ブログ
根管治療後の被せ物の選び方
材料の名前より先に、どこまで覆うかを決めます
「被せ物にしましょう」と言われたら
根の治療が終わったあと、「被せ物にしましょう」と言われる方が多いと思います。このとき、材料の名前だけを並べて説明されると、何を基準に選べばよいのか分からなくなります。じつは、材料より先に決めるべきことがあります。どこまで覆うか、そして土台をどうするか、です。この2つは、いまその歯にどれだけ自分の歯が残っているかで決まります。この記事では、その順番でご説明します。
まず、神経を取った歯がどうなるかからお話しします。
神経を取ると、歯の中に血液が通わなくなります。よく「歯がもろくなる」と言われますが、正確には、もろくなるというより、削られた量が多いぶん弱くなる、という表現が近いです。神経を取るためには歯の内側を大きく削りますから、残った壁が薄くなります。
もうひとつ、感覚の話があります。神経を取った歯は、痛みを感じません。ひびが入っても、むし歯が進んでも、気づく合図が出ないということです。だから、力から守る仕組みを外側に用意しておく必要があります。これが被せ物の役割のひとつです。
ここで効いてくるのが、上から覆うかどうかです。
400本の歯を最長11年追いかけた調査があります。根の治療のあとに被せ物を入れなかった歯は、入れた歯にくらべて失われる割合が6倍でした。別の調査では、被せ物を入れなかった奥歯の生存率は1年で96パーセント、2年で88パーセント、5年で36パーセントまで落ちています。ただし、この調査でも、歯が最大限に残っていた歯に限れば5年で78パーセントでした。
つまり、奥歯では覆うことに意味がある。そして、その意味の大きさは、残っている歯の量によって変わる、ということです。
一方、前歯は事情が違います。1,273本を調べた古い研究では、上の前歯は覆っても覆わなくても生存率に差がありませんでした。84から89パーセントで、ほぼ同じです。前歯には奥歯のように噛み砕く力がかかりにくいためです。
ですから「神経を取ったら被せ物」と一律に決まっているわけではありません。奥歯か前歯か、そしてどれだけ歯が残っているかで、答えが変わります。
もう少し補足します。「壁」という言葉を使いましたが、これは歯の側面のことです。前後左右で4面あると考えてください。むし歯で削った部分が多いほど、この壁が失われます。壁がすべて残っている歯と、1面しか残っていない歯とでは、同じ「神経を取った歯」でも条件がまるで違います。
実際、上の小臼歯を使った試験では、壁がすべて残っている状態と、壁が残っていない状態とで、耐えられる力に8倍近い開きがありました。ですから、被せ物の話をするときは、まずこの壁が何面残っているかを確認します。
そもそも根の治療をやり直すことになった経緯や、どんなときに適応になるのかは(→ 再根管治療とは|定義と適応)にまとめています。
どこまで覆うか、土台をどうするか ―選択肢を比べる―

覆い方には段階があります
覆い方には段階があります。まったく覆わない、部分的に覆う、全部を覆う、の3つです。
詰め物だけで済ませる
向いている場合:前歯で、欠けている面が少なく、壁がしっかり残っている
報告されている成績:上の前歯では覆った場合と差がなかった(84〜89パーセント)
注意点:奥歯には向かない。壁が4面以上失われている場合も不向き
部分的に覆う
向いている場合:噛む面を守りたいが、まだ壁が残っている
報告されている成績:2年で95〜100パーセント、3年で90.7〜100パーセント
注意点:10年を超える長期の比較データがまだ少ない
全部を覆う(被せ物)
向いている場合:壁が大きく失われている、奥歯で強い力がかかる
報告されている成績:3年で95.1パーセント、5〜10年で84〜97.7パーセント
注意点:削る量がいちばん多い。次にやり直すときの余力が減る
土台を入れる
向いている場合:被せ物を支える部分が足りない
報告されている成績:壁が2面以下では、しなやかな素材の土台のほうが中期の成績がよい
注意点:土台は歯を補強しない。支えを作るためのもの
土台を入れない
向いている場合:壁が十分に残っている
報告されている成績:―
注意点:無理に入れると、根を削ることになる
部分的に覆う方法と、全部を覆う方法を比べた研究もあります。神経を取った大臼歯120人を対象にした試験では、18か月の時点で部分被覆が95パーセント、全部被覆が90パーセントで、差はありませんでした。e.max(ガラス系のセラミック)を使った9年間の試験でも、大臼歯88.8パーセント、小臼歯85.7パーセントという成績です。
