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40代・50代で部分入れ歯になったら|名古屋・伏見の補綴専門医
部分入れ歯は「終わり」ではなく、この先を決める分岐点です
結論から言うと、40代・50代で部分入れ歯になることは珍しくありません。厚生労働省の調査では、50代前半で3人に1人が歯を失っています。そして部分入れ歯は「終わり」ではなく、残った歯をどう守るかを決める分岐点です。
最初の入れ歯の設計で、次の10年で失う歯の数が変わります。名古屋でご相談を受けるときも、「どの入れ歯にするか」より先に「残っている歯をどう守るか」からお話しします。
この記事で分かること。
- 40〜50代で歯を失っている人、部分入れ歯を使っている人の実数
- 40〜50代の部分入れ歯が「作り替える前提」である理由
- 最初の設計が、残った歯の寿命をどう変えるか
入れ歯治療の全体像は、以下のページにまとめています。
まず、同年代の実数を知ってください
| 年代 | 歯を失った人の割合 |
|---|---|
| 40〜44歳 | 16.6% |
| 45〜49歳 | 26.0% |
| 50〜54歳 | 32.8% |
| 55〜59歳 | 42.6% |
令和6年の歯科疾患実態調査です。50代後半では、10人に4人が1本以上の歯を失っています。1人あたりの平均喪失歯数は、50〜54歳で1.0本、55〜59歳で1.3本です。
つまり、40〜50代で歯を失うことは、少数派ではありません。人に言わないだけです。

図:年代別に歯を失った人の割合と、部分入れ歯・ブリッジの装着率(令和6年歯科疾患実態調査)
失った歯の本数で選択肢が変わります。1本なら奥歯を1本失ったら|3択の前に確かめる「両隣の歯」と「一番奥か」、2本続けてなら奥歯2本がない入れ歯は、なぜ沈むのか|後ろに支えがない設計と「何も入れない」の条件で整理しています。
部分入れ歯を使っている人は、実は少数です
歯を失った人は多いのに、部分入れ歯を使っている人は多くありません。
| 年代 | 部分入れ歯 | ブリッジ |
|---|---|---|
| 40〜44歳 | 1.4% | 12.6% |
| 50〜54歳 | 5.2% | 20.1% |
| 55〜59歳 | 4.3% | 28.5% |
| 60〜64歳 | 11.2% | 35.1% |
40〜50代で歯を失った方の多くは、ブリッジを選んでいます。部分入れ歯は50代で5%前後、60代前半で11.2%です。
ここから2つのことが読み取れます。ひとつは、同年代で部分入れ歯を使っている方は確かにいるということ。もうひとつは、ブリッジを選ぶ方が多いということです。
ブリッジは両隣の歯を削って支えにします。40〜50代で健全な歯を削ると、その歯の寿命がブリッジの寿命になります。部分入れ歯は削りません。どちらが正しいというより、残っている歯をどう扱うかの違いです。
前向きな数字もあります
同じ調査で、80歳で20本以上の歯を残している人の割合(8020達成率)は約61.5%でした。前回の51.6%から上がっています。
40〜50代で1本失っても、残りを守れば80歳で20本は現実的な目標です。部分入れ歯は、そのための道具になりえます。
ブリッジがだめになって入れ歯を検討している方はブリッジか入れ歯か|再選択のときをご覧ください。
40〜50代の部分入れ歯は、作り替える前提です
40代で入れた入れ歯を、80代までそのまま使うことはありません。これは悪い話ではなく、設計の前提です。
国内の文献レビューでは、部分入れ歯は5年で非生存率が約2割を超え、8〜10年で生存率が約半分に低下するとされています。40代なら、この先30〜40年で何回か作り替えることになります。
だから、最初の設計は「残った歯を守る」を優先します
作り替えるなら、最初の入れ歯で大切なのは「長くもつこと」だけではありません。次に作るときに、残っている歯が減っていないことです。
部分入れ歯90床を約5年追跡した研究では、継続使用61.1%、作り直して使用23.3%、使わなくなった15.6%でした。使い続けられるかに有意に関連したのは、年齢・欠損の形・噛み合っている歯の数・支えの数です。
| 設計の違い | 残った歯への影響 |
|---|---|
| バネの歯に支えを置かない | その歯が揺れやすくなる |
| 支えを複数の歯に分ける | 1本あたりの負担が減る |
| 外したままになる形 | 隣の歯が動き、次が難しい |
技工を自分の手で行ってきたので、バネのかけ方と支えの置き方で、支えの歯にかかる力がまったく変わることを手で知っています。バネをかける歯の負担については部分入れ歯のバネをかける歯への負担と守り方で詳しく書いています。
目立たない入れ歯を選ぶときの注意
40〜50代で多いのが、バネのない目立たない入れ歯(ノンクラスプデンチャー)のご希望です。見た目の悩みは切実で、選択肢としては当然あります。
ただ、学会の予後調査では、241名のうち平均22.4か月で28.6%が使われなくなったと報告されています。理由は維持安定の不良37.1%、支えの歯の喪失27.1%、破損8.6%でした。目立たないことと、残った歯を守ることは、別の設計項目です。
前歯の見た目については前歯を失ったとき|見た目重視の選択肢で整理しています。
私は「どの入れ歯か」より先に「残っている歯」を見ます
40〜50代のご相談で、私が最初に見るのは入れ歯の種類ではありません。残っている歯の状態です。
歯周病があるか、噛み合わせの力が強いか、詰め物や被せ物の大きさはどうか。これで、どの歯を支えに使えるか、どの歯を守るべきかが決まります。
そして、作り替える前提でお話しします。40代で入れる入れ歯は、次の10年で失う歯を減らすための設計です。入れ歯を小さくする設計は部分入れ歯を最小サイズで設計する考え方にまとめました。
もうひとつ、外したままにならない形かどうかを確認します。若い方ほど違和感で外してしまいます。外したままにすると、隣の歯が動き、向かいの歯が伸び、次の設計が難しくなります。骨のやせは、学会のガイドラインに無症状で進むとあります。
放置した直後の変化は名古屋で歯を抜いたまま放置するとどうなる?|インプラント治療への影響で書いています。
抜歯してすぐ入れる方法は抜歯してすぐ入れ歯は作れる?即時義歯とはにまとめました。
インプラントという選択肢もあります。年齢で決めるものではなく、残った歯と骨の状態で決めます。支え方の違いは以下の記事で整理しています。
延長ブリッジを勧められた方は延長ブリッジの限界が参考になります。
名古屋・伏見で「40代・50代の部分入れ歯」を相談するなら
恥ずかしさで相談が遅れるほど、残っている歯の条件は悪くなります。様子見より相談を先にしていただければ、どの歯を守るべきか、どの設計なら次の10年で失う歯を減らせるかをその場でお伝えできます。
当院での進め方は、残っている歯の状態と噛み合わせを確認し、作り替える前提で最初の設計を決めるところからです。目立たない形と残った歯を守る設計は別の項目なので、両方を分けてご説明します。
地下鉄伏見駅6番出口から徒歩2分です。名古屋市内・愛知県内から通われる方が多くいらっしゃいます。
他院で勧められた入れ歯についてのご相談も承っています。
失った歯が多い方は、以下の記事が近い内容です。

