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入れ歯の調整では何をする?回数・期間・調整の限界

調整で触るのは、3か所だけです

結論から言うと、入れ歯の調整で触るのは内面・縁・噛み合わせの3か所です。学会のデータでは、多くの方は1〜2回、3週間以内に落ち着きます。

「何をされているのか分からない」「いつまで通うのか分からない」という不安は、この3か所と回数の目安を知ると、かなり軽くなります。名古屋でご相談を受けるときも、まずここからお話しします。

この記事で分かること。

  • 調整で削っている場所と、それぞれ何を直しているか
  • 調整の回数と期間の実数(学会ガイドラインより)
  • 調整では届かない状態の見分け方

入れ歯治療の全体像は、以下のページにまとめています。

調整で触る3か所

触る場所 何を直すか
内面(歯ぐきに当たる面) 強く当たる点を減らす
縁(フチの長さ) 頬や舌に当たる長さ
噛み合わせ 高さと当たる順番

内面の調整では、入れ歯の内側に専用の材料を薄く塗り、噛んでいただいて強く当たる点に印をつけます。その点だけを少し削ります。縁の調整は、頬や舌を動かしたときに当たる長さを短くします。噛み合わせの調整は、上下の歯が当たる高さと順番を整えます。

どこが痛いかによって、触る場所が違います。痛む場所ごとの原因は入れ歯が痛いときの原因別対処法|当たる場所で分かることで整理しています。

外れる・浮くという症状は、縁と噛み合わせが関わることが多く、入れ歯が外れる・浮き上がる原因と安定させる方法で扱っています。

何回・いつまで続くのか、データがあります

日本補綴歯科学会のガイドラインに、「義歯調整は有効か」という項目があります。推奨は、新しい入れ歯に早く適応するために調整を行うことが望ましいというものです。

同じ項目の解説に、来院回数の実数が載っています。入れ歯を入れたあとの調整の来院は、0回が10〜23%、1〜2回が49〜67%、3回以上が20〜40%です。

期間のデータもあります。総入れ歯を入れたあとの調整期間は、1週が87%、2週が50%、3週が7%、4週目が0%とされています。

入れ歯の調整の回数と期間|名古屋エデンデンタルオフィス

図:調整の来院回数と、調整が続いている方の割合。4週目は0%です(日本補綴歯科学会ガイドライン解説より)

「3週間で0%」が目安になります

つまり、多くの方は1〜2回で落ち着き、3週間を過ぎて調整が続く方はほとんどいないということです。

状態 段階
入れて3週間以内・1〜3回 通常の範囲
4週を過ぎても続く 一度ご相談を
調整のたびに痛む場所が変わる 別の判断が要ります

ただし、この数字は総入れ歯のデータです。部分入れ歯は支える歯の状態で変わるため、同じ回数とは言い切れません。

「慣れ」の項目も別にあります。新しい入れ歯の順応期間は一定期間必要(推奨グレードA)とされ、発音の違和感や異物感は数ヶ月で徐々に消えると説明されています。調整で直す範囲と、慣れで消える範囲は別物です。

慣れで消える範囲か、設計で決まっている範囲かの見分け方は、入れ歯で噛めない・力が入らない原因の切り分け|慣れか、設計かにまとめています。

調整では届かない状態があります

調整に何度通っても落ち着かないとき、腕の問題と考える方がいらっしゃいます。ですが、調整という処置には、そもそも届かない範囲があります。

日本補綴歯科学会の「リラインとリベースの臨床指針2023」に、線引きが書かれています。内面を貼り替える処置(リライン)の適応は、下顎位と噛み合わせの関係が適切で、内面の適合だけが悪い場合です。

裏を返すと、噛み合わせの位置そのものがずれている場合は、内面を削っても貼り替えても解決しません。当たりが移動するだけです。

見分ける手がかりは「痛む場所が動くか」

内面の一点が当たって痛いなら、その点を削れば終わります。調整の範囲です。

調整のたびに別の場所が痛くなるなら、噛んだときに入れ歯全体が動いている可能性があります。噛み合わせの位置を疑う段階で、これは調整の範囲ではありません。

安定剤で押さえて調整をしのいでいる方は、入れ歯安定剤に頼らない入れ歯にするにはもご覧ください。安定剤が要る状態そのものが、隙間のサインです。

もうひとつ、調整の落とし穴があります。上下の総入れ歯を新しく作った40名を追った研究で、歯科医師の評価と患者さんの評価には関連性も一致性も認められなかったという報告があります。

