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金属床義歯の費用相場|コバルトとチタンの違い|名古屋・伏見の補綴専門医
金属床の費用は、「金属代」より「設計と技工の工程」にかかります
結論から言うと、金属床義歯の費用は、金属そのものの値段より、設計・型取り・技工の工程にかかっています。当院の料金表では、金属床義歯は660,000円(税込・自由診療)です。
コバルトクロムとチタンは、どちらも金属床に使われる金属です。チタンは軽い一方で、たわみやすく、作るのに手間のかかる素材です。どちらを選ぶかは、値段より、あごの形と設計で決まります。
「金属床はなぜ高いの?」「コバルトとチタンは何が違う?」。名古屋でも、こうしたご相談をいただきます。費用が何にかかっているのかと、2つの金属の違いを整理します。
この記事で分かること。
- 金属床の費用が、何にかかっているか
- コバルトクロムとチタンの違い
- 保険との関係(選定療養という仕組み)
入れ歯治療の全体像は、以下のページにまとめています。
まず、今の状況を確かめてください
| 状況 | 目安 |
|---|---|
| 金属床を考え始めた | 作る前の診断から相談を |
| 他院の見積もりがある | 素材と工程を確かめて |
| 抜歯したばかり | あごが落ち着くまで相談を |
金属床の費用は、何にかかっているのか
当院の料金表では、金属床義歯は660,000円です。自由診療(保険適用外)の費用で、お口の状態や設計によって変わります。最新の金額は、料金表のページでご確認ください。
費用がかかる工程
金属床は、樹脂の入れ歯より、作る工程が多くなります。
| 工程 | 何をしているか |
|---|---|
| 診断 | あごと残っている歯を見る |
| 型取り | 粘膜の動きまで写し取る |
| 設計 | 金属の範囲と厚みを決める |
| 鋳造 | 金属の骨組みを作る |
| 適合確認 | 骨組みの合いを確かめる |
| 歯並べ・仮合わせ | 見た目と噛み合わせを確認 |
| 装着後の調整 | 当たる所を整える |

図:金属床の費用がかかる工程
金属の骨組みは、一点ものとして作る
金属床の骨組みは、その方の模型に合わせて、型から金属を流し込んで作ります。決まった形の部品を組み合わせるものではありません。
骨組みができたら、口の中で合いを確かめます。合わない所があれば、ここで直してから人工歯を並べます。この確かめの工程が、費用の中身の大きな部分です。
完成後の調整も、費用の中身
入れ歯は、入れた日に完成ではありません。当たる所を削ったり、噛み合わせを整えたりする調整を、何度か重ねて仕上げます。見積もりでは、完成後の調整をどこまで含むかも確かめてください。
樹脂の入れ歯と比べて、増えること
樹脂だけの入れ歯は、模型の上で樹脂を固めて形にします。金属床では、その前に、金属の骨組みを設計し、作り、合いを確かめる段階が加わります。
骨組みと樹脂の境目をどこに置くかも、設計で決めます。境目の位置は、舌の触れ方や、後から修理できる範囲にも関わります。こうした段階が一つずつ増えることが、費用の差になっています。
コバルトクロムとチタンは、何が違うのか
金属床に使われる主な金属は、コバルトクロム合金とチタンです。
| 項目 | コバルトクロム | チタン |
|---|---|---|
| たわみにくさ | たわみにくい | たわみやすい |
| 重さ | チタンより重い | 軽い |
| 作りやすさ | 実績が長い | 鋳造に手間がかかる |