覆い方のちがいを、身近なもので言い換えてみます。詰め物は、割れた器の欠けた部分だけを埋めるようなものです。部分的に覆う方法は、割れやすい縁のところに帯を回して補強するイメージ。全部を覆う被せ物は、器全体をカバーですっぽり包む方法です。包めば守られますが、包むためには外側を削って場所を作らなければなりません。ここが判断の分かれ目になります。
ただし、10年を超える期間で直接比べた試験はまだありません。研究によっては全部被覆のほうがよいという結果も出ており、結論は割れています。ですから「部分的に覆えば長持ちします」とは申し上げられません。分かっているのは、短期から中期では差が出ておらず、削る量は部分被覆のほうが明らかに少ない、というところまでです。
ここで、アンレーについて詳しくご説明します。やり直しの回数を減らすという意味で、根の治療のあとにいちばんお伝えしたい選択肢だからです。

アンレーは、噛む面の山になっている部分だけを削って覆う装置です。歯をぐるりと一周削る被せ物とは違い、歯ぐきに近い側面はご自身の歯が残ります。削る量が大きく変わるということです。
この違いは、見た目の話ではありません。数年後に問題が起きたときに、行き先が変わります。
思い出していただきたいのですが、神経を取った歯は痛みを感じません。ですから、装置の下で新しくむし歯ができても、気づく合図が出ないのです。
全部を覆う被せ物の場合、歯と被せ物の境目は歯ぐきの際か、その中にあります。外からは見えません。そこからむし歯が入り、静かに広がっていきます。ご本人が気づくのは、被せ物が外れたときです。そして外れた時点では、中のむし歯はかなり大きくなっています。支えになる歯が残っていなければ、そこで抜歯の検討に入ることになります。「外れただけなのに抜歯と言われた」というご相談の多くは、この経路をたどっています。
アンレーの場合は、事情が変わります。歯と装置の境目が、噛む面に近い、目で見える位置に来ます。そこが黒ずんできたり、段差ができたりすれば、定期検診で気づけます。むし歯が小さいうちに手を打てるということです。
もうひとつ、仮に中でむし歯ができていたとしても、アンレーなら側面の歯が残っています。むし歯を取り除いたあとに、まだ支えになる部分が残る可能性が高いということです。つまり、そこから作り直せる。歯を残せる確率が上がります。
削ってしまった歯は戻りません。だからこそ、最初にどれだけ残しておくかが、その先の分かれ目になります。
材料の選択とも関わる話をしておきます。保険で使える被せ物は、歯を一周削って全体を覆う形が前提になっています。制度としてそういう設計になっているため、咬頭だけを覆うという選び方は、保険の枠組みでは取りにくくなります。
自費のセラミックであれば、アンレーのように必要な範囲だけを覆う設計が選べます。当院がセラミックをおすすめするのは、見た目のためだけではありません。歯を残す設計を選べるからです。当院ではセラミックインレーが99,000円、セラミックアンレーが132,000円です。いずれも自費診療・税込の金額で、実際の費用は診査・診断のうえでご案内します。
削る量そのものの考え方は(→ セラミックのやり直しで歯はどれだけ削る?)にまとめています。
被せ物を支える「帯」と、入れるまでの期間
覆い方を決める前に、確かめておくこと
覆い方を決める前に、確かめておくことがあります。被せ物を支えられるだけの歯が残っているか、です。
被せ物は、歯の頭の部分をすっぽり覆って使います。このとき、歯ぐきの近くに、輪っかのように自分の歯が残っている必要があります。この輪っかを、専門的にはフェルールと呼びます。ここでは「帯」と呼ぶことにします。
研究では、この帯の高さが1.5から2ミリ、厚みが1ミリ以上あると、割れにくくなることが示されています。全周そろわなくても、部分的にでも残っているほうが、まったくない場合よりは有利です。
帯がどれだけ残っているかで、歯の強さは大きく変わります。上の小臼歯を使った試験では、壁がすべて残っている状態で約1,380ニュートンの力に耐えたのに対し、内側と隣の面が失われた状態では345から398まで落ちました。残っている歯の面積と、耐えられる力のあいだには強い相関が確認されています。
帯が足りない場合、あきらめるしかないのかというと、そうではありません。歯ぐきの位置を整えて帯を出す方法や、歯を少し引き上げて帯を作る方法があります。ただし、どちらも時間と費用がかかりますし、周りの歯とのバランスも考える必要があります。得られるものと、かかる手間を並べたうえで決めることになります。
