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新しい入れ歯が前の入れ歯と違って馴染めない|原因と対処|名古屋・伏見の補綴専門医
違和感の多くは、前の入れ歯との「差」から来ます
結論から言うと、新しい入れ歯が前の入れ歯より馴染めないとき、その違和感の多くは前の入れ歯との差から来ています。噛み合わせの高さ、前歯や奥歯の位置、歯ぐきに乗る部分の大きさや厚み。どこかが変わると、体は「いつもと違う」と感じます。
そして、その差には慣れで落ち着くものと、設計で埋めたほうがよいものがあります。まずはどこが変わったのかを確かめることが、いちばんの近道です。
「新しくしたのに、前のほうがしゃべりやすかった」「口の中がいっぱいに感じる」。名古屋でも、作り直した直後のこうしたご相談は少なくありません。前の入れ歯は捨てずに、取っておいてください。
この記事で分かること。
- 新しい入れ歯で違和感が出る理由
- 慣れを待つ違和感と、見直したい違和感の違い
- 前の入れ歯の良さを引き継ぐ方法
入れ歯治療の全体像は、以下のページにまとめています。
まず、今の状態を確かめてください
| 状態 | 目安 |
|---|---|
| 違和感が少しずつ減っている | 調整しながら様子を |
| 当たって痛い・傷ができた | 早めにご相談を |
| 調整しても前との差が埋まらない | 設計の見直しを |
体は、前の入れ歯の形を覚えています
長く使ってきた入れ歯の形は、舌や唇、頬、あごの筋肉が覚えています。新しい入れ歯は、たとえ合い方が良くなっていても、その形が変われば違和感の原因になります。
| 変わった部分 | 出やすい違和感 |
|---|---|
| 噛み合わせの高さ | 口が閉じにくい・疲れる |
| 前歯の位置や重なり | サ行がしゃべりにくい |
| 奥歯の位置 | 舌が窮屈・カ行が出にくい |
| 床の大きさや厚み | 口がいっぱいに感じる |

図:変わった部分と、出やすい違和感
高さは、単独では変えない
日本補綴歯科学会の学会誌には、噛み合わせの高さを直すときの考え方が書かれています。高さだけを単独で変えるのではなく、噛み合わせに関わる他の要素も合わせて組み立て直すことが重要、という内容です。また、低い高さに慣れた筋肉やあごの関節の状態を、十分に観察する必要があるとも書かれています。
つまり、前の入れ歯がすり減って低くなっていた方ほど、新しい入れ歯で高さを戻したときに違和感が出やすいということです。
歯の位置が変わると、音が変わる
前歯の重なりを変えた実験では、重なりが大きくなると「サ」「シャ」「チャ」の音が変化しました。奥歯を本来より後ろに置いた実験では、「キ」「ヒ」の音が最も影響を受けたと報告されています。どちらも、影響の出方には個人差がありました。
しゃべりにくさは、歯の位置が舌や唇の動き方とずれているサインのことがあります。
慣れを待つか、設計で埋めるか
すべての違和感が設計の問題というわけではありません。新しい入れ歯には、誰でもある程度の違和感があり、使ううちに落ち着くこともあります。
| 慣れで落ち着きやすい | 設計を見直したい |
|---|---|
| 少しずつ気にならなくなる | 何日たっても変わらない |
| 場所がはっきりしない | 特定の音や場所で困る |
| 痛みはない | 当たって痛い・傷ができる |