「調整したので合っています」と言われても、患者さんの感じ方は別です。落ち着かないなら、遠慮せず伝えてください。どこが、いつ、何をしたときに気になるかを言葉にしていただけると、次に触る場所が絞れます。

私は、削る前に「どこを触るか」を伝えます

調整のとき、私が最初にすることは削ることではありません。内面・縁・噛み合わせのどれを触るのかを、言葉でお伝えします。

理由は単純で、削った面は戻らないからです。技工を自分の手で行ってきたので、削り足りないより削りすぎのほうが取り返しがつかないことを、手で知っています。だから一度に大きく削りません。

調整で終わらない状態のときは、そのこともお伝えします。噛み合わせの位置がずれていれば、内面をいくら削っても当たりが移動するだけです。そこで調整を続けるのは、入れ歯を薄くしていくだけになります。

我慢して使い続けた場合に何が起きるかは合わない入れ歯を我慢し続けるとどうなるかにまとめました。

総入れ歯の場合は、調整では届かない原因の出方に固有の傾向があります。

名古屋・伏見で「入れ歯の調整」を相談するなら

調整に通い続けている方は、今が通常の範囲か、調整の範囲を超えているかを一度確認してください。3週間と痛む場所の動き方が目安です。様子見より相談を先にしていただければ、どちらに当たるかをその場でお伝えできます。

当院での進め方は、まず入れ歯を入れたまま噛んでいただき、内面・縁・噛み合わせのどこを触るべきかを見ます。調整の範囲であればその場で行い、範囲を超えていればその理由をご説明します。保険で作られた入れ歯の調整は、保険の範囲で行えます。

地下鉄伏見駅6番出口から徒歩2分です。名古屋市内・愛知県内から通われる方が多くいらっしゃいます。

他院で作った入れ歯の調整についてのご相談も承っています。

あわせて読まれています。

入れ歯の調整で相談する目安|名古屋エデンデンタルオフィス

図:相談の目安。調整のたびに痛む場所が変わるなら、調整の範囲ではありません

よくあるご質問

入れ歯の調整は何回くらい必要ですか?

学会ガイドラインの解説では、来院回数は1〜2回が49〜67%、3回以上が20〜40%です。期間では、総入れ歯で3週を過ぎて調整が続く方は7%、4週目は0%とされています。多くの方は3週間以内に落ち着きます。

入れ歯の調整は自分でできますか?

避けてください。削った面は戻せません。内面のどこが当たっているかは、専用の材料で印をつけて確認します。ご自身で削ると、当たりを消すつもりで隙間を作ってしまうことがあります。

別の歯医者で調整してもらえますか?

できます。他院で作った入れ歯も、内面・縁・噛み合わせの調整は可能です。ただし、調整で届く範囲かどうかの見立てが先です。当院では、その見立てを含めてご相談をお受けしています。

※お口の状態には個人差があり、適した治療や結果は人によって異なります。

検査・診断のうえ、費用・期間・主なリスクをまとめてご説明します。

監修者情報

EDEN DENTAL OFFICE (エデン デンタル オフィス)

院長 村井亮介

名古屋中区の伏見駅から徒歩2分の「エデンデンタルオフィス」では、米国補綴専門医の資格を持つ院長が、10年、20年先を見据えた精密な治療を提供します。歯科医院特有の緊張感を和らげるため、家族のように寄り添う丁寧な対話を重視。患者様の背景や「どうなりたいか」という想いを深く汲み取り、できる限りの最高の治療クオリティーを常に心掛けております。

経歴

  • 愛知学院大学歯学部歯学科卒業
  • 大手歯科医療法人勤務
  • インディアナ大学歯学部補綴科卒業

資格

  • 米国補綴専門医

所属学会

  • 日本補綴歯科学会
  • ACP american academy of prosthodontics member
  • ITI international team
    for implantology 会員
  • AO academy of
    osseointegration 会員

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