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名古屋で入れ歯の素材に迷ったら|床・バネ・人工歯の3か所で考える

入れ歯の素材は、3か所に分かれています

結論から言うと、入れ歯の素材は「床」「バネ」「人工歯」の3か所に分かれます。

どこを変えるかで、効く場所が違います。名古屋でご相談を受けるときも、私はまずこの3つを分けてお話しします。

この記事で分かること。

  • 素材が3か所に分かれること、それぞれ何が変わるか
  • 保険で使える素材と、自費になる素材の境目
  • 「弾性樹脂」と呼ばれるものの中身

入れ歯治療の全体像は、以下のページにまとめています。素材だけでなく治療の流れも見たい方は、先にご覧ください。

まず、3か所を分けて考えます

素材の場所 主な選択肢 効く場所
床(歯ぐきに乗る部分) レジン/金属/弾性樹脂 厚み・熱の伝わり方
バネ(支える金具) 金属/樹脂/なし 見た目・支え方
人工歯(噛む歯の部分) レジン/硬質レジン/陶材 すり減り方・見た目

多くの説明は「床」の話だけで終わります。ですが、バネが見えるのが嫌という悩みは、床を変えても解決しません。

逆に、厚みで話しづらいという悩みは、バネを変えても変わりません。どこが気になるかで、変える場所が決まります。

最初にこの切り分けをしておくと、説明を聞くときの迷いがかなり減ります。

保険と自費の境目は、制度で決まっています

素材の選択肢は、医院が自由に決めているわけではありません。診療報酬の点数表に載っているかどうかで分かれます。

点数表には「有床義歯」の項目があり、これが保険のレジン床にあたります。金属床は点数表になく、自費になります。

人工歯も同じです。保険で使える人工歯の種類は決まっており、すり減りにくいタイプは自費の範囲になります。

バネについても、保険では金属のクラスプが基本です。見えにくくする工夫は、自費の設計に入ります。

つまり「保険か自費か」は治療の質の話ではなく、制度上どこまで選べるかの線引きです。

「弾性樹脂」は、ひとつの素材名ではありません

バネのない入れ歯に使われる樹脂は、まとめて弾性樹脂と呼ばれます。ただし、これは総称です。

日本補綴歯科学会の資料によれば、国内で認可されている樹脂は20製品あり、ポリアミド系が多いとされています。分類はポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネート、アクリル、ポリオレフィンの5系統です。

同じ「ノンクラスプ」という言葉でも、中身の樹脂は違います。硬さも修理のしやすさも変わります。

たとえばポリアミド系は割れにくい一方、内面を削って調整したり、裏側を足したりする処置に向かない製品があります。

つまり「作った後に手を入れられるか」が、製品によって変わります。長く使うことを考えるなら、ここは確認しておきたい点です。

学会は「剛性」を条件にしています

同じ資料に、はっきりした記述があります。剛性のない(たわみやすい)タイプは、金属アレルギー症例などの特別な症例を除き、最終的な入れ歯としては推奨していないという立場です。

そのうえで、見える場所の金属を避けたい場合は、金属のフレームワークを併用した剛性のあるタイプを勧めています。

つまり「バネがない=金属をまったく使わない」ではありません。見えない場所で支える、という考え方です。

保険にも樹脂の項目はあります

点数表には「熱可塑性樹脂有床義歯」という項目もあります。人工歯の数に応じて点数が決まり、局部義歯で1〜4歯なら624点、総義歯なら2,500点といった形です。

ですので「樹脂の入れ歯はすべて自費」というわけではありません。ただし、どの症例に使えるかは条件があります。検査のうえで判断が要ります。

各タイプの詳しい費用は名古屋で入れ歯を作る費用はいくら?保険と自費の目安と内訳の見方でまとめています。

弾性樹脂の分類と剛性の考え方|名古屋エデンデンタルオフィス

日本補綴歯科学会の資料をもとに整理

素材を選ぶ前に見ておきたいこと

素材名から入ると、判断を誤ることがあります。私が先に確認するのは次の3つです。

1. 厚みが気になっているか

上あごを覆う部分の厚みで話しづらい、熱が分かりにくいという悩みなら、床の素材が効きます。

2. バネの見え方が気になっているか

この場合は床ではなく、支え方の設計を変える話になります。名古屋で部分入れ歯の種類に迷ったら|欠損の形から選び方を整理するで支え方の4タイプを整理しています。

3. 金属を避けたい理由が、体質か見た目か

金属アレルギーという体質の問題なら、学会が例外として認める領域です。見た目の問題なら、見えない場所に金属を使う設計が選べます。

体質が理由の場合は、事前に何の金属に反応するかを調べておくと選択肢が絞れます。すべての金属を避ける必要はないことも多いためです。

素材だけで決めると、こうなります

先ほどの学会資料には、予後の調査も載っています。241名を追跡したところ、平均使用期間22.4か月の時点で28.6%が使われなくなっていました。

理由の内訳は、維持安定の不良が37.1%、支えていた歯を失ったことが27.1%、義歯の破損が8.6%でした。

素材ではなく、支え方と設計の問題が大半を占めています。素材は、その設計を実現するための手段です。

もうひとつ、この調査には欠損の形による差も出ています。いちばん奥の歯がない形では、4年間のトラブル発生率が30%でした。

前後に歯が残っている形では3%です。同じ素材を使っても、欠損の形で結果は10倍変わります。

厚みや違和感を減らしたい方は名古屋で入れ歯の替えどきに迷ったら|寿命のデータと3つのサインで作り替えの目安も確認しておくと、判断がしやすくなります。

歯ぐきの痛みが主な悩みなら、床の素材ではなく裏側の調整が答えになることもあります。名古屋で柔らかい入れ歯を検討するなら|シリコン裏装の利点と注意点が参考になります。