図:慣れを待つか、設計で埋めるか
慣れるまでの期間には個人差があり、「何週間で慣れる」と言い切れる根拠は見つかっていません。大切なのは、日ごとに少しずつ楽になっているかどうかです。
前の入れ歯に戻す前に
前の入れ歯に戻したくなる気持ちは自然です。ただ、戻す前に、新しい入れ歯と前の入れ歯の両方を持ってご相談ください。2つを並べると、どこが変わったのかが具体的に見えてきます。
噛めないことが一番の悩みであれば、原因の切り分けは入れ歯で噛めない・力が入らない原因の切り分け|慣れか、設計かで詳しく書いています。
私は、新旧の入れ歯を並べて「差」を見ます
違和感のご相談で、私が最初にするのは、前の入れ歯と新しい入れ歯を並べることです。高さ、前歯の位置、奥歯の位置、床の縁の長さと厚み。どこが変わったかと、違和感のある場所が一致しているかを確かめます。
技工を自分の手で行ってきたので、舌や頬が触れる入れ歯の外側の形は、その方の舌や唇が覚えた形だと手で知っています。ここを大きく変えると、合い方が良くても「大きい」「しゃべりにくい」と感じやすくなります。
前の入れ歯の良さを引き継ぐ「複製義歯」
うまく使えていた前の入れ歯は、その方の口に合わせた形の記録です。前の入れ歯の形を写し取り、問題のある所だけを直して新しい入れ歯を作る方法を複製義歯といいます。
学会誌では、慣れた形を引き継ぐため満足が得やすく、装着後の調整回数も少ないとされ、特に高齢の方に有効と報告されています。前の入れ歯の歯並びに満足している場合は、作り直さず内面だけを合わせ直す裏打ちで対応できることもあります。
調整で何をするかは入れ歯の調整では何をする?回数・期間・調整の限界、作り直すかどうかの判断はリラインで済むか、作り直すかで整理しています。
当たって痛い場合は入れ歯が痛いときの原因別対処法|当たる場所で分かることをご覧ください。外れやすい場合は入れ歯が外れる・浮き上がる原因と安定させる方法で書いています。
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見た目の変化は入れ歯で口元が老けて見える?原因と設計での対処、吐き気が出る方は嘔吐反射がつらい方の型取り・入れ歯設計の工夫で整理しています。
安定剤が手放せない方は入れ歯安定剤に頼らない入れ歯にするには、我慢を続けている方は合わない入れ歯を我慢し続けるとどうなるかをご覧ください。
作った医院以外の意見を聞きたい方は、以下の記事も参考にしてください。
名古屋・伏見で「新しい入れ歯が馴染めない」を相談するなら
馴染めない入れ歯を使わずにしまい込むと、前の入れ歯がさらにすり減り、次の入れ歯の条件も変わっていきます。様子見より相談を先にしていただければ、どこが変わったせいで違和感が出ているのかをお伝えできます。
当院での進め方は、新しい入れ歯と前の入れ歯の両方を拝見し、高さ・歯の位置・床の形の差を確認するところからです。そのうえで、調整で埋められるか、前の入れ歯の形を引き継いで作り直すほうがよいかを分けてご説明します。他院で作った入れ歯でも、まずはお持ちください。
地下鉄伏見駅6番出口から徒歩2分です。名古屋市内・愛知県内から通われる方が多くいらっしゃいます。
よくあるご質問
新しい入れ歯には、どれくらいで慣れますか?
慣れるまでの期間には個人差があり、何週間と言い切れる根拠はありません。少しずつ楽になっているなら調整しながら様子を見て、変わらない・特定の場所で困る場合は、前の入れ歯との差を確認します。
前の入れ歯に戻して使ってもいいですか?
戻す前に、新しい入れ歯と前の入れ歯の両方を持ってご相談ください。どこが変わったのかを確認すれば、新しい入れ歯を調整で近づけられることがあります。前の入れ歯が合っていない場合は、戻すことで歯ぐきに負担がかかることもあります。
前の入れ歯と同じ形で作り直してもらえますか?
前の入れ歯の形を写し取り、問題のある所だけを直して作る複製義歯という方法があります。慣れた形を引き継げるため、高齢の方では特に受け入れやすいと報告されています。前の入れ歯の状態を拝見して判断します。
※お口の状態には個人差があり、適した治療や結果は人によって異なります。
検査・診断のうえ、費用・期間・主なリスクをまとめてご説明します。
監修者情報

EDEN DENTAL OFFICE (エデン デンタル オフィス)
院長 村井亮介
名古屋中区の伏見駅から徒歩2分の「エデンデンタルオフィス」では、米国補綴専門医の資格を持つ院長が、10年、20年先を見据えた精密な治療を提供します。歯科医院特有の緊張感を和らげるため、家族のように寄り添う丁寧な対話を重視。患者様の背景や「どうなりたいか」という想いを深く汲み取り、できる限りの最高の治療クオリティーを常に心掛けております。
経歴
- 愛知学院大学歯学部歯学科卒業
- 大手歯科医療法人勤務
- インディアナ大学歯学部補綴科卒業
資格
- 米国補綴専門医
所属学会
- 日本補綴歯科学会
- ACP american academy of prosthodontics member
- ITI international team
for implantology 会員 - AO academy of
osseointegration 会員
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