図:相談の目安。残っている歯の条件は、待つほど悪くなります
よくあるご質問
40代で部分入れ歯は恥ずかしいですか?
40〜44歳で16.6%、45〜49歳で26.0%の方が歯を失っています。部分入れ歯を使っている方は少数ですが、確かにいます。人に言わないだけです。恥ずかしさで相談が遅れることのほうが、残っている歯にとっては損です。
50代でも部分入れ歯はできますか?
できます。50代前半で5.2%、後半で4.3%の方が部分入れ歯を使っています。年齢より、残っている歯の状態と噛み合わせで設計が決まります。作り替える前提で、残った歯を守る設計を優先します。
部分入れ歯にしたら、この先どうなりますか?
部分入れ歯は8〜10年で生存率が約半分というデータがあり、何回か作り替える前提です。この先を決めるのは、最初の設計で残った歯をどれだけ守れるかです。80歳で20本以上残す人は約61.5%まで増えており、現実的な目標です。
※お口の状態には個人差があり、適した治療や結果は人によって異なります。
検査・診断のうえ、費用・期間・主なリスクをまとめてご説明します。
監修者情報

EDEN DENTAL OFFICE (エデン デンタル オフィス)
院長 村井亮介
名古屋中区の伏見駅から徒歩2分の「エデンデンタルオフィス」では、米国補綴専門医の資格を持つ院長が、10年、20年先を見据えた精密な治療を提供します。歯科医院特有の緊張感を和らげるため、家族のように寄り添う丁寧な対話を重視。患者様の背景や「どうなりたいか」という想いを深く汲み取り、できる限りの最高の治療クオリティーを常に心掛けております。
経歴
- 愛知学院大学歯学部歯学科卒業
- 大手歯科医療法人勤務
- インディアナ大学歯学部補綴科卒業
資格
- 米国補綴専門医
所属学会
- 日本補綴歯科学会
- ACP american academy of prosthodontics member
- ITI international team
for implantology 会員 - AO academy of
osseointegration 会員
CONSULTATION 無料相談・セカンドオピニオン
インプラントをはじめ、審美補綴や義歯などの外科的治療に関するご相談を承っております。その他の治療内容についてもお気軽にお問い合わせ下さい。



