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接着ブリッジという選択肢
ふつうのブリッジとは、削る量がまるで違います
歯を1本失ったけれど、両隣の健康な歯を削るのは避けたい。そう思われる方は多いと思います。この記事では、削る量をぐっと抑えられる接着ブリッジという方法をご説明します。すべての場面で使えるわけではありませんが、条件が合えば、残せる歯の量が変わります。
はじめに、この方法の中身からお話しします。
ふつうのブリッジは、失った歯の両隣を歯を一周削って土台にします。健康な歯を2本、大きく削ることになります。
接着ブリッジは、両隣の歯の裏側や側面をわずかに削るだけで、そこに翼のような薄い板を接着して支えます。表から見える面は、ほとんど触りません。
身近なもので言い換えてみます。棚を壁に取り付けるとき、柱を壁に埋め込むのがふつうのブリッジです。壁の表面に金具を貼り付けて棚を載せるのが接着ブリッジです。前者は頑丈ですが壁を大きく傷めます。後者は壁をほとんど傷めませんが、載せられる重さに限りがあります。
この「載せられる重さの限り」が、接着ブリッジの性質そのものです。削らないぶん、留まる力は接着だけに頼ります。
ふつうのブリッジは、削って作った形そのものが装置を留めています。接着が多少弱っても、形が抱えているので簡単には外れません。接着ブリッジには、その形がありません。
ですから、外れることがあります。これは弱点というより、この方法の性質です。
ただ、外れたときの被害は小さくて済みます。歯をほとんど削っていないので、外れても付け直せますし、別の方法に切り替える余地も残っています。
削る量そのものの考え方は、別にまとめています(→ セラミックのやり直しで歯はどれだけ削る?)。
ふつうのブリッジと並べて整理しておきます。
削る量
接着ブリッジ:裏側や側面をわずかに削るだけです
ふつうのブリッジ:両隣を一周削ります
留まる仕組み
接着ブリッジ:接着だけで留まります
ふつうのブリッジ:削った形が抱えて留めています
外れやすさ
接着ブリッジ:外れることがあります
ふつうのブリッジ:外れにくい形です
外れたときの被害
接着ブリッジ:歯はほとんど削られていないので、次に移れます
ふつうのブリッジ:削った歯は戻りません
補える本数
接着ブリッジ:1本まで
ふつうのブリッジ:条件によっては複数本
上から4番目が、この方法のいちばんの値打ちです。外れたときに失うものが小さくて済みます。
ふつうのブリッジは、外れにくいかわりに、うまくいかなかったときには削った歯が戻りません。接着ブリッジは、外れることがあるかわりに、外れても歯はほとんど残っています。付け直すことも、別の方法に移ることもできます。
どちらを取るかは、その歯をこの先どうしたいかによります。
向く場面と、向かない場面

条件を並べます。
補う歯の場所
向いている条件:前歯(中切歯・側切歯)に限ります
向かない条件:犬歯より奥。噛む力とすりつぶす力が強すぎます
補う本数
向いている条件:1本
向かない条件:2本以上。接着だけでは支えきれません
両隣の歯
向いている条件:削られておらず、健康な状態
向かない条件:すでに大きく削られている、被せ物が入っている
両隣の歯の動き
向いている条件:しっかり固定されている
向かない条件:歯周病で動きがある
噛み合わせ
向いている条件:補う場所に強く当たらない
向かない条件:そこに力が集中する、深く噛み込む
噛む力
向いている条件:歯ぎしり・食いしばりの指摘がない
向かない条件:指摘されている。朝あごが疲れている
この表で押さえていただきたいのは、上から3番目です。
両隣の歯がまだ削られていないことが、この方法のいちばんの前提です。すでに被せ物が入っているなら、その歯はもう削られています。であれば、ふつうのブリッジを選んでも失うものは変わりません。
