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名古屋で年代別に入れ歯を選ぶなら|60代・70代・80代で変わること

年代で選ぶのではなく、残っている歯で選ぶ

結論から言うと、入れ歯は年代で選ぶものではありません。

決め手になるのは、残っている歯の本数と、この先どう変わっていくかです。名古屋でご相談を受けるときも、私は年齢より先にそこを確認します。

この記事で分かること。

  • 60代・70代・80代で、口の中がどう変わっていくか
  • 年代ではなく「この先の変化」から設計を選ぶ考え方
  • 相談のときに伝えておきたい3つのこと

入れ歯治療の全体像は、以下のページにまとめています。年代にかかわらず共通する流れを先に知りたい方は、こちらからどうぞ。

数字で見ると、変化がはっきりします

厚生労働省の令和4年歯科疾患実態調査から、3つの年代を並べてみます。

年代 平均の残っている歯 部分入れ歯の装着率
60代前半 24.8本 15.3%
70代前半 21.0本 34.8%
80代前半 15.6本 47.8%

60代から80代にかけて、歯は平均で9本ほど減ります。部分入れ歯を使う方は15%から48%へ、3倍以上になります。

全部の歯を失った方(総入れ歯)の割合も、60代前半の2.8%から80代前半では30.2%に増えます。

20本以上の歯を保てている方は、65〜69歳では81.4%です。これが75〜79歳では55.8%、85歳以上では38.1%になります。

この数字から読み取りたいこと

大事なのは平均値そのものではありません。支えとなる歯が、年月とともに減っていくという事実です。

今ちょうど合う入れ歯を作っても、支えている歯が1本なくなれば、設計は成り立たなくなります。

だから私は、年代を聞くのではなく「この先10年で何が変わりそうか」を見ます。

60代の方には10年後の70代を、70代の方には10年後の80代を想定します。そのときに何が起きても対応できる形かどうかが、設計の分かれ目です。

60代・70代・80代で、何が変わるのか

年代ごとに気をつける点は違います。ただし、年齢で線を引くわけではありません。

60代|初めての入れ歯になることが多い

部分入れ歯を使う方が15%程度、つまり6〜7人に1人という段階です。多くの方にとって初めての入れ歯になります。

このとき決まるのは、残っている歯にどう力を配るかです。ここで支えとなる歯に無理をさせると、次の10年で本数が減ります。

見た目を気にされる方も多い年代です。バネの見え方については名古屋で部分入れ歯の種類に迷ったら|欠損の形から選び方を整理するで整理しています。

この時期にもう一つ考えておきたいのが、抜けたまま放置しないことです。空いた場所があると、向かい合う歯や隣の歯が動いてきます。

歯が動いた後では、入れ歯の収まる場所そのものが変わってしまいます。

70代|設計の見直しが要る時期

部分入れ歯の装着率が34.8%になり、3人に1人が使っています。一方で平均の歯は21本まで減ります。

つまり、最初に作った入れ歯が合わなくなる方が増える時期です。支えていた歯を失って、設計をやり直す必要が出てきます。

歯ぐきの形も年月とともに変わります。合わなくなってきたときの目安は名古屋で入れ歯の替えどきに迷ったら|寿命のデータと3つのサインにまとめています。

80代|扱いやすさが効いてくる

部分入れ歯が47.8%、総入れ歯が30.2%です。あわせて8割近い方が何らかの入れ歯を使っています。

この年代で差が出るのは、噛み心地だけではありません。自分で着脱できるか、清掃できるかです。

手先の力が落ちてくると、細かいバネの入れ歯は扱いにくくなります。設計の段階で、ここを見込んでおけます。

総入れ歯になる方も増える時期です。支える歯がなくなると、入れ歯は歯ぐきと粘膜だけで支えることになります。

このとき効いてくるのが、それまでの歯ぐきの形です。長く合わない入れ歯を使っていると、歯ぐきがやせて支えにくくなります。

つまり80代で困るかどうかは、60代・70代の使い方でもある程度決まります。

年代別の残存歯数と入れ歯装着率|名古屋エデンデンタルオフィス

厚生労働省 令和4年歯科疾患実態調査より

年代ではなく、3つの条件で決める

私が相談の場で確認するのは、次の3つです。

1. 残っている歯が20本以上あるか

20本以上あれば、支えの選択肢が広く取れます。20本を下回ると、少ない歯に力が集中しやすくなります。

20本という数字は、国が進めてきた「8020運動」の目標にもなっています。80歳で20本を保とう、という呼びかけです。

先ほどの調査では、85歳以上で20本以上ある方は38.1%でした。裏を返せば、6割の方は20本を下回っています。

2. 支えている歯が、この先減りそうか

ぐらつきや歯周病の状態から、10年後の姿を見積もります。減りそうなら、作り替えずに直せる設計を選びます。

3. 自分で着脱と清掃ができるか

ご本人が扱えない設計は長続きしません。ご家族が手伝う前提なら、その方も含めて考えます。

手伝う方がいる場合は、どこまで関われるかを具体的にうかがいます。毎日の清掃なのか、通院の付き添いだけなのかで、向く設計は変わります。

たとえば磁石で留める設計は着脱がしやすい一方、歯ぐきの状態や通院の継続が条件になります。扱いやすさだけでは決められません。

