そのものに働きかける方法をあわせてご提案しています。どちらを先に行うかは、歯全体の色と斑点の目立ち方を見て決めます。
歯全体の色を先に整えてから斑点に対応したほうが、仕上がりの色を合わせやすいこともあります。施術前の色見本の確認と一緒に、斑点の位置や大きさも記録しておくと、施術後の見え方を比べやすくなります。
名古屋のEden Dental Officeでは、施術の直後に斑点が目立っていても、すぐに次の処置を決めずに、色が落ち着いてから見え方を確かめるようにしています。乾燥の影響が残っている間は、斑点の本来の目立ち方が分かりにくいためです。

斑点がある方のホワイトニングで気をつけること
ホワイトニングのあとにICONを行う場合は、少し間を空けます。漂白の直後は、歯の中に残った酸素が樹脂の固まる反応を妨げ、樹脂がしっかり固まりにくいとされているためです。間を空ける長さは、歯の状態を見て決めます。
ホワイトニングでは、斑点の有無にかかわらず、しみる症状が出ることがあります。初期の虫歯による斑点がある場合は、虫歯の状態を先に確かめてから進めます。しみる症状が出た場合は、マウスピースを着ける時間を短くするなどして調整します。気になる症状があれば、自己判断で続けずにご連絡ください。
歯を削らずに白い斑点を目立たなくするICONの仕組み
ICON(アイコン)は、レジン浸潤(しんじゅん)と呼ばれる方法です。歯を削らずに、斑点のすき間に液状の樹脂をしみこませて固めます。当院では、国内の歯科材料の販売業者から仕入れた材料を使っています。
ICONが働く仕組み
ICONの考え方は、すき間の中身を、エナメル質に近い屈折率のものに置きかえるというものです。ICONの樹脂の屈折率は約1.46とされ、空気や水よりもエナメル質に近い値です。すき間が樹脂で満たされると光が散らばりにくくなり、斑点が周りの歯になじんで見えるようになります。