逆に、両隣が健康なままなら、ここで削らずに済ませられるかどうかが、その歯の一生を変えます。いま削らなければ、10年後、20年後に別の手立てを選ぶ余地が残ります。
そして、いちばん下の2行についても正直にお伝えします。噛み合わせに問題があったり、歯ぎしりがあったりする場合、接着ブリッジは外れやすくなります。この場合は、無理に選ばないほうがよい方法です。
この方法がとくに生きる場面も、挙げておきます。
若い方が前歯を1本失った
なぜ向くのか:あごの成長が終わるまでインプラントを待つ必要があります
この先どうなるか:成長が終わってから、改めて方法を選べます
もともと生えていない歯がある
なぜ向くのか:両隣が健康なまま残っていることが多い場面です
この先どうなるか:削らずに済めば、この先の選択肢が広がります
インプラントを検討中で、待つ期間がある
なぜ向くのか:骨を増やす処置などで期間が延びるとき
この先どうなるか:そのあいだ、見た目と噛み合わせを保てます
外科の処置を避けたい
なぜ向くのか:持病や体調で、外科が難しい場合があります
この先どうなるか:削る量を抑えたまま補えます
いちばん上の行が、この方法の値打ちがはっきり出る場面です。若い方の場合、あごの成長が終わるまでインプラントは入れられません。その何年かを、両隣を削らずに過ごせるかどうかは、その後の選択肢を大きく変えます。
3番目も同じ考え方です。骨を増やす処置などで期間が延びるとき、そのあいだの見た目と噛み合わせを保てます。本命の方法までのつなぎとして使うという選び方です。
見た目や使い心地について、よくいただくご質問も先にまとめておきます。
裏側の翼は見えますか
お答え:前歯では、光の当たり方によってうっすら透けることがあります
補足:材料と厚みで抑えられます。診査のときに実物をお見せします
しゃべりにくくなりませんか
お答え:裏側に薄い板が入るので、最初は違和感があります
補足:数日で慣れる方がほとんどです
色は合いますか
お答え:合わせられます
補足:仮の段階で確かめてから本番に進みます
あとからインプラントに変えられますか
お答え:変えられます
補足:歯をほとんど削っていないので、両隣はそのまま使えます
いちばん下の行が、この方法を選ぶ大きな理由になります。あとからインプラントに変えられます。歯をほとんど削っていないので、両隣はそのまま使えるからです。
ふつうのブリッジを一度入れてしまうと、この余地はありません。削った歯は戻らないからです。
選ばなかった場合の代わり
条件が合わないとき、次の選択肢があります。
インプラント
削る量:隣の歯は削りません
どんなときに向くか:骨の量と質が足りていて、外科の処置を受けられるとき
知っておきたいこと:期間が長くなります。骨が足りなければ増やす処置が先に要ります
ふつうのブリッジ
削る量:両隣を一周削ります
どんなときに向くか:両隣にすでに被せ物が入っているとき
知っておきたいこと:削った分は戻りません。1か所の不具合が全体に及びます
部分的な入れ歯
削る量:ほとんど削りません
どんなときに向くか:外科を避けたいとき、失った歯が複数あるとき
知っておきたいこと:取り外しが要ります。ばねをかける歯に負担がかかります
そのままにする
削る量:削りません
どんなときに向くか:いちばん奥の1本で、噛みにくさを感じていないとき
知っておきたいこと:噛み合う歯が伸びてくることがあります。定期的に確認します
ここで、インプラントとの長所・短所を並べておきます。この2つは、どちらも隣の歯をほとんど削らないという点で近い立場にあります。
隣の歯への影響
良いところ:裏側をわずかに削るだけです。表から見える面は触りません
気をつけるところ:削る量はゼロではありません
治療にかかる期間
良いところ:数週間で入ります。待つ期間がありません
気をつけるところ:とくにありません
体への負担
良いところ:外科の処置がありません。持病があっても受けやすい方法です
気をつけるところ:とくにありません