もうひとつ、期間の問題があります。
根の治療が終わってから最終的な被せ物を入れるまでに、どれくらいかかるか。8年間追いかけた調査では、0から14日で入れた歯の生存率が72パーセント、15から59日で51パーセント、60日を超えると39パーセントでした。別の調査でも、4か月を超えると抜歯に至る危険がおよそ3倍という結果です。
仮の蓋は、あくまで一時的なものです。削れたり欠けたりして、そこから細菌が入ります。根の中をどれだけ丁寧に治しても、この期間が延びれば結果は安定しません。
ご自身で見当をつける方法もあります。仮の蓋が入っている歯を鏡で見て、その周りにご自身の歯がどれだけ見えているかを確かめてください。仮の蓋の周囲をぐるりと自分の歯が囲んでいれば、支えになる帯が残っている可能性があります。歯ぐきの際まで削られていて、自分の歯がほとんど見えない場合は、帯が足りない可能性があります。ただし目安にすぎませんので、確かめるにはレントゲンが要ります。
もうひとつ、期間についての誤解を解いておきます。「様子を見てから被せ物にしましょう」と言われることがあります。症状が落ち着いているかを確かめる期間は確かに必要です。ただ、それは数週間の話であって、数か月ではありません。この2つが混ざると、仮の蓋のまま季節がひとつ過ぎてしまいます。当院では、確認のための期間と、日程が取れずに空いてしまう期間を分けて考え、後者が生じないように先に予約を押さえます。
受診の前に、次のことを整理していただけると診断が早く進みます。分かる範囲で構いません。
- その歯は前歯ですか、奥歯ですか
- 根の治療はいつ終わりましたか。いま仮の蓋の状態ですか
- 土台が入っていると言われたことはありますか。金属ですか
- 歯ぎしりや食いしばりを指摘されたことはありますか
- その歯の周りの歯ぐきから、歯みがきで血が出ますか
金属の土台が入っている場合は、外す作業から始まることがあります(→ 土台(メタルコア)の除去はなぜ難しい)。被せ物を外さずに根の治療ができるかどうかは(→ 被せ物を外さずに根の治療はできる?)をご覧ください。
名古屋の診療室で、どう組み立てているか
米国の補綴教育で学んだ、覆う範囲の考え方
私は米国Indiana大学大学院で補綴学を3年間学び、MSD(補綴学の修士)とCertificate in Prosthodonticsを取得しました。補綴というのは、まさにこの被せ物や入れ歯で歯の形と働きを回復させる分野です。
そこで繰り返し教わったのは、材料から入らない、ということでした。何で作るかは最後に決めます。先に決めるのは、どこまで覆うか、支えは足りるか、力はどうかかるか。この3つです。
この順番を守る理由は、逆にすると取り返しがつかなくなるからです。材料を先に決めてしまうと、その材料が必要とする厚みに合わせて歯を削ることになります。必要な範囲だけ覆う設計から入れば、削る量は最小限で済みます。歯は削るたびに減り、減った分は戻りません。ですから、材料は最後です。
私が確認している順番は、次の4つです。
- 残っている歯:壁が何面あるか、帯が何ミリ確保できるか。ここで覆い方が決まります
- 土台の要否:帯と壁が足りていれば、土台は入れません。足りなければ、根を削らずに支えを作れる範囲で検討します
- 噛み合わせ:その歯にどの向きから力がかかるか。歯ぎしりの有無も含めて見ます
- 材料:ここでようやく材料を選びます
材料について、正直な数字をお伝えします。5年の生存率は、e.max(ガラス系のセラミック)が98.5パーセント、陶材を盛ったジルコニアが97.3パーセント、金属に陶材を盛ったものが97.1パーセントでした。差はごくわずかです。臼歯部のe.maxを16.9年追った研究では、1年あたりの失敗率が0.17パーセントでした。
つまり、いまの材料はどれもよくできています。差が出るのは材料ではなく、残っている歯の量、帯の有無、力のかかり方です。ですから「どの材料がいちばん長持ちしますか」というご質問には、「材料より先に決めることがあります」とお答えしています。
土台についても、誤解が多いところです。土台は歯を補強するものではありません。被せ物を支える形を作るためのものです。ですから、支える形がすでにあるなら、土台は要りません。無理に入れると、そのぶん根を削ることになります。