この3つが決まると、候補は2つか3つに絞られます。素材の違いそのものは名古屋で入れ歯の素材に迷ったら|床・バネ・人工歯の3か所で考えるで扱います。

向かないケースも先にお伝えします

「年齢が上がったから自費はやめておく」という判断が、いつも得になるとはかぎりません。

一方で、通院を続けることが難しい状況なら、工程の多い設計は向きません。作った後の調整まで含めて通えるかどうかが前提になります。

保険で作り替える時期にはルールもあります。詳しくは保険の入れ歯は6ヶ月作り直せない?ルールと例外を名古屋の補綴専門医が整理をご覧ください。

痛みが主な悩みの場合は、設計より先に裏側の調整で解決することもあります。名古屋で柔らかい入れ歯を検討するなら|シリコン裏装の利点と注意点が参考になります。

入れ歯の設計を決める3つの条件|名古屋エデンデンタルオフィス

設計を決める3つの条件

私が「10年後の口」から逆算する理由

相談のとき、私は今の状態だけを見て設計を決めることはありません。

支えている歯の歯周組織を見て、この先どの歯が危ういかを見積もります。そのうえで、その歯を失ったときに作り替えずに直せる形にしておきます。

米国の大学院にいたころ、指導医から繰り返し言われたことがあります。義歯の成否は完成の日ではなく、型取りの前に決まっている、という言葉でした。設計図として説明できなければ、次の工程に進ませてもらえませんでした。

帰国後に長く使われている入れ歯を振り返ると、共通していたのは「変化を織り込んであること」でした。年齢が高いから簡単な設計にする、という考え方ではありません。

技工の工程まで自分の手で行っていた時期があります。人工歯を自分で並べてみると、設計図上のわずかなずれが完成物で大きな違いになると身体で分かります。

その経験から、私は「後から足せる形」「後から削れる形」を意識するようになりました。支えを1つ失っても、作り直さずに済む余地を残しておくという考え方です。

名古屋・伏見で年代に合う入れ歯を相談するなら

あわせて読みたい記事をいくつか挙げておきます。

こんな状態なら、様子見より相談を

  1. 支えている歯が増えた、または減った
  2. 手先の力が落ちて、着脱や清掃がしづらくなった
  3. 噛めないことで、食べられるものが減ってきた

3番目は年齢にかかわらず優先度が高い状態です。食事の内容が変わると、体の状態にも影響します。

入れ歯の種類と選び方の全体像は、以下の記事で整理しています。

年代の話に入る前に、こちらで選択肢の地図をつかんでおくと迷いが減ります。

当院での進め方

お話をうかがうところから始めます。今お使いの入れ歯があれば、そのままお持ちください。

そのうえで、必要に応じてCTや口腔内スキャナーで状態を確認します。支えている歯がこの先どうなりそうかを含めて、設計の考え方をご説明します。費用・期間・主なリスクはまとめてお伝えします。

ご家族が着脱や清掃を手伝われる場合は、ご一緒にお越しいただいて構いません。

次の一歩:年齢は判断材料の一つにすぎません。まず無料相談で構いません。残っている歯の状態から、向く設計をお伝えします。

地下鉄伏見駅6番出口から徒歩2分です。名古屋市内・愛知県内から通われる方も多くいらっしゃいます。

当院の入れ歯治療の全体像は、以下のページでご覧いただけます。

よくあるご質問

70代で入れ歯を使っている割合はどれくらいですか?

厚生労働省の令和4年調査では、70〜74歳で部分入れ歯を使っている方が34.8%、総入れ歯が9.2%でした。あわせて4割を超えます。珍しいことではありません。

入れ歯を入れている人の平均年齢は何歳ですか?

平均年齢という形の統計は確認できませんでした。年代別の割合で見ると、60代前半で約18%、80代前半で約78%の方が何らかの入れ歯を使っています。

年齢が上がってから作り替えても大丈夫ですか?

年齢そのものが妨げになることはありません。確認したいのは、通院を続けられるかと、ご自分で扱える設計かどうかです。この2つが整えば、作り替えは選択肢になります。

むしろ、合わない入れ歯を我慢して使い続けるほうが、歯ぐきの形を変えてしまうことがあります。次に作るときの土台が痩せてしまうためです。

※お口の状態には個人差があり、適した治療や結果は人によって異なります。

検査・診断のうえ、費用・期間・主なリスクをまとめてご説明します。

監修者情報

EDEN DENTAL OFFICE (エデン デンタル オフィス)

院長 村井亮介

名古屋中区の伏見駅から徒歩2分の「エデンデンタルオフィス」では、米国補綴専門医の資格を持つ院長が、10年、20年先を見据えた精密な治療を提供します。歯科医院特有の緊張感を和らげるため、家族のように寄り添う丁寧な対話を重視。患者様の背景や「どうなりたいか」という想いを深く汲み取り、できる限りの最高の治療クオリティーを常に心掛けております。

経歴

  • 愛知学院大学歯学部歯学科卒業
  • 大手歯科医療法人勤務
  • インディアナ大学歯学部補綴科卒業

資格

  • 米国補綴専門医

所属学会

  • 日本補綴歯科学会
  • ACP american academy of prosthodontics member
  • ITI international team
    for implantology 会員
  • AO academy of
    osseointegration 会員

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