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痛みが心配な方へ|どこで痛みが出て、どう抑えるか
痛みは3種類に分けて考えます
「痛いのが怖くて、行けていません」。全体の治療が必要な状態まで来てしまう理由として、いちばん多いものかもしれません。
先にお伝えします。治療のほとんどの場面で、痛みは出ません。麻酔が効いている間は感覚がなく、削っている音は聞こえても痛みはありません。
ただし、正直に申し上げると痛みが出る場面は、いくつか決まってあります。そこを隠さずに書きます。どこで痛むかが分かっていれば、身構える場所が絞れます。
痛みは3種類に分けて考えます
- 処置中の痛み:麻酔でほぼ抑えられます。麻酔そのものの痛みは残ります
- 処置後の痛み:麻酔が切れてからの痛み。抜歯や手術のあとに出ます。薬でコントロールします
- 治療中の日常の痛み:しみる、噛むと響く。仮歯の期間に出ることがあります
怖さの多くは「どれくらい痛いか分からない」ことから来ます。あらかじめいつ、どのくらい、どれくらいの期間が分かっていれば、耐えやすくなります。
我慢する必要はありません
処置中に痛みを感じたら、手を挙げてください。麻酔を追加します。「もう少しだから」と我慢していただく必要はありません。痛みがあると体が緊張し、麻酔も効きにくくなります。
痛みが出やすい6つの場面

痛みが出やすい場面を6つ挙げます。それぞれ、どのくらいで、どう抑えるかを書きます。
① 麻酔の注射そのもの
どのくらい:チクッとします。ここは完全にゼロにはできません
どう抑えるか:刺す前に表面の麻酔(塗るタイプ)で感覚を鈍らせます。針は細いものを使い、麻酔液を体温に温めてゆっくり入れます。冷たい液を速く入れると痛みます
正直なところ:上あごの前歯の周りと、歯ぐきの薄い部分は、どうしても感じやすい場所です
続く時間:数秒です
② 根の治療(神経の処置)
どのくらい:麻酔が効いていれば、処置中は痛みません。ただし強い炎症があると、麻酔が効きにくいことがあります
なぜ効きにくいのか:炎症を起こしている組織は、麻酔が効きづらい状態になっています。「昔、治療中に痛かった」という記憶の多くは、この場面です。体質のせいではありません
どう抑えるか:先に炎症と膿を抑えてから本格的な処置に入る/麻酔の量と種類を変える/歯の中に直接麻酔を効かせる方法を使う。この3つで、ほとんどの場合は対応できます
処置のあと:数日、噛むと響く感じが出ることがあります。根の先が刺激されたためで、時間とともに落ち着きます
続く時間:処置後の違和感は2〜3日から1週間ほどです
③ 神経を取るかどうかの判断
どういう場面か:しみる、痛む歯について、神経を残せるか取るかを決めます
痛みとの関係:残せるなら、そのほうが処置後の痛みも軽く済みます。神経を取ると、その歯はもろくなり、将来割れるリスクも上がります
どう判断するか:冷たいもの温かいものへの反応、痛みが続く長さ、夜間の痛み、レントゲンでの根の先の状態を見ます
大事なこと:「しみるから神経を取りましょう」とすぐに言われた場合は、残せる可能性を聞いてみてください。判断が分かれる場面です
④ 抜歯のあと
どのくらい:人によりますが、ずきずきする感じが2〜3日です。痛み止めが効く範囲の痛みです
どう抑えるか:処置の前に痛み止めを飲んでいただくことがあります。麻酔が切れる前に飲み始めるほうが、よく効きます
注意:親知らずや、骨に埋まっている歯を抜いた場合は、腫れと痛みがもう少し長引きます
続く時間:ピークは翌日から2日目。1週間ほどで落ち着きます
⑤ インプラントの手術のあと
どのくらい:意外に思われますが、抜歯より軽いことが多い処置です。骨に穴を開けますが、歯を引き抜くような力はかかりません
どう抑えるか:痛み止めと、必要に応じて抗菌薬をお出しします
骨をつくる処置を同時にした場合:腫れと痛みは強くなります。この場合は事前にお伝えし、予定を調整します
続く時間:2〜3日で落ち着く方が多いです
⑥ 歯ぐきの治療のあと・仮歯の期間
どのくらい:しみる感じ、噛むと響く感じが出ることがあります
なぜ起きるか:歯ぐきが引き締まると根の面が露出します。また削った歯は一時的に敏感になり、仮歯はすき間から刺激が入ります
どう抑えるか:しみ止めを塗る、知覚過敏用の歯みがき剤を使う、仮歯を作り直す、噛み合わせを調整する。我慢せずに言ってください
注意:強い痛みが続く場合は、神経の問題が隠れていることがあります。放置しないでください
続く時間:数週間で落ち着くことがほとんどです
このなかで、いちばん「痛かった」という記憶が残りやすいのが②の根の治療です。逆に言えば、ここさえ丁寧にやれば、大きな治療でも痛みの印象はかなり変わります。
治療のあとの痛みや違和感が続くときは、以下の記事もご参照ください。
削るときの痛みについては、以下の記事で詳しく解説しています。
痛みよりも、「怖い」を先に言ってください

