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入れ歯と口腔カンジダ|粘膜のケア|名古屋・伏見の補綴専門医

入れ歯の下が広く赤いなら、入れ歯の汚れを疑います

結論から言うと、入れ歯の下の歯ぐきが広く赤い・ヒリヒリするときは、入れ歯にすみついたカンジダなどの汚れが関わっていることが多くあります。これを義歯性口内炎といいます。

そして治すときは、粘膜だけでなく入れ歯そのものも手入れの対象です。薬で粘膜が落ち着いても、入れ歯の側に原因が残れば、繰り返すことがあります。

「入れ歯の形どおりに上あごが赤い」「カンジダと言われて薬をもらったのに、また赤くなる」。名古屋でも、こうしたご相談をいただきます。珍しい病気ではないので、まず仕組みを知っておいてください。

この記事で分かること。

  • 義歯性口内炎とカンジダの関係
  • 粘膜と入れ歯、両方の手入れの仕方
  • 歯科で確認したほうがよいサイン

入れ歯治療の全体像は、以下のページにまとめています。

まず、今の状態を確かめてください

状態 目安
入れ歯の下が広く赤い 一度ご相談を
薬で治っても繰り返す 早めにご相談を
入れ歯が古い・ゆるい 入れ歯の点検を

入れ歯を使う方に、珍しくない炎症です

義歯性口内炎は、入れ歯に覆われた粘膜が赤く炎症を起こす状態です。世界の報告をまとめた系統的レビューでは、入れ歯を使う方の20〜67%に見られるとされています。報告によって幅はありますが、決して珍しい病気ではありません。

見え方 考えられること
点状に赤い 軽い炎症
入れ歯の形に広く赤い 汚れ・カンジダの関与
粒状に盛り上がる 長く続いた炎症

この分け方は、1962年にNewtonが示した分類にもとづいています。広く赤いタイプは、入れ歯の汚れが粘膜にそのまま触れていることが多いと考えられます。

一点が当たって痛いのとは、別の問題です

入れ歯の一部が強く当たって、そこだけが痛い・傷になる場合は、当たりの調整が必要な別の問題です。義歯性口内炎は、当たりの痛みというより、広い範囲の赤みやヒリヒリ感として出るのが特徴です。

赤みがあっても、強い痛みが出ないまま続く方もいます。入れ歯を外したときに、鏡で上あごや歯ぐきの色を見る習慣をつけておくと、変化に早く気づけます。入れ歯の外形どおりに赤くなっていないかを確かめてください。

原因は、入れ歯にすみつく汚れと「入れっぱなし」です

入れ歯の表面には、歯の歯垢と同じように、細菌やカンジダが集まった膜(デンチャープラーク)ができます。補綴学会誌の解説では、この膜は1gあたり10の11乗〜12乗個もの微生物を含み、成熟するとカンジダが増えるとされています。

カンジダが疑われた方の入れ歯248個を調べた研究では、68%からカンジダが見つかりました。入れ歯がカンジダのすみかになり、再燃を繰り返すことがあると指摘されています。

起きやすくする条件 理由
夜もつけたまま寝る 粘膜が休めず汚れがたまる
清掃が足りない 膜が育ってカンジダが増える
古い・合わない入れ歯 細かい傷に汚れが入る

義歯性口内炎を起こしやすくする3つの条件|名古屋エデンデンタルオフィス

図:義歯性口内炎を起こしやすくする3つの条件

日本補綴歯科学会のガイドラインにも、夜間の入れ歯の装着は義歯性口内炎と有意に関係し、外すことで減ると書かれています。入れ歯を使う643名を調べた国内の研究もあります。寝るときに外している方や洗浄剤を使っている方では口内炎が少なく、長く使っている入れ歯ほど多いという結果でした。

私は、粘膜より先に入れ歯の内面を見ます

赤い粘膜のご相談で、私が最初に見るのは、入れ歯の内面です。赤みの範囲が入れ歯の外形とぴったり重なるなら、入れ歯の汚れが原因である可能性が高いと考えます。

技工を自分の手で行ってきたので、入れ歯のピンクの部分は、使ううちに細かい傷や凹凸ができることを手で知っています。古い入れ歯ほど、ブラシだけでは落としきれない場所が増えます。

