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薄い入れ歯にしたい方へ|金属床の厚みはどれくらい|名古屋・伏見の補綴専門医
金属床で薄くなるのは、主に「舌が触れる上あごの面」です
結論から言うと、金属床にすると、舌が触れる上あごの面を、樹脂の床よりかなり薄く作れます。ある研究で使われた床の厚みは、樹脂の床が2〜2.5mm、金属床が0.5〜1mmでした。
ただし、入れ歯のすべてが薄くなるわけではありません。人工歯を支える部分や歯ぐきの縁まわりは樹脂で作るため、一定の厚みが残ります。話しにくさも、厚みだけが原因とは限りません。
「入れ歯が厚くて、舌の置き場がない」「薄い入れ歯にしたら、話しやすくなる?」。名古屋でも、こうしたご相談をいただきます。金属床の厚みと、薄さで変わること・変わらないことを整理します。
この記事で分かること。
- 金属床で、どこがどれくらい薄くなるか
- 金属だと薄くできる理由
- 薄さで変わること、変わらないこと
入れ歯治療の全体像は、以下のページにまとめています。
まず、今の状態を確かめてください
| 状態 | 目安 |
|---|---|
| 舌が窮屈・疲れる | 設計から相談を |
| 慣れた後も話しにくい | 原因から相談を |
| 自分で削って薄くした | 割れる前にご相談を |
どこが、どれくらい薄くなるのか
研究で使われた、床の厚み
発音と床の材料を調べた海外の研究では、樹脂の床は2〜2.5mm、金属床は0.5〜1mmの厚みで作られていました。被験者は3名と少ないものの、金属床は、サ行やタ行に近い音の発音を改善しうると結論されています。
| 床の部分 | 厚み |
|---|---|
| 樹脂の床(研究の例) | 2〜2.5mm |
| 金属床の金属部分(同) | 0.5〜1mm |
| 人工歯を支える部分 | 樹脂のため厚みが残る |

図:金属床で薄くなる部分と厚みが残る部分
国内の大学病院の案内でも、金属床の総入れ歯は、保険の入れ歯と比べて床が薄い快適さが特徴と説明されています。
薄くなるのは、金属で作る部分
金属床でも、入れ歯全体が金属でできているわけではありません。
- 上あごの中央:金属で薄く作れる
- 歯ぐきに乗る部分:樹脂で作る
- 人工歯のまわり:樹脂で作る
薄さを感じやすいのは、舌がよく触れる上あごの前の方です。どこを金属にし、どこを樹脂で残すかで、薄さの感じ方が変わります。
金属だと、薄くても形を保ちやすい
樹脂は「厚み」で、金属は「素材」で強さを出す
樹脂の床は、たわみや割れを防ぐために、厚みと幅を持たせて作ります。上あごの入れ歯を調べた海外の研究では、樹脂の床は厚みを増すだけでは、ゆがみが減らない可能性が示されました。一方、コバルトクロムの床は、使っているときの変形を減らしうるとされています。
| 床の材料 | 強さの出し方 |
|---|---|
| 樹脂 | 厚みと幅で補う |
| 金属 | 素材そのものがたわみにくい |

