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最終的な歯が入ったあと|慣れるものと、直すべきもの

入れた直後の違和感は、普通のことです

最終的な歯が入った日。ここで終わりだと思っていると、少し戸惑うことがあります。

入れた直後は、たいてい違和感があります。これは失敗ではなく、ほぼ全員が通る過程です。長く悪い状態で噛んできた方ほど、変化が大きくなります。

なぜ違和感が出るのか

噛み合わせの高さや歯の形を変えた場合、体は今までの位置を覚えています。あごの筋肉も、舌の動きも、発音の癖も、古い形に合わせて出来上がっています。

新しい形に体が合わせていくのに、時間がかかります。多くの方は2週間から1ヶ月で気にならなくなります。

ただし、待ってはいけないものもあります

「慣れます」で済ませてはいけない症状があります。強く当たる、しみる、噛むと痛む。これらは調整が必要なサインで、待っても消えません。

慣れるものと、直すべきもの。この2つを見分けるのが、この記事の目的です。次の節で並べます。

遠慮して言わない方が、いちばん多い

「せっかく作ってもらったのに」「文句を言うようで」。そう思って黙ってしまう方が本当に多いです。

調整は治療の一部です。言っていただかないと、こちらは分かりません。入れて終わりではなく、入れてから合わせていく工程が残っています。

起きやすい6つ|慣れるものと、直すべきもの

入れたあとに起きやすいことを6つ挙げます。慣れるものと、直すべきものを分けて書きます。

① 発音しにくい(サ行・タ行)

どうなるか:息が抜ける感じ、舌が当たる感じがします。前歯を作り直した方に出やすい症状です

慣れる?:多くは慣れます。1〜2週間で自然に戻る方がほとんどです

直すべき場合:1ヶ月経っても変わらない場合は、歯の裏側の形を調整します。わずかに削るだけで変わることがあります

できること:声に出して本を読む、電話を多めにする。使うほうが早く慣れます

② 舌や頬が当たる・噛んでしまう

どうなるか:舌の横が歯に当たる、頬の内側を噛んでしまう

慣れる?:舌が当たる感覚は慣れます。ただし「噛んでしまう」は慣れません

直すべき場合:頬や舌を繰り返し噛む場合は、歯の形か位置に原因があります。すぐにご相談ください。噛んだところが傷になると、治りにくくなります

できること:噛んでしまった回数と場所を覚えておいてください。調整の手がかりになります

③ 噛み合わせが高い感じがする

どうなるか:どこか1か所が強く当たる、上下がぶつかる感じ

慣れる?:慣れません。ここは必ず調整します

なぜ待ってはいけないか:1か所に力が集中すると、その歯が割れたり、あごの関節に負担がかかったりします

できること:どこが当たるかを指でさせるようにしておいてください。「なんとなく」でも構いません。咬合紙で確認します

④ しみる

どうなるか:冷たいものや風でしみる。自分の歯を削って被せた部分に出ます

慣れる?:軽いものは、数週間で落ち着くことが多いです。削った刺激に対する一時的な反応です

直すべき場合:日に日に強くなる、何もしなくてもズキズキする、夜に痛む。これは神経の炎症の可能性があり、待ってはいけません

できること:いつ、何でしみるかを覚えておいてください。冷たいものだけか、噛んだときもかで見方が変わります

⑤ 見た目が思っていたのと違う

どうなるか:白すぎる、大きい、歯ぐきとの境目が気になる

慣れる?:見え方には慣れます。入れた直後は自分の口の中を凝視するため、実際以上に目立って見えます

直すべき場合:1ヶ月経っても同じ点が気になる場合は、その違和感は本物です。遠慮なく言ってください

大事なこと:最終的な歯になる前の仮歯の段階で、形と色を決めておくのが本来の順番です

⑥ あごが疲れる・だるい

どうなるか:食後にあごが疲れる、朝起きたときに重い

慣れる?:高さを変えた場合、筋肉が慣れるまで2〜4週間かかります。徐々に軽くなっていくなら経過を見ます

直すべき場合:変わらない、あるいは強くなる場合は調整が必要です。開けにくい、音が鳴るといった症状が出たら、すぐにご連絡ください

できること:固いものは最初の2週間ほど控えめに。少しずつ戻していきます

③と、④の強いものは、慣れません。この2つだけは、早めに来ていただく必要があります。

入れたあと、いつ来ればよいか

入れたあと、どのくらいの間隔で来ていただくか。目安を書きます。

1ヶ月後

体が慣れてきた段階で、もう一度確認します。発音、噛みやすさ、あごの疲れ。この時点で残っている違和感は、調整で対応します。

ここまでで、ほとんどの方が落ち着きます。

3ヶ月後から、メンテナンスに入ります

ここからは定期的な点検です。噛み合わせの確認、歯ぐきの検査、清掃、記録。入れた直後の状態を記録しておくと、あとで「どこから変わったか」が分かります。

途中でも、いつでも来ていただけます

次の予約を待つ必要はありません。気になることがあれば、その時点でご連絡ください。とくに「噛むと痛む」「頬を噛む」は、早いほど簡単に済みます。

治療後の痛みや違和感が続くときの考え方は、以下の記事にまとめています。

初診で何をするかは、以下の記事で詳しく解説しています。

違和感を減らすためにしていること|名古屋の臨床から

当院で、最終的な歯を入れたあとにしていることを書きます。

仮歯の段階で、ほぼ決めておきます

入れたあとの違和感を減らす、いちばん確実な方法は仮歯の期間に時間をかけることです。形、高さ、発音、見た目。ここで生活しながら確かめていただき、気になる点を潰しておきます。

