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銀歯を白くする方法と費用

方法を分けているのは、材料ではなく「覆う範囲」です

「この銀歯、白くできますか」。よくいただくご質問です。できます。ただ、どの方法を選ぶかで、削る量も費用も変わります。そして、選べる方法はいまの銀歯の大きさで決まります。この記事では、方法ごとに何が違うのかを整理し、当院の金額もあわせてお示しします。

まず、考え方の順番からお話しします。

白くする方法を選ぶとき、多くの方は材料の名前から入られます。セラミックか、ジルコニアか、と。ただ、先に決まるのはどこまで覆うかです。

いまの銀歯が小さければ、その部分だけを白いものに置き換えられます。大きければ、噛む面の山を覆う設計になります。歯をぐるりと一周削ってある銀歯なら、同じように全部を覆う被せ物になります。

つまり、いまの銀歯が大きいほど、選べる範囲が狭くなります。ここが、白くするかどうかを考えるときの出発点です。

身近なもので言い換えてみます。壁の一部が汚れているとき、その部分だけ塗り直せるのか、壁一面を張り替えるのか。汚れの範囲で決まります。範囲を無視して「一面張り替えましょう」と決めると、傷んでいない部分まで剥がすことになります。

歯の場合、剥がした部分は戻りません。ですから、必要な範囲だけで済むかを先に確かめます。

そしてもうひとつ。白くするために、いまより多く削ることになる場合があります。材料には、割れずに機能するために必要な厚みがあります。銀歯は薄くても壊れにくいので、その分だけ削る量が少なくて済んでいたのです。白い材料に置き換えるとき、厚みを確保するために追加で削ることがあります。

なお、セラミックと銀歯そのものの性質の違い、つまり見た目以外に何が変わるのかは、別の記事で扱っています(→ セラミックと銀歯の違い)。この記事では、その材料をどこまで覆う形で入れるのか、そしていくらかかるのかに絞ってご説明します。

また、奥歯の銀歯を替える価値があるかどうかという判断そのものは(→ 奥歯の銀歯をセラミックに変える価値はあるのか)にまとめています。あわせてご覧いただくと、替えるかどうかと、替えるならどの方法かを分けて考えられます。

削る量そのものの考え方は、別にまとめています(→ セラミックのやり直しで歯はどれだけ削る?)。

方法ごとに、何がどう変わるか

覆う範囲ごとに整理します。金額はいずれも自費診療・税込です。

セラミックインレー

どんな場合に選べるか:いまの銀歯が小さく、噛む面の山が残っている

削る量はどうなるか:ほぼ同じ範囲。厚みの確保で少し追加することがある

当院の料金:99,000円

セラミックアンレー

どんな場合に選べるか:噛む面の山まで覆う必要があるが、側面の歯は残っている

削る量はどうなるか:山の部分を覆う分だけ。側面は残せる

当院の料金:132,000円

e.maxクラウン

どんな場合に選べるか:すでに全部を覆う銀歯が入っている。透け感が要る部位

削る量はどうなるか:一周分。いまの被せ物と同程度

当院の料金:187,000円

ジルコニアクラウン

どんな場合に選べるか:すでに全部を覆う銀歯が入っている。強さが要る部位

削る量はどうなるか:一周分。いまの被せ物と同程度

当院の料金:187,000円

まだ替えない

どんな場合に選べるか:不具合がなく、境目にも段差がない

削る量はどうなるか:削らない

当院の料金:―

この表でお伝えしたいのが、いちばん下の行です。

不具合がないなら、急いで替える理由はありません。白くしたいという理由で替えるのは、もちろん構いません。ただ、そのために歯を削ることになる、という点は知っておいていただきたいのです。

とくに、いまの銀歯が小さく、境目にも段差がなく、症状もない場合。替えれば白くはなりますが、削った分の歯は戻りません。急ぐ話ではありませんので、次に何かあったときに白くする、という選び方もあります。

逆に、替える理由がはっきりしている場合もあります。境目に段差がある、糸ようじが引っかかる、下でむし歯が疑われる。この場合は、白くするかどうかとは別に、手を入れる時期に来ています。それなら、この機会に白い材料を選ぶという判断は理にかなっています。

境目から始まるむし歯については、別にまとめています(→ 二次カリエス(被せ物の下の虫歯)とは)。

アンレーについても、ひとこと添えておきます。噛む面の山だけを覆う設計なので、側面のご自身の歯が残ります。境目が目で見える位置に来るので、あとから段差ができても定期検診で気づけます。全部を覆う被せ物では、境目が歯ぐきの際に隠れるため、気づくのが遅れます。この違いは、数年後に問題が起きたときの行き先を変えます。