図:樹脂と金属の強さの出し方
樹脂の床を、ただ削るのは危ない
今の樹脂の入れ歯を、薄くしたいからと削ると、たわみやすく、割れやすい方向に働きます。ご自分で削るのは避けてください。すでに削ってしまった場合は、ヒビが入っていないかを早めに確かめましょう。薄くなった所から割れることがあるためです。
薄いぶん、後から内側を合わせ直せない
金属の部分は、粘膜に触れる面が金属のため、後から内側を足して合わせ直す裏打ちが基本的にできません。薄く作れる良さと引き換えに、型取りと模型の段階で、粘膜との合いを詰めて作る必要があります。
私は、「どこが話しにくいか」を先に確かめます
薄い入れ歯のご相談で、私が最初に確かめるのは、話しにくさや窮屈さが、本当に床の厚みから来ているのかです。
上あごを覆う床を1mmから3mmに厚くした実験では、母音の発音に有意な差はありませんでした。別の研究では、サ行に近い音の発音には、上あごの面のカーブ(形)が影響していました。厚みだけでなく、形や前歯の位置、噛み合わせの高さでも、話しにくさは変わります。
技工を自分の手で行ってきたので、金属と樹脂の境目をどこに置くかを設計図に落とし込む工程を知っています。舌がよく触れる前の面の厚みと形も、そこで決まります。
- 今の入れ歯の、どこに舌が当たっているか
- 厚みを減らすべき場所か、形を直すべき場所か
- 前歯の位置や噛み合わせの高さは合っているか
これを確かめてから、金属床にする意味があるかを判断します。
飲み込みにくさの感じ方は、人それぞれ
上あごを床で覆ったときの研究では、舌の力に差はなかった一方、飲み込みにくさの感じ方は、人によって大きく違いました。同じ厚みでも、気になる方と気にならない方がいる、ということです。
薄い入れ歯にも、慣れる期間はある
金属床で薄くしても、新しい入れ歯であることに変わりはありません。日本歯科医学会の資料では、新しい入れ歯の話しにくさや異物感は、1〜3か月ほどで少しずつ軽くなるとされています。薄くした直後から話しやすくなる方もいれば、舌が新しい形に慣れるまで時間がかかる方もいます。その間も、当たる所や話しにくい音を伺いながら整えていきます。
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他院で金属床を勧められた方は、以下の記事もご覧ください。
名古屋・伏見で「薄い入れ歯」を相談するなら
厚みが原因でない話しにくさのまま金属床にすると、薄くしても悩みが残ることがあります。様子見より相談を先にしていただければ、どこを薄くすれば楽になるかをお伝えできます。
当院での進め方は、今の入れ歯の厚み、舌が当たっている場所、上あごの面の形、噛み合わせを確認するところからです。そのうえで、形の調整で変わるか、金属床で薄くする意味があるかを分けてご説明し、見積りは治療前にご提示します。
地下鉄伏見駅6番出口から徒歩2分です。名古屋市内・愛知県内から通われる方が多くいらっしゃいます。
よくあるご質問
金属床にすると、入れ歯はどれくらい薄くなりますか?
ある研究では、樹脂の床が2〜2.5mm、金属床が0.5〜1mmで作られていました。ただし薄くなるのは主に上あごの金属の部分で、人工歯を支える部分には厚みが残ります。
薄くすると、割れやすくなりませんか?
樹脂の床を削って薄くすると、たわみやすく割れやすくなります。金属は素材そのものがたわみにくいため、薄くしても形を保ちやすいとされています。
薄くすれば、話しやすくなりますか?
厚みが原因なら変わることがあります。ただ、話しにくさは上あごの面の形や前歯の位置でも起きるため、どこに原因があるかを先に確かめます。
※お口の状態には個人差があり、適した治療や結果は人によって異なります。
検査・診断のうえ、費用・期間・主なリスクをまとめてご説明します。
監修者情報

EDEN DENTAL OFFICE (エデン デンタル オフィス)
院長 村井亮介
名古屋中区の伏見駅から徒歩2分の「エデンデンタルオフィス」では、米国補綴専門医の資格を持つ院長が、10年、20年先を見据えた精密な治療を提供します。歯科医院特有の緊張感を和らげるため、家族のように寄り添う丁寧な対話を重視。患者様の背景や「どうなりたいか」という想いを深く汲み取り、できる限りの最高の治療クオリティーを常に心掛けております。
経歴
- 愛知学院大学歯学部歯学科卒業
- 大手歯科医療法人勤務
- インディアナ大学歯学部補綴科卒業
資格
- 米国補綴専門医
所属学会
- 日本補綴歯科学会
- ACP american academy of prosthodontics member
- ITI international team
for implantology 会員 - AO academy of
osseointegration 会員
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