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入れ歯が痛いときの原因別対処法|当たる場所で分かること
痛む場所が分かると、原因が絞れます
結論から言うと、入れ歯の痛みは当たっている場所によって原因が違います。同じ「痛い」でも、直し方は別です。
診察室でも、場所を教えていただけるだけで話が早く進みます。名古屋でご相談を受けるときも、まずそこから伺います。
この記事で分かること。
- 痛む場所ごとに、まず何を疑うか
- 受診の前にできることと、してはいけないこと
- すぐ診てもらったほうがよい痛み
入れ歯治療の全体像は、以下のページにまとめています。
場所と原因の対応
私が場所から見当をつけるときの、おおまかな対応です。
| 痛む場所 | まず疑うこと |
|---|---|
| 土手のてっぺん | 噛む力が集中している |
| 床のふち(外側) | 縁の長さや厚み |
| すじの付け根 | 小帯を避けきれていない |
| 硬い出っぱり | 骨の隆起に当たっている |
| 舌の下の奥のほう | 床が長い |
| バネのかかる歯 | 締めつけが強い |
もちろん、これだけで決まるわけではありません。ただ、場所を伝えていただけると、確認する順番が変わります。
「どこが痛いか分からない」という場合も少なくありません。そのときは、何を食べたときに痛むかを教えてください。硬いものか、噛み切るときか、左右どちらかで変わります。

痛む場所ごとに、まず疑うこと
痛みの原因は6つに分けられています
公的な資料でも、義歯による痛みは整理されています。長寿科学振興財団の解説では、原因が次の6つに分類されています。
口腔内の形(顎堤の退縮・骨の隆起・小帯の位置)/食事/噛み合わせ/唾液/適合と設計/残っている歯。
注目したいのは、唾液が入っていることです。口が乾いていると、入れ歯と粘膜のあいだの滑りが悪くなり、擦れて傷になります。
同じ資料では、顎堤が痩せて粘膜が薄くなると、硬い入れ歯と顎の骨に挟まれた薄い粘膜が傷つくと説明されています。土手が低い方ほど痛みが出やすい理由がここにあります。
つまり、入れ歯の側だけの問題ではありません。口の側の条件も原因のうちです。
24時間つけっぱなしは傷をつくります
もうひとつ、同じ資料が挙げているのが装着時間です。義歯性潰瘍は、唾液が足りない状態での擦れや、24時間つけ続けることによる圧迫でつくられるとされています。
痛いから外さずにいる、という方がいらっしゃいますが、逆効果になることがあります。粘膜にも休む時間が要ります。
そして新しい入れ歯の場合、数回食事をしたら一度調整を受けることが勧められています。痛くなってからではなく、最初から予定に入れておくものです。
外れやすさのほうが気になる場合は、原因が別になります。入れ歯が外れる・浮き上がる原因と安定させる方法をご覧ください。
受診までにできること、してはいけないこと
まず、自分で削らないでください。削ると、その場は楽になっても内面の適合が崩れます。あとから調整で戻すことができません。
痛み止めも、原因を残したままになります。当たっている状態は変わらないため、傷が深くなることがあります。
できることは3つです。硬いものを避けること、こまめに水分をとって口の乾きを減らすこと、そして夜は外して粘膜を休ませることです。
硬いものを避けるのは、痛む場所に力を集中させないためです。噛み切る動作より、奥で潰す動作のほうが負担が分散します。
水分は、先ほどの唾液の話につながります。乾いた状態での擦れが傷をつくるので、その条件を減らしておきます。
外している間は、入れ歯を乾かさないでください。水を張った容器に入れておくのが基本です。形が変わってしまうことがあります。
そのうえでお願いしたいのが、受診の当日は入れて来ていただくことです。数日外していると粘膜が戻り、当たっていた跡が消えてしまいます。跡が残っていれば、その場で場所を特定できます。
また、いつから痛むのかも教えてください。作った直後から続いているのか、しばらく大丈夫だったのに最近出てきたのかで、見るところが変わります。
前者なら作りの問題、後者なら口の側の変化を先に疑います。同じ痛みでも、経過が違えば原因も違います。
噛めなさのほうが強い場合は入れ歯で噛めない・力が入らない原因の切り分け|慣れか、設計かをご覧ください。
安定剤でしのいでいる場合は入れ歯安定剤に頼らない入れ歯にするにはが参考になります。

