左下第一小臼歯のインプラント治療|歯ぎしりのある61歳女性にゴールドクラウンで対応した症例

  • 自由診療対応
  • 完全予約制
  • 伏見駅徒歩2分

予約状況

無料相談(初回)
初診

名古屋市中区の歯医者「Eden Dental Office」

名古屋市中区の歯医者「Eden Dental Office」

名古屋市中区の歯医者「Eden Dental Office」

名古屋市中区の歯医者「Eden Dental Office」

MENU

WEB予約

TEL

お電話はこちらから

052-265-8996

症例

  • TOP
  • 症例
  • インプラント
  • 名古屋 左下第一小臼歯のインプラント治療|61歳女性・歯ぎしり既往・ゴールドクラウンで対応

名古屋 左下第一小臼歯のインプラント治療|61歳女性・歯ぎしり既往・ゴールドクラウンで対応

  • 治療前

  • 治療後

患者背景と症例概要

名古屋でインプラント治療をご検討されている方の中には、「他院で抜歯と言われたが、その後どうすればよいかわからない」「歯ぎしりがあるけれどインプラントは可能なのか」「金属の被せ物を入れたいが対応してもらえるのか」など、さまざまな疑問を抱えていらっしゃる方が多くおられます。失った歯をどのように補うかという判断は、その後の口腔全体の健康寿命を大きく左右する重要な選択です。

名古屋でインプラント治療を検討されている方へ

本ページでは、当院 Eden Dental Office で実際に行ったインプラント症例をご紹介します。患者様は61歳の女性、左下第一小臼歯(左下4番)が重度のう蝕により他院で「保存不可能」と診断され、抜歯後の補綴方法を検討するために当院へご来院されました。患者様には強い歯ぎしりの既往があり、また「金色の歯を入れたい」という個人的なご希望をお持ちでした。この2つの条件は、補綴設計においていずれも重要な意味を持つ要素です。

抜歯後にどの治療法を選ぶかは、骨の状態、噛み合わせ、生活習慣、そしてご本人の価値観によって大きく変わります。本症例を通して、Eden Dental Office がどのような診断プロセスと設計思想でインプラント治療に臨んでいるかをご覧いただければ幸いです。

症例まとめ

  • 患者:61歳 女性
  • 部位:左下第一小臼歯(左下4番)
  • 主訴:抜歯後の欠損部を固定式の補綴で回復したい
  • 既往:強い歯ぎしり(ブラキシズム)
  • 全身状態:全身的疾患なし、健康状態良好
  • 上部構造:ゴールドクラウン(患者様のご希望)
  • 使用インプラント:ストローマン BLT
  • 治療期間:約4ヶ月
  • 費用:580,000円(自由診療)

初診時の診断

初診時には、口腔内診査・パノラマX線撮影・歯科用コーンビームCT撮影による三次元的な精査を行いました。インプラント治療では、骨の量と質、神経・血管との距離、咬合関係を正確に把握することが治療成功の前提条件となります。診断段階での見落としは、術中・術後のあらゆるトラブルにつながりかねません。

CT所見と骨条件

CTによる計測の結果、欠損部の骨幅は約6mm垂直的な骨高径(歯槽頂から下歯槽管までの距離)は約10mm確保されていました。下顎臼歯部のインプラントでは、下歯槽神経との安全距離が最も重要な解剖学的指標となります。本症例ではこの神経までに十分な余裕があり、かつ骨幅もインプラント体(直径約4mm前後)を埋入するうえで臨床的に十分な厚みがありました。

このため、ソケットプリザベーションやGBR(骨造成)といった追加処置を行わずに、シンプルにインプラントを埋入できる条件が整っていました。骨造成が不要であることは、患者様にとって治療期間・費用・身体的負担のすべてを軽減する大きな利点になります。一方で、骨量が不足しているケースでは別の対応が必要となります。

咬合状態と歯周状態

問診と臨床所見から、患者様には長年にわたる**歯ぎしり(ブラキシズム)**の既往が確認されました。複数の臼歯部に咬耗の所見が見られ、咬合力が強いタイプであると判断しました。歯ぎしりは天然歯にもインプラントにも大きな影響を与える因子であり、補綴設計の段階から織り込んでおく必要があります。

歯ぎしりとインプラントの関係

一方で歯周組織は良好に維持されており、プロービング深さは大部分が3mm以下、出血指数も低値でした。残存歯の動揺はなく、隣在歯である左下3番(犬歯)は健全な天然歯として機能していました。この「隣の歯が健康である」という条件は、後述する治療方針の決定に大きな意味を持ちます。

治療計画と設計思想

3つの治療選択肢の比較

左下4番1歯欠損に対して、臨床的に検討すべき治療選択肢は以下の3つです。

①インプラント1本での補綴 欠損部のみにインプラントを埋入し、独立した1歯として機能を回復する方法です。最大のメリットは、隣在歯を一切削らずに済むこと、そして清掃性が天然歯に最も近い形で確保できることです。インプラントは顎骨と直接結合するため、咀嚼力をしっかりと骨に伝えることができ、長期的に安定した機能回復が期待できます。インプラントとブリッジの構造的な違いについては、