期間についても触れておきます。1本を白くする場合、型を取る回と、装置を入れる回で、最低2回の来院が要ります。銀歯を外して下にむし歯が見つかれば、それを取り除く工程が加わります。土台からやり直す必要があれば、さらに回数が増えます。

ですから「次の予定までに白くしたい」というご希望がある場合は、その日程を先にお伝えください。間に合うかどうかを含めて計画を立てます。急いで工程を飛ばすことはしません。

治療中は、仮歯や仮の詰め物で過ごしていただきます。当院では仮歯が4,400円です。見た目も噛み心地も、仮のものなりではありますが、生活に支障が出ない状態は保てます。

費用を考えるときに、見ておきたいこと

治療の流れも、工程ごとにご説明しておきます。何回かかるのかが見えると、予定が立てやすくなります。

第1段階|相談と診査

ここで何をするか:いまの銀歯の範囲と下の状態を確かめ、選べる方法を並べます

回数の目安:1回。無料相談で対応できます

気をつけたいこと:ここで総額の見込みをお伝えします。決めていただくのは後日で構いません

第2段階|銀歯を外す

ここで何をするか:金属を取り除き、下の状態を目で確かめます

回数の目安:次の工程と同じ日に行うことが多いです

気をつけたいこと:ここで想定外のむし歯が見つかることがあります

第3段階|下の処置

ここで何をするか:むし歯があれば取り除きます。支えが足りなければ土台を作ります

回数の目安:状態によって0〜2回

気をつけたいこと:ここで計画と費用が変わる可能性があります

第4段階|型取り

ここで何をするか:装置を作るための記録を取ります。仮歯を入れます

回数の目安:1回

気をつけたいこと:仮歯の期間に噛みにくさがあれば、そのつどお伝えください

第5段階|装着

ここで何をするか:仮に載せて確かめ、ご納得いただいてから接着します

回数の目安:1回

気をつけたいこと:接着する前が、直すのにいちばん負担が少ない時点です

第3段階が、回数と費用に幅を生むところです。外してみないと確定しないため、当院では確定している金額と、条件によって加わる可能性のある金額を分けてお示しします。

1本あたり、順調に進めば型取りと装着の2回で仕上がります。下の処置が加われば、その分だけ回数が増えます。何本かをまとめて進める場合は、順番を組んでご案内します。

金額を比べるとき、見ていただきたい点が3つあります。

ひとつ目は、総額で見ることです。白くする処置だけでなく、その手前で必要になるものがあります。銀歯を外したら下でむし歯が見つかった、土台をやり直す必要があった、といった場合です。

ですから当院では、確定している金額と、条件によって加わる可能性のある金額を分けてお示しします。まとめて「だいたいこのくらい」とお伝えすると、あとから増えたときにご納得いただけないからです。

ふたつ目は、本数で考えることです。銀歯が何本もある方の場合、すべてを一度に替える必要はありません。順番をつけて進めれば、負担は分散されます。どの歯から手をつけるかという判断軸は(→ 「銀歯を全部やり替える」と言われた時のセカンドオピニオン)にまとめていますので、そちらをご覧ください。

優先順位をつけると、負担が分散されますし、削る量も必要な分にとどまります。この考え方については、別に整理しています(→ セラミックやり直しの費用|単価と本数の考え方)。

三つ目は、その歯があと何回作り替えに耐えられるかです。今回いくら払うかだけでなく、この設計を選んだときに歯がどれだけ残るか。ここが、長い目で見たときの差になります。

覆う範囲が狭い設計を選べれば、次に手を入れる余地が残ります。全部を覆う設計を選ぶと、そのぶん歯は減ります。金額だけを見ると部分的に覆う方法のほうが抑えられますが、それは安いから選ぶのではなく、残っている歯が十分にあるときにだけ選べる設計だからです。

もうひとつ、保証についてもご説明しています。当院ではセラミックの治療に保証制度を設けています。ただし、どんな場合でも無条件に作り直すというものではありません。定期的にお越しいただいていることが前提になります。壊れかけを早く見つけることが、結果としてご本人の負担を減らすからです。条件は書面でお渡ししています。

受診の前に、次のことを整理していただけると、お見積りが具体的になります。分かる範囲で構いません。

  • 白くしたい銀歯は何本ありますか
  • その銀歯は、いつごろ入れましたか
  • 境目に段差や黒ずみを感じますか
  • その歯に症状はありますか。しみる、噛むと痛むなど
  • 神経を取っている歯はありますか