ただし、壁が2面以下になっている場合は話が別で、しなやかな素材の土台のほうが中期の成績がよいという報告があります。壊れ方にも違いがあり、金属の土台のほうが根そのものが割れる形の壊れ方をしやすいことが分かっています。金属は硬く、力を根に伝えてしまうためです。作り直せる壊れ方か、抜歯になる壊れ方か。この差は大きいと考えています。
噛み合わせについても補足します。同じ帯の量でも、強い力が集中する場所にある歯と、そうでない歯とでは、次に持つ年数が変わります。歯ぎしりや食いしばりのある方では、被せ物の厚みを確保する必要が出てきますし、噛み合う相手の歯の形も調整の対象になります。1本の歯だけを見ていては決められない部分です。
縁の位置についても触れておきます。被せ物と歯の境目は、可能なら歯ぐきより上に置きます。23の研究をまとめた解析では、歯ぐきの中に縁を入れた場合、歯周ポケットが平均0.57ミリ深くなり、歯ぐきの炎症の指標も上がっていました。見た目のために深く入れることはありますが、奥歯では優先しません。
期間の管理も、私が強くこだわっているところです。根の治療が終わった日に、被せ物の型取りの日程まで決めてしまいます。そうしないと、仮の蓋の期間が延びるからです。8年間の調査で、60日を超えると生存率が39パーセントまで落ちたという数字は、日程管理だけで避けられる差です。忙しくて通えない時期が分かっているなら、先にご相談いただければ計画を組み替えられます。
技工の工程まで自分の手で行ってきたことも、この判断に効いています。設計から製作まで一人で仕上げた入れ歯は100床近くになりました。どこまで薄くできて、どこからは割れるのかを作る側の感覚として持っていると、削る量の下限を安全なところまで攻められます。
治療の成績を左右する条件は、被せ物以外にもあります(→ 再根管治療の成功率を上げる臨床条件)。根の中からの治療で解決しない場合の選択肢は(→ 再根管治療か歯根端切除か抜歯か)をご覧ください。
まとめ|名古屋で根管治療後の被せ物をお考えの方へ + よくあるご質問

まとめ|材料の名前より先に決めること
根管治療後の被せ物は、材料の名前より先に、どこまで覆うかと、支えが足りるかで決まります。奥歯では覆うことに意味があり、覆わなかった歯は失われる割合が6倍という調査があります。一方、前歯で壁がしっかり残っていれば、詰め物で足りる場合もあります。
そして、根の治療が終わったら間を置かずに仕上げてください。60日を超えると8年後の生存率が39パーセントまで落ちるという調査があります。ここは費用も設備も要らないのに、いちばん差が出るところです。
ご自身で整理していただけるのは、その歯が前歯か奥歯か、いま仮の蓋の状態か、土台の有無、この3つです。名古屋・伏見の当院では無料相談を行っており、セカンドオピニオン外来は5,500円(税込)です。検査と診断のうえ、費用・期間・主なリスクをまとめてご説明します。Zoomでのご相談も承っています。
費用についても一言だけ。覆う範囲が広いほど、材料も工程も増えます。ただ、安く済ませるために覆う範囲を狭めるという決め方は、当院ではしていません。決めるのは残っている歯の量であって、予算ではないからです。検査と診断のうえで、選べる範囲を並べてお見積りをお出しし、治療の前にご説明します。
根の治療のやり直し全体を先に見渡したい方は、ハブとなる記事から入っていただくと、ご自身の状況を位置づけやすくなります(→ 根管治療のやり直し(再根管治療)【完全ガイド】)。
もうひとつ、被せ物を入れたあとのことも申し添えます。入れて終わりではありません。縁のところは、時間がたつと歯ぐきが下がって見えてくることがありますし、その周りは新しくむし歯になりやすい場所でもあります。神経のない歯は痛みで教えてくれませんので、定期的に見ていく前提でご説明しています。
診療室でお伝えしているのは、迷っている段階でこそ相談していただきたい、ということです。方針が決まってから来られると、すでに削られていたり、外されていたりして、選べる幅が狭くなっていることがあります。歯は減る方向にしか動きません。まだ何もしていない段階でご相談いただければ、選択肢はいちばん多く残っています。
名古屋・伏見の当院は完全予約制で、完全個室でご説明しています。CTと口腔内スキャナーで現状を記録し、画像をお見せしながらお話ししますので、ご自身の目で確かめたうえで判断していただけます。地下鉄「伏見駅」7番出口から徒歩2分です。
あわせて読みたい
- 根の先の膿がなぜできるのかを知りたい方へ(→ 根の先の膿(根尖病変)と再治療)