インプラントとブリッジの違い

のページでも詳しく解説しています。

②ブリッジによる補綴 両隣の歯(左下3番と左下5番)を削って支台歯とし、3本連結の被せ物で欠損部を補う方法です。保険適用が可能で治療期間も短いという利点がありますが、本症例では大きなデメリットがありました。隣在歯である左下3番は虫歯も治療痕もない健全な天然歯であり、これを大きく削ることは生物学的に大きな損失となります。さらに犬歯は咬合誘導という重要な役割を担っているため、支台歯として連結することは将来的なリスクを増やす可能性があります。

③義歯(部分入れ歯) 取り外し式の補綴装置で対応する方法です。費用負担は最も軽く侵襲もありませんが、1歯欠損の症例で義歯を選択した場合、装着時の違和感や、固定のためのクラスプ(金属のバネ)が隣在歯に二次的な負担をかけることになります。患者様は当初から「固定式のものを希望する」と明確に意思を示されており、義歯はこの段階で選択肢から外れました。

④放置するリスク もう一つ忘れてはならないのが、抜歯後に放置した場合のリスクです。欠損を放置すると、対合歯(上顎の歯)の挺出、隣在歯の傾斜・移動、咬合崩壊が連鎖的に進行します。1歯の欠損が、将来的に複数歯の問題へと拡大することは臨床的にも数多く報告されています。早期に補綴で対応することがいかに重要かは、

歯がないところ放置したらどうなる?

のページにもまとめています。

最終決定とその根拠

これらを総合的に判断し、患者様と十分なインフォームドコンセントを行ったうえで、インプラント1本による補綴を最終決定しました。判断の決め手は次の通りです。

  • 隣在歯(特に左下3番犬歯)が健全な天然歯であり、これを削るブリッジは適切でない
  • 骨条件が良好で骨造成などの追加処置が不要、患者様の負担が最小に抑えられる
  • 全身状態に問題がなく、外科処置のリスク因子が少ない
  • 患者様自身が固定式かつ長期安定する補綴を強く希望されている

設計思想

Eden Dental Office では、インプラントは「埋入して終わり」ではなく、長期にわたって咬合の中で安定して機能し続けることを最優先に設計します。本症例では、歯ぎしりという力学的リスクをどう制御するかが最大のテーマでした。

 

  • 咬合接触の設計:咬頭嵌合位において、隣接する天然歯よりもほんのわずかに咬合接触を弱めに調整しました。インプラントは天然歯のように歯根膜(クッション)を持たないため、咬合力が直接骨に伝達されます。この設計により、過大な力が一点に集中することを避けます。
  • 側方咬頭干渉の完全排除:側方運動時にインプラント上部構造へ斜めの力(側方力)がかからないよう、咬頭干渉をすべて除去しました。これは将来のスクリュー緩み、補綴物破折、インプラント周囲骨吸収といった機械的・生物学的合併症を予防するための極めて重要なステップです。
  • 上部構造素材:ゴールドクラウン:患者様のご希望と、歯ぎしりが強いという臨床条件の双方を満たす素材として、ゴールドクラウンを選択しました。金合金は対合歯への咬耗が少なく、適合精度が極めて高く、ブラキシズムの強い症例でもセラミックに比べて破折リスクを抑えられます。
  • 固定方式:上部構造はスクリュー固定とし、将来的なメンテナンスや万一のトラブル時にも容易に取り外せる設計としました。

手術と治療経過

手術概要

項目 内容
埋入本数 1本
インプラント体 ストローマン BLT(Bone Level Tapered)
埋入トルク 30 N·cm
GBR(骨造成) なし
手術時間 約50分

本症例で選択したのは、ストローマン社の**BLT(Bone Level Tapered)**インプラントです。隣在歯である左下3番の歯根が、欠損部側にわずかに傾斜していたため、ストレートタイプのインプラントでは歯根との安全距離を十分に確保することが難しい状態でした。先端に向かって細くなるテーパー形状の BLT を用いることで、隣在歯の歯根との距離を確保しながら必要な深さまで安全に埋入することができました。ストローマン社製品の特徴については、

ストローマンインプラントの特徴

のページで詳しく紹介しています。

埋入トルクは30 N·cmで、初期固定として理想的な数値です。過剰なトルクは骨壊死を、過小なトルクはマイクロムーブメントを招きますが、30 N·cm 前後はその両者のバランスがとれた数値とされています。

術後経過

手術当日の翌日には強い痛みはほぼ消失し、患者様からは「思っていたよりずっと楽だった」とのお言葉をいただきました。腫れも軽微で、日常生活に大きな支障は出ていません。低侵襲な術式の選択、骨条件に恵まれていたこと、追加処置(GBR)を行わなかったことが、術後負担の軽減に寄与したと考えられます。実際の手術当日の流れや痛みのイメージについては、

インプラント手術の流れと痛み

のページでも解説しています。

治療期間と上部構造製作の流れ

埋入から3ヶ月後に骨との結合(オッセオインテグレーション)を確認し、印象採得を行いました。その後、歯肉貫通部(歯間乳頭部)の形態を整えるためのプロビジョナルクラウン(仮歯)を装着し、軟組織の形態が安定してから最終的なゴールドクラウンを装着しました。埋入から最終補綴装着までのトータル治療期間は約4ヶ月です。