そして、白くしたいというご希望そのものについても、ひとこと申し添えます。見た目を整えたいというのは、正当な理由です。医学的な必要がなければ意味がない、とは考えていません。

ただ、そのために歯を削ることになるという点だけは、先に共有させてください。削る量を知ったうえで「それでも白くしたい」と決められるのと、知らないまま進むのとでは、あとの納得感がまるで違います。当院が模型とレントゲンをお見せしながら説明するのは、この理由からです。

名古屋の診療室で、どう組み立てているか

私は米国Indiana大学大学院で補綴学を3年間学び、MSD(補綴学の修士)とCertificate in Prosthodonticsを取得しました。補綴というのは、被せ物や入れ歯で歯の形と働きを回復させる分野です。

そこで繰り返し教わったのは、材料から入らないということでした。何で作るかは最後に決めます。先に決めるのは、どこまで覆うか、支えは足りるか、力はどうかかるか。この3つです。

銀歯を白くしたいというご相談でも、この順番は変えません。

私が確認している順番は、次の4つです。

  1. いまの銀歯の範囲:どこまで覆われているか。どれだけご自身の歯が残っているか
  2. 下の状態:レントゲンで、銀歯の下に影がないか。外すべき理由があるか
  3. 覆う範囲:外したあとに、部分的に覆う設計が成り立つか
  4. 材料:ここでようやく材料を選びます

2番目で問題が見つかれば、白くするかどうかとは別に、手を入れる時期だとお伝えします。逆に、何も問題がなければ「いま替える必要はありません」ともお伝えします。白くしたいというご希望があっても、削る量を先にご説明したうえで決めていただきます。

正直に申し上げると、外してみないと確定しない部分があります。銀歯の下でむし歯が進んでいることもありますし、思ったより歯が残っていないこともあります。そうすると、部分的に覆う設計が成り立たず、全部を覆うことになります。この可能性は、着手の前にお伝えします。

そして、金属を外すときには配慮も要ります。細かい破片や熱が出ますので、それを避ける手順を取ります。金属アレルギーが心配な方には、その点も含めてご説明します。

もうひとつ、患者さんによくお伝えすることがあります。銀歯が入っていること自体は、失敗ではありません。当時の材料と制度のなかで、噛む機能を回復させるための妥当な選択でした。いま白くしたいと思われるのは、ご希望が変わったからであって、前の治療が間違っていたからではありません。

ですから私は、前の治療の善し悪しは申し上げません。お話しするのは、いまの状態と、これから選べる道だけです。

この判断を支えているのが、技工の工程まで自分の手で行ってきた経験です。設計から製作まで一人で仕上げた入れ歯は100床近くになりました。どこまで薄くできて、どこからは割れるのかを作る側の感覚として持っていると、削る量の下限を安全なところまで攻められます。白い材料は厚みが要るとよく言われますが、部位と設計によっては、思われているより抑えられます。

取れにくい被せ物の見分け方は、別にまとめています(→ 取れにくい被せ物の見分け方|適合・形・素材)。

材料そのものの選び分けについては、当院ではe.maxクラウンとジルコニアクラウンが同じ金額ですので、金額ではなく部位で決められます。どちらがどんな場所に向いているのかは(→ セラミックと銀歯の違い)で詳しく扱っていますので、そちらをご覧ください。

部分的に覆う設計を選べるかどうかは、いまの銀歯の大きさと、残っている歯の量で決まります。ここは希望では動かせません。ただ、選べる場合には、削る量が大きく変わりますので、選択肢としてお示しします。

まとめ|名古屋で銀歯を白くしたい方へ + よくあるご質問

もうひとつ、本数が多い方に向けてお伝えしておきます。銀歯が10本近くある方の場合、すべてを白くするとなると、費用も期間もまとまったものになります。その全体像を先にお見せしたうえで、どこから手をつけるかを決めていただきます。

優先されるのは、段差が出ている歯、症状がある歯、そしてレントゲンに影がある歯です。見た目が気になる歯が最優先とは限りません。ただ、「全部やり替えましょう」と言われて迷っている段階の方は、その判断軸そのものを扱った記事がありますので(→ 「銀歯を全部やり替える」と言われた時のセカンドオピニオン)をご覧ください。どの歯から手をつけるかの考え方は、そちらにまとめています。

そして、一度に全部を決める必要はありません。まず数本を進めて、通院の負担や仕上がりを確かめてから続きを考える、という進め方もできます。途中で止めても構いませんし、間隔を空けても構いません。

銀歯を白くする方法は、覆う範囲によって分かれます。小さければ部分的に、大きければ噛む面の山を覆う設計、すでに全部を覆う銀歯なら被せ物になります。いまの銀歯が大きいほど、選べる範囲は狭くなります。