- 他院での説明に納得しきれないときの相談の切り出し方(→ 根管治療やり直しのセカンドオピニオン)
- 神経を残せるかどうかで迷っている方へ(→ 根管治療と神経保存のセカンドオピニオン)
よくあるご質問
Q1. 神経を取った歯には、かならず被せ物が要るのでしょうか。
一律には決まりません。奥歯では覆うことに大きな意味があり、覆わなかった歯は失われる割合が6倍という調査があります。一方、上の前歯では覆っても覆わなくても生存率に差がなかったという古い研究もあります。壁が4面以上失われている場合や、噛む面を大きく削っている場合は覆う方向で検討します。ご自身の歯がどちらに当たるかは、レントゲンと口の中の状態を見てご説明します。
Q2. 土台は入れたほうが丈夫になりますか。
土台は歯を補強するものではありません。被せ物を支える形を作るためのものです。支える形がすでにあるなら、入れる必要はありません。むしろ入れることで根を削ることになります。ただし、壁が2面以下になっている場合は、しなやかな素材の土台のほうが中期の成績がよいという報告があります。壊れ方にも差があり、金属の土台は根そのものが割れる形の壊れ方をしやすい傾向があります。
Q3. どの材料がいちばん長持ちしますか。
いまの材料は、どれも成績に大きな差がありません。5年の生存率で、e.max(ガラス系のセラミック)98.5パーセント、陶材を盛ったジルコニア97.3パーセント、金属に陶材を盛ったもの97.1パーセントです。差が出るのは材料ではなく、残っている歯の量、支えの帯があるか、力がどうかかるかです。ですので当院では、材料は最後に決めています。
Q4. 歯ぎしりがあると言われました。ナイトガードを作れば安心ですか。
安心とまでは申し上げられません。歯ぎしりが失敗の危険を高めることは示されていますが、前歯のセラミックで特に強く出る一方、それ以外の部位では有意な差が出ていない研究もあります。そしてナイトガードが被せ物の破折を減らすことを直接示した臨床試験は見当たりません。生物学的に理にかなっているので当院でもおすすめすることはありますが、装置さえ入れれば大丈夫という説明はしていません。噛み合わせの調整や、被せ物の厚みの設計とあわせて考えるものだとご理解ください。
Q5. 「アンレーにできますよ」と言われましたが、被せ物のほうが安心ではありませんか。
安心の中身によります。全部を覆う被せ物は、装置としては確実に力を受け止めます。ただ、境目が歯ぐきの際に隠れるため、その下でむし歯が進んでも気づけません。神経のない歯では痛みも出ませんから、外れたときにはじめて分かります。アンレーは境目が見える位置にあるので、小さいうちに見つけられます。そして中でむし歯ができても、側面の歯が残っているぶん、作り直せる可能性が高くなります。残っている歯が十分にある方には、私はアンレーをおすすめしています。
※お口の状態には個人差があり、適した治療や結果は人によって異なります。検査・診断のうえ、費用・期間・主なリスクをまとめてご説明します。被せ物や土台を外した際に、むし歯や歯の割れが見つかり、治療計画が変更になる可能性があります。自由診療の場合は保険適用外となります。
関連する内容は以下のページでご説明しています。
監修者情報

EDEN DENTAL OFFICE (エデン デンタル オフィス)
院長 村井亮介
名古屋中区の伏見駅から徒歩2分の「エデンデンタルオフィス」では、米国補綴専門医の資格を持つ院長が、10年、20年先を見据えた精密な治療を提供します。歯科医院特有の緊張感を和らげるため、家族のように寄り添う丁寧な対話を重視。患者様の背景や「どうなりたいか」という想いを深く汲み取り、できる限りの最高の治療クオリティーを常に心掛けております。
経歴
- 愛知学院大学歯学部歯学科卒業
- 大手歯科医療法人勤務
- インディアナ大学歯学部補綴科卒業
資格
- 米国補綴専門医
所属学会
- 日本補綴歯科学会
- ACP american academy of prosthodontics member
- ITI international team
for implantology 会員 - AO academy of
osseointegration 会員
CONSULTATION 無料相談・セカンドオピニオン
インプラントをはじめ、審美補綴や義歯などの外科的治療に関するご相談を承っております。その他の治療内容についてもお気軽にお問い合わせ下さい。