受診までにできること/してはいけないこと
私が潰瘍を「記録」として見る理由
傷の形と位置は、どこにどれだけ力がかかったかを教えてくれます。だから私は、傷を見つけたら消す前に位置を確かめます。
丸い傷なら一点に集中した力、線状ならふちの擦れというように、形から見当がつきます。これは患者さんの言葉だけでは分からない情報です。
学会の「有床義歯補綴診療のガイドライン」にも、義歯調整は有効かという問いが立てられています。新しい義歯の順応期間、定期検診の必要性も同じく項目になっています。
つまり調整は、おまけではなく治療の一部として位置づけられているということです。「作って終わり」ではありません。
ですから、痛みが出たことを失敗のように感じる必要はありません。調整して合わせていく工程が、はじめから含まれています。
我慢して使い続けた場合に何が起きるかは合わない入れ歯を我慢し続けるとどうなるかにまとめています。
調整そのものの回数や期間は入れ歯の調整では何をする?回数・期間・調整の限界をご覧ください。
型取りでえずいてしまう方は嘔吐反射がつらい方の型取り・入れ歯設計の工夫をご覧ください。
口元の見た目が気になる方は入れ歯で口元が老けて見える?原因と設計での対処が参考になります。
総入れ歯の場合は、痛みの出方に固有の傾向があります。
名古屋・伏見で入れ歯の痛みを相談するなら
痛みは、放っておいて良くなるものではありません。様子見より相談を先にしていただければ、1回の調整で収まることがよくあります。
当院での進め方は、入れたまま拝見して当たりを確認し、内面・縁・噛み合わせのどこが原因かを切り分けるところからです。そのうえで、その日にできる調整をお伝えします。
地下鉄伏見駅6番出口から徒歩2分です。名古屋市内・愛知県内から通われる方が多くいらっしゃいます。
他院で作った入れ歯についてのご相談も承っています。
よくあるご質問
入れ歯は自分で削ってもいいですか?
削らないでください。痛む場所と、実際に強く当たっている場所は一致しないことがあります。削ると内面の適合が崩れ、別の場所に新しい当たりが生まれます。元に戻すこともできません。数分で済む調整であることも多いので、医院にお持ちください。
痛いときは外しておくべきですか?
夜は外して粘膜を休ませてください。24時間つけ続けると、圧迫が続いて傷ができるとされています。ただし受診の当日は入れて来ていただくほうが助かります。外している時間が長いと、当たっていた跡が消えてしまうためです。
痛み止めを飲んでもいいですか?
痛みそのものを抑えることはできますが、当たっている状態は変わりません。感じなくなったぶん使い続けてしまい、傷が深くなることがあります。痛み止めでしのぐ期間が続いているなら、そこは調整で解決できる範囲かもしれません。
※お口の状態には個人差があり、適した治療や結果は人によって異なります。
検査・診断のうえ、費用・期間・主なリスクをまとめてご説明します。
監修者情報

EDEN DENTAL OFFICE (エデン デンタル オフィス)
院長 村井亮介
名古屋中区の伏見駅から徒歩2分の「エデンデンタルオフィス」では、米国補綴専門医の資格を持つ院長が、10年、20年先を見据えた精密な治療を提供します。歯科医院特有の緊張感を和らげるため、家族のように寄り添う丁寧な対話を重視。患者様の背景や「どうなりたいか」という想いを深く汲み取り、できる限りの最高の治療クオリティーを常に心掛けております。
経歴
- 愛知学院大学歯学部歯学科卒業
- 大手歯科医療法人勤務
- インディアナ大学歯学部補綴科卒業
資格
- 米国補綴専門医
所属学会
- 日本補綴歯科学会
- ACP american academy of prosthodontics member
- ITI international team
for implantology 会員 - AO academy of
osseointegration 会員
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