入れ歯の素材選びで確認したい3点|名古屋エデンデンタルオフィス

素材を決める前に確認したい3点

私が素材名より先に見ているもの

ご相談で素材のご希望をうかがうことはあります。ただ、私がそれより先に見るのは「どれだけたわむか」です。

たわむ材料は、噛む力を支えきれずに沈み込みます。沈み込めば、支えている歯に横向きの力がかかります。

歯は縦の力には強く、横の力には弱い構造です。横向きの力が続くと、支えている歯からぐらついてきます。

米国の大学院にいたころ、技工の工程まで自分の手で行っていました。人工歯を自分で並べてみると、材料の差が完成物のどこに出るかが身体で分かります。

同じ「樹脂」でも、厚みを確保できるかどうかで別物になります。だから私は、素材名ではなく「その素材で、必要な剛性を出せる厚みが取れるか」を先に確かめます。

厚みを取れば剛性は上がりますが、今度は違和感が増えます。この綱引きをどこで折り合わせるかが設計です。

上あごなら覆う面積を減らす、下あごなら形を工夫するなど、場所によって取れる手は変わります。

取れないなら、見えない場所に金属を入れる設計に切り替えます。これが学会の勧める形とも重なります。

名古屋・伏見で入れ歯の素材を相談するなら

あわせて読みたい記事をいくつか挙げておきます。

こんな状態なら、様子見より相談を

  1. 厚みで話しづらい、または食事の温度が分かりにくい
  2. バネが見えるのが気になって、人前で笑いにくい
  3. 入れ歯が割れた、欠けた

3番目は素材の選び直しも含めて考えます。同じ素材で作り直すと、同じ壊れ方をすることがあります。

割れた場所にも意味があります。同じ位置で繰り返し割れるなら、素材ではなく噛み合わせや支え方に原因があることが多いためです。

素材を含めた選び方の全体像は、以下の記事で整理しています。

保険と自費のどちらを選ぶかで迷っている方は、先にこちらを読むと判断の軸がはっきりします。

当院での進め方

お話をうかがうところから始めます。今お使いの入れ歯があれば、そのままお持ちください。どこが気になるかを教えていただくと、変えるべき場所が絞れます。

そのうえで、必要に応じてCTや口腔内スキャナーで状態を確認します。床・バネ・人工歯のどこを変えると何が変わるかをご説明し、費用・期間・主なリスクをまとめてお伝えします。

次の一歩:素材は、気になっている場所が決まれば絞れます。まず無料相談で構いません。今の入れ歯を拝見して、変える場所をお伝えします。

地下鉄伏見駅6番出口から徒歩2分です。名古屋市内・愛知県内から通われる方も多くいらっしゃいます。

当院の入れ歯治療の全体像は、以下のページでご覧いただけます。

よくあるご質問

金属床とレジン床の違いは何ですか?

床の素材が違います。金属は薄く作れるため、違和感が軽くなったと感じる方がいます。熱も伝わりやすくなります。レジンは厚みが必要ですが、修理や調整がしやすい面があります。保険で作れるのはレジン床です。金属床は点数表になく、自費になります。

レジン床のデメリットは何ですか?

強度を保つために厚みが要ります。そのぶん、話しにくさや熱の伝わりにくさを感じる方がいます。また、たわみやすいため、支えている歯に力がかかりやすくなることもあります。一方で、修理や裏側の調整がしやすいという利点もあります。

弾性樹脂の入れ歯は保険で作れますか?

点数表には熱可塑性樹脂の有床義歯という項目があります。ただし、どの症例で使えるかには条件があり、検査のうえで判断が要ります。適用できるかどうかは、お口の状態を拝見してご説明します。なお、自費の弾性樹脂とは製品も設計も異なります。

※お口の状態には個人差があり、適した治療や結果は人によって異なります。

検査・診断のうえ、費用・期間・主なリスクをまとめてご説明します。

監修者情報

EDEN DENTAL OFFICE (エデン デンタル オフィス)

院長 村井亮介

名古屋中区の伏見駅から徒歩2分の「エデンデンタルオフィス」では、米国補綴専門医の資格を持つ院長が、10年、20年先を見据えた精密な治療を提供します。歯科医院特有の緊張感を和らげるため、家族のように寄り添う丁寧な対話を重視。患者様の背景や「どうなりたいか」という想いを深く汲み取り、できる限りの最高の治療クオリティーを常に心掛けております。

経歴

  • 愛知学院大学歯学部歯学科卒業
  • 大手歯科医療法人勤務
  • インディアナ大学歯学部補綴科卒業

資格

  • 米国補綴専門医

所属学会

  • 日本補綴歯科学会
  • ACP american academy of prosthodontics member
  • ITI international team
    for implantology 会員
  • AO academy of
    osseointegration 会員

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