最終的な歯は、その仮歯を写して作ります。仮歯で問題がなければ、最終的な歯でも大きくは外れません。

入れる日は、時間を長めに取ります

最終的な歯を入れる日は、調整の時間を含めて枠を確保します。入れて終わり、ではなく、その場で噛んでいただき、当たりを見て削ります。

この日に急がないことが、あとの違和感を減らします。

記録を残します

入れた直後の状態を、写真とスキャンで記録します。数年後に「すり減ったかどうか」を判断するとき、この記録が基準になります。

言いにくいことを言いやすくする

入れたあとに「実はここが気になっていて」と言い出しにくい、という声をよく聞きます。当院では、こちらから1週間後にお呼びします。患者さんから連絡していただく形にしないためです。

そのときに「気になるところはありますか」ではなく、発音、噛みやすさ、頬を噛まないか、しみないか、と項目を挙げて伺います。漠然と聞かれるより、答えやすいと思います。

名古屋・伏見駅から徒歩2分の当院は完全予約制・半個室で、無料相談とZoom相談をご用意しています。治療を受けることを前提にしないセカンドオピニオン外来(5,500円・税込)もあります。

まとめ|遠慮せずに言ってください|よくあるご質問

要点は3つです。

第一に、入れた直後の違和感は普通のことです。体は古い噛み合わせを覚えています。多くは2週間から1ヶ月で気にならなくなります。

第二に、慣れないものが2つあります。噛み合わせが高い感じと、強いしみる症状。この2つは待っても消えません。早めに来てください。頬や舌を噛んでしまうのも同じです。

第三に、遠慮しないでください。調整は治療の一部です。「せっかく作ってもらったのに」と黙ってしまう方が、いちばん多い。言っていただかないと分かりません。

名古屋・伏見駅から徒歩2分の当院は完全予約制・半個室で、無料相談とZoom相談をご用意しています。治療を受けることを前提にしないセカンドオピニオン外来(5,500円・税込)もあります。

入れたあとに長く続く点検については、以下の記事で詳しく解説しています。

よくあるご質問

Q1. 入れたばかりですが、違和感があります。失敗でしょうか。
ほとんどの場合は違います。体が古い噛み合わせを覚えているためで、2週間から1ヶ月で慣れる方がほとんどです。ただし高く当たる感じと強いしみる症状は別で、調整が必要です。

Q2. サ行が言いにくくなりました。
前歯を作り直した方に出やすい症状です。1〜2週間で戻る方がほとんどです。声に出して読む、電話を多めにするなど、使うほうが早く慣れます。1ヶ月経っても変わらなければ、裏側の形を調整します。

Q3. 頬の内側を噛んでしまいます。
これは慣れません。歯の形か位置に原因があります。噛んだところが傷になると治りにくいので、早めにご連絡ください。

Q4. しみるのですが、様子を見ていいですか。
軽くて、日ごとに弱くなっているなら経過を見ます。日に日に強くなる、何もしなくてもズキズキする、夜に痛む場合は、神経の炎症の可能性があります。待たずにご連絡ください。

Q5. 調整をお願いすると、嫌がられませんか。
嫌がりません。調整は治療の一部で、こちらも当然あるものとして枠を取っています。むしろ黙っていられるほうが困ります。

Q6. 入れたあと、いつ行けばいいですか。
当院からは1週間後にお呼びします。そのあと1ヶ月後、3ヶ月後からは定期的な点検です。途中で気になることがあれば、予約を待たずにご連絡ください。

監修者情報

EDEN DENTAL OFFICE (エデン デンタル オフィス)

院長 村井亮介

名古屋中区の伏見駅から徒歩2分の「エデンデンタルオフィス」では、米国補綴専門医の資格を持つ院長が、10年、20年先を見据えた精密な治療を提供します。歯科医院特有の緊張感を和らげるため、家族のように寄り添う丁寧な対話を重視。患者様の背景や「どうなりたいか」という想いを深く汲み取り、できる限りの最高の治療クオリティーを常に心掛けております。

経歴

  • 愛知学院大学歯学部歯学科卒業
  • 大手歯科医療法人勤務
  • インディアナ大学歯学部補綴科卒業

資格

  • 米国補綴専門医

所属学会

  • 日本補綴歯科学会
  • ACP american academy of prosthodontics member
  • ITI international team
    for implantology 会員
  • AO academy of
    osseointegration 会員

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