粘膜の側 入れ歯の側
必要に応じて抗真菌薬 毎日ブラシで洗う
夜は外して休ませる 洗浄剤に浸ける
粘膜をやさしく清掃 内面の荒れ・合いを点検

義歯性口内炎の粘膜の側と入れ歯の側の対処|名古屋エデンデンタルオフィス

図:粘膜の側と、入れ歯の側の対処

薬は粘膜を落ち着かせます。けれども、入れ歯の側の環境が変わらなければ、また同じことが起きると考えて手入れを組み立てます。内面が荒れている、合っていないといった場合は、研磨や裏打ち、作り直しも含めて考えます。

毎日の手入れは、入れ歯と粘膜の両方に

ご自宅でできる手入れは、次の流れが基本です。

  • 食後は入れ歯を外し、水で汚れを流す
  • 入れ歯用のブラシで、内側(歯ぐきに触れる面)もこする
  • 夜は外して、洗浄剤に浸けて保管する
  • 上あごや歯ぐきは、やわらかいブラシやガーゼでやさしくぬぐう

洗浄剤だけでは、こびりついた汚れの膜は落ちきりません。ブラシでこする機械的な清掃と、洗浄剤に浸ける化学的な清掃を組み合わせることが、学会のガイドラインでも勧められています。

ヒリヒリが数日たっても軽くならない、口角が切れる、白い苔のようなものがつくといった場合は、手入れだけで様子を見ず、早めに歯科で確認してください。

洗浄剤の選び方は入れ歯洗浄剤の選び方と正しい使い方で書いています。避けたい手入れは入れ歯にやってはいけないお手入れをご覧ください。

ぬめりや臭いは入れ歯のぬめり・臭いの原因と対策、夜の保管は入れ歯ケースと保管方法をご覧ください。

内面を合わせ直す方法はリベース(裏打ち)とは|受ける日の流れと、その後の手入れで整理しています。色の変化は入れ歯の変色・着色を防ぐには、割れたときは入れ歯の修理|割れた・欠けた・バネが折れたを参考にしてください。

名古屋・伏見で「入れ歯の下が赤い」を相談するなら

赤みやヒリヒリをそのままにすると、食事がしみる、入れ歯をつけるのがつらいといった状態が続きます。様子見より相談を先にしていただければ、粘膜と入れ歯のどちらに手を入れるべきかをお伝えできます。

当院での進め方は、粘膜の赤みの範囲と、入れ歯の内面の状態・合い方を一緒に確認するところからです。そのうえで、手入れの見直しで済むか、入れ歯の研磨や裏打ちが必要か、作り直しを考えるかを分けてご説明します。

地下鉄伏見駅6番出口から徒歩2分です。名古屋市内・愛知県内から通われる方が多くいらっしゃいます。

あわせて読まれています。

よくあるご質問

カンジダは、入れ歯のせいでできるのですか?

カンジダはもともと口の中にいる真菌ですが、入れ歯の表面の汚れの膜の中で増えやすくなります。入れ歯をつけたまま寝る、洗い方が足りない、古い入れ歯を使っているといった条件が重なると、粘膜の炎症につながりやすくなります。

薬を塗れば治りますか?なぜ繰り返すのですか?

抗真菌薬で粘膜が落ち着くことはありますが、入れ歯の側にカンジダが残っていると、また赤くなることがあります。粘膜の治療と一緒に、入れ歯の清掃と、夜に外して休ませる時間をつくることが大切です。

入れ歯は作り直したほうがいいですか?

合わない入れ歯や長く使った入れ歯は、口内炎と関係があるとされています。ただ、作り直せば治るとは限りません。内面の状態と合い方を見て、清掃の見直し、研磨や裏打ち、作り直しのどれが必要かを判断します。

※お口の状態には個人差があり、適した治療や結果は人によって異なります。

検査・診断のうえ、費用・期間・主なリスクをまとめてご説明します。

監修者情報

EDEN DENTAL OFFICE (エデン デンタル オフィス)

院長 村井亮介

名古屋中区の伏見駅から徒歩2分の「エデンデンタルオフィス」では、米国補綴専門医の資格を持つ院長が、10年、20年先を見据えた精密な治療を提供します。歯科医院特有の緊張感を和らげるため、家族のように寄り添う丁寧な対話を重視。患者様の背景や「どうなりたいか」という想いを深く汲み取り、できる限りの最高の治療クオリティーを常に心掛けております。

経歴

  • 愛知学院大学歯学部歯学科卒業
  • 大手歯科医療法人勤務
  • インディアナ大学歯学部補綴科卒業

資格

  • 米国補綴専門医

所属学会

  • 日本補綴歯科学会
  • ACP american academy of prosthodontics member
  • ITI international team
    for implantology 会員
  • AO academy of
    osseointegration 会員

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