留まる力
良いところ:—
気をつけるところ:接着だけで留まっています。外れることがあります
補える範囲
良いところ:—
気をつけるところ:前歯の1本までです。犬歯より奥では選べません
外れたとき
良いところ:歯がほとんど残っているので、付け直しも方法の変更もできます
気をつけるところ:付け直すたびに、少しずつ条件は厳しくなります
費用
良いところ:インプラントより抑えられます
気をつけるところ:—
隣の歯への影響
良いところ:まったく削りません
気をつけるところ:とくにありません
治療にかかる期間
良いところ:—
気をつけるところ:骨と土台が結びつくのを待ちます。数か月から1年ほどかかります
体への負担
良いところ:—
気をつけるところ:外科の処置が要ります。持病や喫煙の状況によっては選べません
留まる力
良いところ:骨に直接結びつくので、外れる心配がほとんどありません
気をつけるところ:—
補える範囲
良いところ:前歯でも奥歯でも、複数本でも選べます
気をつけるところ:骨の厚みと高さが足りないと、増やす処置が先に要ります
入れたあと
良いところ:—
気をつけるところ:周りの歯ぐきと骨に炎症が起きます。手入れと定期的な確認が前提です
費用
良いところ:—
気をつけるところ:接着ブリッジより高くなります
並べてみると、この2つは反対の性質を持っていることが分かります。
接着ブリッジは、すぐ入って、体への負担が小さく、費用も抑えられます。そのかわり、外れることがあり、前歯の1本までしか補えません。
インプラントは、外れる心配がほとんどなく、場所も本数も選びません。そのかわり、外科の処置が要り、待つ期間が長く、費用も高くなります。
ですから、選び方はこうなります。前歯の1本で、外科を避けたい、早く入れたい、費用を抑えたいなら接着ブリッジ。長く安定させたい、奥歯や複数本なら、インプラント。
そして、この2つは対立するものではありません。接着ブリッジを入れておいて、あとからインプラントに移ることができます。歯をほとんど削っていないので、両隣はそのまま使えるからです。
若い方であごの成長を待つ必要がある場合、骨を増やす処置で期間が延びる場合、いまは外科を受けられない場合。こうしたときに、接着ブリッジがつなぎとして生きてきます。
いちばん下の「そのままにする」も、選択肢として挙げています。すべての欠損を補わなければならないわけではないからです。ただ、放っておくと隣の歯が傾いてきたり、噛み合う歯が伸びてきたりすることがあるので、確認は続けていただきます。
受診の前に、次のことを整理していただけると診断が早く進みます。分かる範囲で構いません。
- 失ったのはどのあたりの歯ですか
- 両隣の歯に、被せ物や詰め物は入っていますか
- 歯ぎしりや食いしばりを指摘されたことはありますか
- 外科の処置を受けることに抵抗はありますか
- 取り外しのできる装置は考えられますか
インプラントを検討する場合の道筋は、別にまとめています(→ ブリッジからインプラントへの切り替え)。
実際に作る流れも挙げておきます。
第1段階|診査
ここで何をするか:両隣の歯の状態、噛み合わせ、噛む力を確かめます
ここで何が決まるか:この方法を選べるかどうか
第2段階|わずかに削る
ここで何をするか:翼が動かないだけの浅いくぼみを、裏側や側面に作ります
ここで何が決まるか:留まる力。ここが浅すぎても深すぎてもうまくいきません
第3段階|型を取る
ここで何をするか:削った形と、隣の歯との関係を写し取ります
ここで何が決まるか:できあがるものの精度
第4段階|合わせて接着する
ここで何をするか:ゴムのシートで囲い、乾いた状態を保ったまま接着します
ここで何が決まるか:この方法の成否。接着がすべてを担っています
そのあと
ここで何をするか:慣れたころに、当たり方をもう一度確かめます
ここで何が決まるか:外れにくさが続くかどうか