当院の金額は、セラミックインレーが99,000円、セラミックアンレーが132,000円、e.maxクラウンとジルコニアクラウンが187,000円です。いずれも自費診療・税込で、実際の費用は診査・診断のうえでご案内します。

そして、不具合がないなら急いで替える理由はありません。白くするために歯を削ることになるからです。境目に段差がある、症状がある、といった理由があるなら、この機会に白くするという判断が理にかなっています。

名古屋・伏見の当院では無料相談を行っており、セカンドオピニオン外来は5,500円(税込)です。検査と診断のうえ、お見積りは治療の前にお渡しします。Zoomでのご相談も承っています。完全予約制・完全個室で、地下鉄「伏見駅」7番出口から徒歩2分です。

銀歯を白い歯にやり直すことについて全体を見渡したい方は、ハブとなる記事から入っていただくと、ご自身の状況を位置づけやすくなります(→ 銀歯を白い歯にやり直す【完全ガイド】)。

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そして、いちばんお伝えしたいのはここです。歯は削るたびに減り、減った分は戻りません。ですから、動くかどうかを決めるときは、いま動く理由があるのかを先に確かめます。理由がないうちは、削らないほうが選べる道は広いままです。

名古屋・栄と伏見の周辺からお越しの方も多くいらっしゃいます。まずは無料相談だけでも構いません。CTと口腔内スキャナーで現状を記録し、画像をお見せしながらご説明しますので、ご自身の目で確かめたうえで判断していただけます。

よくあるご質問

Q1. 白くすると、いまより歯を削ることになりますか。

場合によります。白い材料には、割れずに機能するために必要な厚みがあります。銀歯は薄くても壊れにくいので、その分だけ削る量が少なくて済んでいました。ですから、厚みを確保するために追加で削ることがあります。ただし、部位と設計によっては抑えられます。どのくらい削ることになるかは、模型とレントゲンでご説明できます。

Q2. 銀歯が何本もあります。全部いっぺんに替えたほうがよいですか。

その必要はありません。段差が出ている歯、症状がある歯から順に手を入れる、という進め方があります。優先順位をつけると、負担が分散されますし、削る量も必要な分にとどまります。一度に決める必要はありませんので、まずどの歯が急ぐのかを一緒に整理しましょう。

Q3. どの材料を選べばよいですか。

部位で決まります。前歯のように透け感が要る場所と、奥歯のように強さが要る場所では、向いている材料が違います。当院ではe.maxクラウンとジルコニアクラウンが同じ金額ですので、金額ではなく部位で選び分けます。材料より先に、どこまで覆うかを決めるほうが結果に効きます。

Q4. 見た目は気になりませんが、金属だと体に良くないと聞きました。

金属アレルギーが心配な方は、その点も含めてご相談ください。ただ、心当たりがない場合に、金属だからという理由だけで急いで替える必要はありません。替えるために歯を削ることになるからです。ご不安があれば、まず検査で確かめる方法もあります。当院では、削る前に判断材料をそろえるようにしています。

そして、白くするかどうかは、いま決めなくても構いません。銀歯に不具合がなければ、次に何かあったときに白い材料を選ぶ、という進め方もあります。診査だけ受けて、判断は持ち帰っていただいて結構です。当院で無料相談を設けているのは、その場で決めていただかずに済むようにするためです。

※お口の状態には個人差があり、適した治療や結果は人によって異なります。検査・診断のうえ、費用・期間・主なリスクをまとめてご説明します。銀歯を外した際に、むし歯や歯の割れが見つかり、治療計画と費用が変更になる可能性があります。掲載している金額は自由診療のもので、保険適用外となります。

監修者情報

EDEN DENTAL OFFICE (エデン デンタル オフィス)

院長 村井亮介

名古屋中区の伏見駅から徒歩2分の「エデンデンタルオフィス」では、米国補綴専門医の資格を持つ院長が、10年、20年先を見据えた精密な治療を提供します。歯科医院特有の緊張感を和らげるため、家族のように寄り添う丁寧な対話を重視。患者様の背景や「どうなりたいか」という想いを深く汲み取り、できる限りの最高の治療クオリティーを常に心掛けております。

経歴

  • 愛知学院大学歯学部歯学科卒業
  • 大手歯科医療法人勤務
  • インディアナ大学歯学部補綴科卒業

資格

  • 米国補綴専門医

所属学会

  • 日本補綴歯科学会
  • ACP american academy of prosthodontics member
  • ITI international team
    for implantology 会員
  • AO academy of
    osseointegration 会員

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