痛み以上に、治療を止めているものがあります。「怖い」という感覚そのものです。
怖さは、我慢する対象ではありません
過去に痛い思いをした、麻酔が効かなかった、途中で泣いてしまった。そういう経験があると、次に行くまでのハードルが上がります。これは意志の弱さではありません。体が記憶しているものです。
言っていただければ、進め方を変えられます。「怖いです」の一言で十分です。
選べる方法
- 短く区切る:1回の処置を30分以内にして、途中で休憩を入れます
- 先に説明してから触る:次に何をするかを、その都度お伝えします。予告なしに進めません
- 合図を決めておく:手を挙げたら止める。これだけで、かなり違います
- 音を減らす:削る音が苦手な方には、音楽やイヤホンを使っていただけます
- 静脈内鎮静法:点滴でうとうとした状態にして、その間に処置を終えます
静脈内鎮静法について
眠っているような状態で処置を受けられる方法です。全身麻酔とは違い、呼びかけには反応できます。血圧や酸素の状態を機械で見ながら進めます。
「気がついたら終わっていた」という感想になる方が多い方法です。長時間の手術や、複数の抜歯をまとめて行うときにも使います。
ただし、当日は車の運転ができません。付き添いの方と来ていただくか、公共交通機関でお越しください。
麻酔が効きにくい方へ
「自分は麻酔が効きにくい」という方がいます。実際に効きにくい条件はあります。強い炎症があるところ、下あごの奥歯、緊張が強いとき。
この場合、麻酔の種類を変える、打つ場所を変える、炎症を先に抑えてから処置する、といった方法があります。効かないまま進めることはしません。
当院でしていること|名古屋の臨床から
当院で、痛みと怖さに対してしていることを書きます。
初診で必ず伺うこと
- 過去に麻酔が効きにくかったことがあるか
- 治療中に気分が悪くなったことがあるか
- いちばん怖いのは何か(音、振動、注射、口を開けていること)
- 途中で休憩が必要かどうか
「何が怖いか」は人によって違います。音が苦手な方に麻酔の説明をしても、あまり意味がありません。何が引っかかっているかを先に知っておくと、対策が具体的になります。
痛みの程度をお伝えします
処置の前に、この処置ではいつ、どのくらい痛む可能性があるかをお伝えします。「たぶん大丈夫です」で済ませません。
腫れる可能性のある処置は、腫れのピークがいつかもお伝えします。事前に分かっていれば、予定を組み替えられます。
その日に治療を始めなくて構いません
初診は記録を取る日です。削りません。まず来てみて、雰囲気を見て帰る、という使い方をされる方もいます。
名古屋・伏見駅から徒歩2分の当院は完全予約制・半個室で、無料相談とZoom相談をご用意しています。治療を受けることを前提にしないセカンドオピニオン外来(5,500円・税込)もあります。
まとめ|痛みへの不安を減らすために|よくあるご質問
要点は3つです。
第一に、処置中の痛みはほとんど出ません。出るのは麻酔の注射そのもの、強い炎症があるときの根の治療、抜歯や手術のあと、そして仮歯の期間です。場面が決まっているので、身構える場所を絞れます。
第二に、我慢する必要はありません。処置中に痛みを感じたら手を挙げてください。麻酔を追加します。痛みがあると体が緊張し、麻酔も効きにくくなります。
第三に、「怖い」と言っていただければ進め方を変えられます。短く区切る、合図を決める、静脈内鎮静法を使う。選べる方法があります。
名古屋・伏見駅から徒歩2分の当院は完全予約制・半個室で、無料相談とZoom相談をご用意しています。治療を受けることを前提にしないセカンドオピニオン外来(5,500円・税込)もあります。
治療中の見た目や食事が気になる方は、以下の記事もご参照ください。
よくあるご質問
Q1. 治療中は痛いですか。
麻酔が効いている間は痛みません。削る音や振動は伝わりますが、痛みとは別のものです。痛みを感じたら手を挙げてください。麻酔を追加します。
Q2. 抜歯のあとはどのくらい痛みますか。
ずきずきする感じが2〜3日、痛み止めが効く範囲です。ピークは翌日から2日目で、1週間ほどで落ち着きます。骨に埋まっている歯の場合は、もう少し長引きます。
Q3. インプラントの手術は痛いですか。
意外に思われますが、抜歯より軽いことが多い処置です。骨をつくる処置を同時にした場合は、腫れと痛みが強くなります。その場合は事前にお伝えします。
Q4. 麻酔が効きにくい体質です。
効きにくい条件は実際にあります。強い炎症があるところ、下あごの奥歯、緊張が強いとき。麻酔の種類や打つ場所を変える、炎症を先に抑えるといった方法で対応します。効かないまま進めることはしません。
Q5. 眠っている間に終わらせることはできますか。
静脈内鎮静法という方法があります。うとうとした状態で処置を受けられます。ただし当日は車の運転ができません。
Q6. 歯科が怖くて何年も行けていません。
まず来ていただくだけで構いません。初診は記録を取る日で、削りません。何が怖いのかを先に教えていただければ、それに合わせて進め方を変えられます。
監修者情報

EDEN DENTAL OFFICE (エデン デンタル オフィス)
院長 村井亮介
名古屋中区の伏見駅から徒歩2分の「エデンデンタルオフィス」では、米国補綴専門医の資格を持つ院長が、10年、20年先を見据えた精密な治療を提供します。歯科医院特有の緊張感を和らげるため、家族のように寄り添う丁寧な対話を重視。患者様の背景や「どうなりたいか」という想いを深く汲み取り、できる限りの最高の治療クオリティーを常に心掛けております。
経歴
- 愛知学院大学歯学部歯学科卒業
- 大手歯科医療法人勤務
- インディアナ大学歯学部補綴科卒業
資格
- 米国補綴専門医
所属学会
- 日本補綴歯科学会
- ACP american academy of prosthodontics member
- ITI international team
for implantology 会員 - AO academy of
osseointegration 会員
CONSULTATION 無料相談・セカンドオピニオン
インプラントをはじめ、審美補綴や義歯などの外科的治療に関するご相談を承っております。その他の治療内容についてもお気軽にお問い合わせ下さい。