この流れで結果を分けるのは、第4段階です。この方法は形で留まっていないので、接着がすべてを担っています。
だ液や血液が入れば、その時点で留まる力は落ちます。ゴムのシートで治療する歯だけを囲い、乾いた状態を保ったまま接着する。この工程を省くと、数か月で外れます。時間はかかりますが、ここを飛ばす意味はありません。
第2段階の削り方も精密です。浅すぎれば翼が動き、深すぎれば歯を傷めます。わずかに削るとはいえ、雑にはできない工程です。
ご相談の前に整理しておいていただきたいことも、挙げておきます。
その歯を失った時期と理由
なぜ聞くのか:周りの骨と歯ぐきの状態を推し量る材料になります
分からなくても大丈夫か:おおよそで構いません
両隣の歯の治療歴
なぜ聞くのか:削られているかどうかで、選べる方法が変わります
分からなくても大丈夫か:診査で分かります
この先どうしたいか
なぜ聞くのか:つなぎとして使うのか、長く使いたいのかで設計が変わります
分からなくても大丈夫か:迷っていて構いません。一緒に考えます
手入れにかけられる時間
なぜ聞くのか:形を決める材料になります
分からなくても大丈夫か:正直にお伝えください
3番目が、この方法を選ぶかどうかを分けます。つなぎとして使うのか、長く使いたいのかで、設計の考え方が変わるからです。
つなぎであれば、削る量を最小限にとどめ、外れることも織り込んで作ります。長く使いたいのであれば、貼り付ける面積を確保することを優先し、噛み合わせも念入りに整えます。どちらが良いということはなく、この先の予定によって決まります。
いちばん下の「手入れにかけられる時間」も、正直にお伝えください。形を決める材料になりますし、無理な前提で作っても続きません。
名古屋の診療室で、どう扱っているか
私は米国Indiana大学大学院で補綴学を3年間学び、MSD(補綴学の修士)とCertificate in Prosthodonticsを取得しました。補綴というのは、被せ物やブリッジ、入れ歯で歯の形と働きを回復させる分野です。
接着ブリッジについて私が考えているのは、これは時間を稼ぐための方法でもあるということです。
若い方が事故などで前歯を1本失った場合、すぐにインプラントを入れることはできません。あごの成長が終わるのを待つ必要があるからです。そのあいだ、両隣を削らずに見た目と噛み合わせを保てる方法として、この形が生きてきます。
私が確認している順番は、次の4つです。
- 両隣の歯:削られていないか。健康な状態か
- 力の条件:そこに強い力がかかるか。歯ぎしりはあるか
- 接着できる面:翼を貼れるだけの面積が取れるか
- この先の予定:将来インプラントに移る可能性があるか
3番目の「接着できる面」が、成否を分けます。接着ブリッジは形で留まっていないので、貼り付ける面積と、その面の状態がそのまま留まる力になります。面積が足りなければ、外れやすくなります。
ですから、わずかに削るとはいえ、その削り方は精密です。翼が動かないだけの浅いくぼみを作り、はみ出さない位置に境目を置く。ここを雑にすると、外れるか、境目から着色します。
そして、接着の場面が何より大事です。この方法は、接着がすべてを担っています。だ液や血液が入れば、その時点で留まる力は落ちます。ゴムのシートで治療する歯だけを囲い、乾いた状態を保ったまま接着する。この工程を省くと、数か月で外れます。
そのうえで、外れる可能性は先にお伝えします。外れることがある方法だと知って選んでいただくのと、知らずに選ぶのとでは、外れたときの受け止め方が違うからです。そして、外れても歯はほとんど削られていないので、付け直すことも、別の方法に移ることもできます。
この判断を支えているのが、技工の工程まで自分の手で行ってきた経験です。設計から製作まで一人で仕上げた入れ歯は100床近くになりました。薄い金属やセラミックがどこまで薄くできて、どこからたわむのかを作る側の感覚として持っています。