処置は、大きく3つの段階で進みます。
- 表面の処理:専用の酸の薬剤を塗り、すき間にふたをしている表面のごく薄い層を取り除きます。
- 乾燥:エタノール(アルコールの一種)を塗って、すき間の中の水分を抜きます。
- 浸潤:さらさらした樹脂をしみこませ、光を当てて固めます。
初期の虫歯の斑点では、表面の薄い層が比較的しっかり残っているため、そのままでは樹脂が中に入りません。表面の処理は、この層に樹脂の通り道を作るためのものです。
乾燥の段階でエタノールがすき間に入ると、斑点の白さが一時的に薄れることがあります。この見え方で、樹脂を入れたあとの仕上がりをある程度予測できるとされています。薄れにくい場合は、表面の処理を繰り返すことがあります。
樹脂は、すき間に吸い込まれやすいよう、とても流れやすく作られています。細い管に液体が吸い上げられるのと同じ力で、すき間の奥までしみこんでいきます。初期の虫歯の斑点では、すき間を樹脂でふさぐことで、虫歯の進行を抑える働きも期待されています。
気をつけたいこと
斑点が深い場合や、フッ素症・MIHによる斑点では、樹脂が奥まで届かず、斑点が薄く残ることがあります。MIHの斑点は、たんぱく質を多く含むために樹脂がしみこみにくいことがある、という報告があります。黄色や茶色っぽい斑点は、白い斑点より目立ちにくくなる程度が小さい傾向があります。
表面の処理で取り除く層は、ごく薄いものとされています。それでも酸の薬剤を使うため、斑点のない部分や歯ぐきに触れないよう、周りを保護してから行います。樹脂の成分でアレルギーが出たことがある方は、事前にお伝えください。
処置のあとは、表面を磨いて仕上げます。固まった樹脂の表面には、時間とともに着色が付くことがあります。定期的なクリーニングで、表面の着色を落としていきます。処置の当日は、歯の表面を乾かす時間が長いため、斑点以外の部分も一時的に白っぽく見えることがあります。
周りの歯と、わずかに色や透明感が違って見えることもあります。ICONでも目立ちにくくならない場合は、表面を少しだけ削って樹脂で整える方法や、歯の表面に薄いセラミックを貼る方法を検討することもあります。その場合も、削る量の少ない方法から順に考えます。
ICONで目立ちにくくなった斑点は、乾かしても白さが戻りにくくなります。樹脂は水のように蒸発しないため、乾燥による見え方の変化が起こりにくいからです。一方で、樹脂そのものに歯を白くする働きはないため、歯全体の色を明るくしたい場合はホワイトニングを組み合わせます。
ホワイトニングとICONを組み合わせる場合の順番や、補綴治療(被せ物や貼り付けで歯の見た目を整える治療)の前のホワイトニングの考え方は、以下の記事で説明しています。
まとめ|名古屋で歯の白い斑点が気になる方へ
歯の白い斑点(ホワイトスポット)は、エナメル質の中にできた細かいすき間で光が散らばり、白く見えるものです。初期の虫歯、フッ素症、エナメル質形成不全など、できる理由はいくつかあります。
ホワイトニングで歯全体を明るくしても、すき間そのものは埋まらないため、斑点は残りやすい傾向があります。施術の直後は乾燥で一時的に目立ち、時間がたつとなじんでいくことが多いです。
斑点のすき間に樹脂をしみこませるICONは、屈折率を周りのエナメル質に近づけることで、歯を削らずに斑点を目立たなくする方法です。斑点の種類や深さによって効き方に差があり、斑点が薄く残ることもあります。
名古屋・伏見のEden Dental Officeでは、斑点の種類と深さを確認したうえで、ホワイトニングとICONの組み合わせ方も含めてご提案しています。
どの方法にも、利点と限界があります。斑点が気になっている方は、まず種類と深さを確かめてから、どこまで目立たなくしたいかを一緒に考えていきましょう。
当院(名古屋・伏見)では、初めてのご相談は無料です。ホワイトニングの種類と料金、受けられない方の条件は、以下のページにまとめています。
よくあるご質問
Q1. ホワイトスポットは、自然に消えますか?
初期の虫歯による斑点は、フッ素の使用や歯みがきの改善で、少し目立たなくなることがあります。ただ、はっきりした斑点が自然に消えることは多くありません。フッ素症や形成不全による斑点は、時間がたっても見え方はほとんど変わらないことが多いです。
Q2. ICONの効果は、どのくらい持ちますか?
しみこませた樹脂は歯の内側で固まるため、見え方の変化は起こりにくいとされています。表面に付く着色は、定期的なクリーニングで落とします。
Q3. 子どもの歯の白い斑点にも、ICONは使えますか?
永久歯に生えかわってからの斑点であれば、検討できることがあります。年齢や歯の状態によるため、一度ご相談ください。
Q4. 矯正治療のあとにできた白い斑点にも効きますか?
矯正装置のまわりにできた白い斑点は初期の虫歯によるものが多く、ICONが効きやすいとされています。斑点の深さによって効き方は変わります。
Q5. 白い斑点は、虫歯なので治療が必要ですか?
初期の虫歯による斑点は、放っておくと穴のあいた虫歯に進むことがあります。一方、フッ素症や形成不全による斑点は進んでいくものではなく、見た目が気にならなければそのままでも問題ないことが多いです。
Q6. ホワイトニングとICONは、同じ日にできますか?
漂白の直後は樹脂が固まりにくいとされているため、別の日に分けて行うことが多いです。どちらを先に行うかも含めて、検査のあとにご説明します。
監修者情報

EDEN DENTAL OFFICE (エデン デンタル オフィス)
院長 村井亮介
名古屋中区の伏見駅から徒歩2分の「エデンデンタルオフィス」では、米国補綴専門医の資格を持つ院長が、10年、20年先を見据えた精密な治療を提供します。歯科医院特有の緊張感を和らげるため、家族のように寄り添う丁寧な対話を重視。患者様の背景や「どうなりたいか」という想いを深く汲み取り、できる限りの最高の治療クオリティーを常に心掛けております。
経歴
- 愛知学院大学歯学部歯学科卒業
- 大手歯科医療法人勤務
- インディアナ大学歯学部補綴科卒業
資格
- 米国補綴専門医
所属学会
- 日本補綴歯科学会
- ACP american academy of prosthodontics member
- ITI international team
for implantology 会員 - AO academy of
osseointegration 会員
CONSULTATION 無料相談・セカンドオピニオン
インプラントをはじめ、審美補綴や義歯などの外科的治療に関するご相談を承っております。その他の治療内容についてもお気軽にお問い合わせ下さい。