術後評価

最終補綴装着後の咬合検査では、設計通り、咬頭嵌合位での接触が他の天然歯よりわずかに弱く、側方運動時の干渉はゼロという理想的な咬合状態が達成できていました。インプラント周囲の骨レベルもCT上で安定しており、初期治癒は良好です。

長期管理と歯科医師の解説

定期メンテナンス

インプラントは「入れてから」が本当のスタートです。Eden Dental Office では、3〜4ヶ月ごとの定期メンテナンスを推奨しており、本症例の患者様も継続的に通院されています。メンテナンスでは、インプラント周囲のプロービング、X線による骨レベル確認、咬合接触のチェック、専門的なクリーニング(PMTC)を行います。インプラント周囲組織を健康に保つためのケアの考え方は、

インプラント周囲炎の予防

のページにまとめています。

特に歯ぎしりのある患者様では、夜間のナイトガード装着を併用することで、上部構造とインプラント体への過剰な負荷を大きく軽減できます。本症例でもナイトガードを製作し、就寝時に使用していただいています。

よくあるご質問(FAQ)

Q1. 骨造成をしなくてもインプラントは入れられるのですか? A. はい、骨幅・骨高径が十分に確保されている症例では、骨造成を行わずに埋入が可能です。本症例のように骨幅6mm・骨高10mmが確保されていれば、追加処置なしで安全に埋入できます。

Q2. 歯ぎしりがあってもインプラントは可能ですか? A. 可能です。ただし設計上の配慮が不可欠で、咬合接触の繊細な調整、上部構造素材の慎重な選択、ナイトガードの併用などを組み合わせて長期安定を目指します。

Q3. なぜゴールドクラウンを選択したのですか? A. 患者様のご希望に加え、ゴールドは適合精度が極めて高く、対合歯を傷つけにくく、歯ぎしりの強い症例でも破折しにくいという臨床的利点があるためです。

Q4. インプラントの寿命はどれくらいですか? A. 適切なメンテナンスを継続できれば、10年生存率は90%以上というデータが報告されています。日々のセルフケアと定期通院が長期成功の最大の鍵です。詳しくは

インプラントの寿命

のページをご覧ください。

Q5. 治療費は医療費控除の対象になりますか? A. はい、インプラント治療は医療費控除の対象となります。確定申告時に領収書を保管しておくことをお勧めします。

歯科医師からのコメント

本症例は、一見シンプルな1歯欠損のインプラント治療ですが、実際には「隣在歯の歯根の傾斜」「強い歯ぎしり」「ゴールドクラウンというご希望」など、複数の臨床的要素を統合的に判断する必要があった症例でした。インプラント治療の本質は、ただ骨にインプラントを埋め込むことではなく、患者様の口腔全体の中で、その1本がどのように機能し続けるかを設計することにあります。Eden Dental Office では、今後もこの視点を大切に、お一人おひとりに最適化された治療をご提供してまいります。


治療のリスク・副作用・費用・期間

  • 治療期間:約4ヶ月(骨の治癒期間を含む)
  • 費用:580,000円/インプラント治療は自由診療となります。費用は使用する材料や治療内容により異なります。
  • リスク・副作用
    • 術後に腫れや痛みが生じることがあります
    • 骨の状態によっては追加処置(骨造成)が必要になる場合があります
    • インプラント周囲炎のリスクがあるため、定期的なメンテナンスが不可欠です
    • 歯ぎしり・食いしばりが強い場合、上部構造の破折・スクリューの緩みが生じる可能性があります

名古屋でインプラント治療を検討されている方へ

インプラント治療では

  • 骨の状態
  • 噛み合わせ
  • 補綴設計

などを総合的に診断することが重要です。

他の治療例については、以下のページで詳しく解説しています。

【症例集】名古屋インプラント治療実績|前歯・奥歯・骨造成を網羅 

 

監修者情報

EDEN DENTAL OFFICE (エデン デンタル オフィス)

院長 村井亮介

名古屋中区の伏見駅から徒歩2分の「エデンデンタルオフィス」では、米国補綴専門医の資格を持つ院長が、10年、20年先を見据えた精密な治療を提供します。歯科医院特有の緊張感を和らげるため、家族のように寄り添う丁寧な対話を重視。患者様の背景や「どうなりたいか」という想いを深く汲み取り、できる限りの最高の治療クオリティーを常に心掛けております。

経歴

  • 愛知学院大学歯学部歯学科卒業
  • 大手歯科医療法人勤務
  • インディアナ大学歯学部補綴科卒業

資格

  • 米国補綴専門医

所属学会

  • 日本補綴歯科学会
  • ACP american academy of prosthodontics member
  • ITI international team
    for implntology 会員
  • AO academy of
    osseointegration 会員

CONSULTATION 無料相談・セカンドオピニオン

インプラントをはじめ、審美補綴や義歯などの外科的治療に関するご相談を承っております。その他の治療内容についてもお気軽にお問い合わせ下さい。