接着の種類と外れやすさは(→ 接着(セメント)の種類と外れやすさ)に、支えの歯を失ったときの選択肢は(→ ブリッジの支えの歯がダメになったら)にまとめています。
外れた場合、原因によって次にすることが変わります。
接着のときにだ液や血液が入った
どういうことか:留まる力が最初から落ちています
次にどうするか:やり直せば改善します
噛み合わせで強く当たっていた
どういうことか:翼を剥がす向きの力が繰り返しかかりました
次にどうするか:当たり方を調整してから付け直します
貼り付ける面積が足りなかった
どういうことか:形で留まっていないぶん、面積がそのまま力になります
次にどうするか:設計を見直すか、別の方法に移ります
歯ぎしりの力がかかっていた
どういうことか:寝ているあいだの力は、噛む力より大きくなります
次にどうするか:就寝時の装置を併せて考えます
下でむし歯が進んでいた
どういうことか:接着していた面そのものが失われました
次にどうするか:手当てをしてから、方法を選び直します
いちばん上の2つであれば、やり直しで改善します。付け直すときに、原因を取り除いてから接着すればよいからです。
3番目と4番目の場合は、同じことを繰り返す可能性があります。面積が足りないなら設計を見直しますし、歯ぎしりがあるなら就寝時の装置を併せて考えます。ただ付け直すだけでは、また外れます。
ですから当院では、外れたものをお持ちいただいて、剥がれた面を確かめます。どこから剥がれたかで、原因がかなり絞れるからです。
入れたあと、外れにくさを保つためにできることも挙げておきます。
その歯で硬いものを噛みすぎない
なぜ効くのか:接着だけで留まっているためです
いつまで:入っているあいだずっと
前歯で強く噛み切らない
なぜ効くのか:翼を剥がす向きに力がかかります
いつまで:入っているあいだずっと
境目に糸を通す
なぜ効くのか:接着した面の際に汚れがたまります
いつまで:毎日
就寝時の装置を使う
なぜ効くのか:歯ぎしりのある方では、寝ているあいだの力が大きくなります
いつまで:指摘がある場合
上の2つは、この方法に特有のお願いです。形で留まっていないぶん、剥がす向きの力に弱いからです。
とくに前歯では、硬いものを前で噛み切る動きに気をつけていただきます。りんごを丸かじりする、パンを噛みちぎるといった動きは、翼を剥がす向きに力をかけます。奥歯で噛んでいただければ、その力はかかりません。
まとめ|名古屋で歯を削らずに1本補いたい方へ + よくあるご質問

選ぶ前に聞いておくとよいことも、まとめておきます。
どのくらい削りますか
なぜそこを見るのか:この方法の値打ちは、削らないことにあります
答えの見方:裏側や側面をわずかに、という説明があるか
外れることはありますか
なぜそこを見るのか:接着だけで留まる方法だからです
答えの見方:外れる可能性を先に伝えてくれるか
外れたらどうなりますか
なぜそこを見るのか:次に何ができるかが分かります
答えの見方:付け直せること、別の方法に移れることが説明されるか
接着はどうやってしますか
なぜそこを見るのか:ここが成否を分けます
答えの見方:囲って乾かす手順の説明があるか
とくに2番目です。外れることがある方法だと先に伝えてくれるかどうかは、ひとつの目安になります。
この方法は、形ではなく接着で留まっています。ですから、外れる可能性はゼロにはできません。それを知って選んでいただくのと、知らずに選ぶのとでは、外れたときの受け止め方がまったく違います。
接着ブリッジは、両隣の歯の裏側や側面をわずかに削るだけで、薄い板を接着して1本を補う方法です。ふつうのブリッジのように歯を一周削る必要がありません。
そのかわり、留まる力は接着だけに頼ります。外れることがあるのは、弱点というより、この方法の性質です。ただ、歯をほとんど削っていないので、外れても付け直せますし、別の方法に切り替える余地も残ります。
向くのは、前歯(中切歯・側切歯)の1本、両隣が削られていない、歯ぎしりの指摘がない、といった条件がそろう場合です。犬歯より奥では、当院ではお引き受けしていません。合わないなら、インプラント、ふつうのブリッジ、部分的な入れ歯、そのままにする、という道があります。
名古屋・伏見の当院では無料相談を行っており、セカンドオピニオン外来は5,500円(税込)です。検査と診断のうえ、費用・期間・主なリスクをまとめてご説明します。Zoomでのご相談も承っています。完全予約制・完全個室で、地下鉄「伏見駅」7番出口から徒歩2分です。
ブリッジのやり直しについて全体を見渡したい方は、ハブとなる記事から入っていただくと、ご自身の状況を位置づけやすくなります(→ ブリッジのやり直し【完全ガイド】)。
あわせて読みたい
- 片側だけで支える形の限界(→ 延長ブリッジの限界)
- インプラントへの切り替え(→ ブリッジからインプラントへの切り替え)
- 接着の種類と外れやすさ(→ 接着(セメント)の種類と外れやすさ)
よくあるご質問
Q1. どのくらいもちますか。
決まった年数はありません。接着だけで留まっているため、噛み合わせと噛む力によって大きく変わります。外れることがある方法だとお考えください。ただ、外れても歯はほとんど削られていないので、付け直すことも、別の方法に移ることもできます。ここが、ふつうのブリッジと大きく違うところです。
Q2. 外れたらどうすればよいですか。
外れたものを取っておいて、そのままお持ちください。市販の接着剤で自分で付け直すことは避けてください。中の状態が見えなくなりますし、正しい位置に戻らないまま固まると、噛み合わせが狂います。外れた面を確かめれば、なぜ外れたのかも分かります。
Q3. 犬歯や奥歯でもできますか。
当院では、前歯(中切歯・側切歯)に限ってお引き受けしています。犬歯より奥では、この方法を選んでいません。
理由は、奥にいくほど噛む力が強くなり、しかもすりつぶす横向きの力が加わるからです。接着だけで留まっている装置に、この力は受け止めきれません。犬歯には、あごを横に動かすときの力が集中しますので、ここも避けています。
Q4. 費用はどのくらいですか。
補う本数と使う材料によって変わります。当院の自費診療の金額は、e.maxクラウンとジルコニアクラウンが187,000円、仮歯が4,400円です(いずれも税込)。接着ブリッジは形が特殊ですので、診査のうえでお見積りをお出しします。お見積りは治療の前にお渡しします。
※お口の状態には個人差があり、適した治療や結果は人によって異なります。検査・診断のうえ、費用・期間・主なリスクをまとめてご説明します。接着ブリッジは接着によって留まる方法のため、外れることがあります。自由診療の場合は保険適用外となります。
監修者情報

EDEN DENTAL OFFICE (エデン デンタル オフィス)
院長 村井亮介
名古屋中区の伏見駅から徒歩2分の「エデンデンタルオフィス」では、米国補綴専門医の資格を持つ院長が、10年、20年先を見据えた精密な治療を提供します。歯科医院特有の緊張感を和らげるため、家族のように寄り添う丁寧な対話を重視。患者様の背景や「どうなりたいか」という想いを深く汲み取り、できる限りの最高の治療クオリティーを常に心掛けております。
経歴
- 愛知学院大学歯学部歯学科卒業
- 大手歯科医療法人勤務
- インディアナ大学歯学部補綴科卒業
資格
- 米国補綴専門医
所属学会
- 日本補綴歯科学会
- ACP american academy of prosthodontics member
- ITI international team
for implantology 会員 - AO academy of
osseointegration 会員
CONSULTATION 無料相談・セカンドオピニオン
インプラントをはじめ、審美補綴や義歯などの外科的治療に関するご相談を承っております。その他の治療内容についてもお気軽にお問い合わせ下さい。