図:コバルトクロムとチタンの違い
チタンは、コバルトクロムより「たわみやすい」
日本歯科技工士会の会誌の資料では、金属のたわみにくさを表す数値(弾性係数)が示されています。コバルトクロム合金は200〜250GPa、純チタンは100〜110GPaでした。
チタンは、コバルトクロムの約半分の数値です。同じ形なら、チタンのほうが曲がりやすい、ということです。そのため、チタンで作るときは、厚みや補強の入れ方を変えて設計します。
チタンは軽く、装着感の報告もある
日本補綴歯科学会雑誌の研究では、チタン合金の金属床で上あごの総入れ歯を作った30名を調べています。「前の入れ歯より軽い」「舌の空間が広い」といった回答が得られました。ただし、この研究はコバルトクロムとの比較ではありません。
チタンが高くなりやすいのは、作るのが難しいから
チタンは、とても反応しやすい金属です。歯科のチタン鋳造を調べた研究では、空気を除いた環境で溶かす必要があるとされています。鋳造の欠陥が出やすいことも報告されています。
大学の講座で1,000床以上のチタン床を作ってきた報告でも、工程の問題を、技工と臨床の工夫で解決してきたとされています。チタンの費用が高くなりやすいのは、金属代より、この設備と手間によるものです。
部分入れ歯では、骨組みの設計が要になる
部分入れ歯の金属床は、残っている歯にかけるバネや、歯に乗せる支えも、骨組みと一体で作ることが多くなります。噛む力を、歯と歯ぐきにどう分けるかを骨組みで決めるためです。
骨組みが細く長くなる部分入れ歯では、たわみにくさが大切になります。総入れ歯とは、素材の選び方の考え方が変わります。
保険との関係は、「総入れ歯だけ」の仕組み
厚生労働省の制度では、金属床総義歯が「選定療養」の一つとされています。保険の総入れ歯に相当する分を除いた差額を、患者が負担する仕組みです。
中医協の資料では、この仕組みは歯がすべてない方の総入れ歯に限られ、部分入れ歯は対象外と説明されています。扱いは医療機関によって異なり、当院の金属床義歯は自由診療としてご案内しています。
私は、素材を決めてから設計するのではなく、設計から素材を選びます
金属床のご相談で、私が最初にお伝えするのは、「どちらの金属が良いか」ではなく、「どこを薄く、どこで支えるか」から考えるということです。
技工を自分の手で行ってきたので、金属床の骨組みの設計を数値で指示し、鋳造後の合いを確かめる工程に手間がかかることを知っています。
- 広い上あごの総入れ歯:軽さの利点が大きい
- 部分入れ歯:たわみにくさが大切になる
- バネをかける歯:曲がりにくさと支えが要る
たとえば、上あごを広く覆う総入れ歯では、チタンの軽さが生きることがあります。部分入れ歯で、骨組みが細く長くなる設計では、たわみにくいコバルトクロムが向くこともあります。
作る前の工程を、省かない
金属の部分は、後から内側を足して合わせ直す裏打ちが、基本的にできません。そのため、あごの状態が落ち着いているかを先に見ます。
今の入れ歯で噛み合わせの高さや粘膜の状態が整っているかも確かめます。型取りは、スキャンより型取り材を基本にしています。粘膜の動きまで含めて、形を写し取るためです。
費用をかけて作る入れ歯だからこそ、作る前の確かめに時間をかけます。抜歯したばかりの方には、まず樹脂の入れ歯で様子を見ていただくこともあります。
金属床にする前に、今の入れ歯で確かめること
今の入れ歯の悩みが、金属床で軽くなるものかどうかも確かめます。厚みや温度の悩みなら、金属床で変わることがあります。
一方、噛み合わせの高さや、入れ歯の縁の長さが原因の痛みは、素材を変えても残ることがあります。その場合は、まず今の入れ歯で原因を確かめてから、金属床にするかを決めます。
見積もりで確かめておきたいこと
- コバルトクロムか、チタンか
- 金属で作る範囲はどこまでか
- 仮合わせや適合確認を何回行うか
- 完成後の調整が、どこまで含まれるか
厚みの違いは薄い入れ歯にしたい方へ|金属床の厚みはどれくらいで書いています。温度の感じ方は食事の温度を感じる入れ歯|熱伝導の話をご覧ください。
上あごの覆い方は名古屋で総入れ歯の発音・違和感に悩む方へ|原因と改善策を解説で書いています。チタンを選ぶ理由の一つは金属アレルギーと入れ歯|チタン床という選択で整理しています。
向かない方の条件は金属床義歯のデメリットと向かない方をご覧ください。今の入れ歯からの切り替えは保険の入れ歯から金属床への作り替え判断で書いています。
裏打ちと修理は金属床の修理・リベース(裏打ち)はできる?で書いています。長く使うためには金属床義歯の寿命とお手入れ|長く使うためにを参考にしてください。
他院で金属床の見積もりを受けた方は、以下の記事もご覧ください。
名古屋・伏見で「金属床の費用」を相談するなら
素材の名前だけで金属床を選ぶと、あごの形や設計に合わず、費用に見合った使い心地にならないことがあります。様子見より相談を先にしていただければ、どの素材で、どこまで金属にするとよいかをお伝えできます。
当院での進め方は、あごの土手の形、粘膜の状態、残っている歯、今の入れ歯の合いと噛み合わせを確認するところからです。そのうえで、金属床にする意味があるか、コバルトクロムかチタンかを設計からご説明し、見積りは治療前にご提示します。
地下鉄伏見駅6番出口から徒歩2分です。名古屋市内・愛知県内から通われる方が多くいらっしゃいます。
よくあるご質問
金属床の入れ歯に、保険は使えますか?
制度上は、歯がすべてない方の総入れ歯に限り、差額を負担する「選定療養」という仕組みがあります。部分入れ歯は対象外で、当院の金属床義歯は自由診療としてご案内しています。
コバルトとチタンで、値段は違いますか?
素材や金属で作る範囲、設計によって費用が変わります。検査のうえ、どの素材でどう作るかを決めてから、見積りを治療前にご提示します。
金属床にしたあと、裏打ちはできますか?
金属の部分は、後から内側を足して合わせ直す裏打ちが、基本的にできません。そのため、あごの状態が落ち着いているかを、作る前に確かめます。
チタンのほうが軽いなら、チタンを選べばいいですか?
チタンは軽い一方で、コバルトクロムよりたわみやすい金属です。あごの形や、総入れ歯か部分入れ歯かによって向く素材が変わるため、設計から選びます。
※お口の状態には個人差があり、適した治療や結果は人によって異なります。
検査・診断のうえ、費用・期間・主なリスクをまとめてご説明します。
監修者情報

EDEN DENTAL OFFICE (エデン デンタル オフィス)
院長 村井亮介
名古屋中区の伏見駅から徒歩2分の「エデンデンタルオフィス」では、米国補綴専門医の資格を持つ院長が、10年、20年先を見据えた精密な治療を提供します。歯科医院特有の緊張感を和らげるため、家族のように寄り添う丁寧な対話を重視。患者様の背景や「どうなりたいか」という想いを深く汲み取り、できる限りの最高の治療クオリティーを常に心掛けております。
経歴
- 愛知学院大学歯学部歯学科卒業
- 大手歯科医療法人勤務
- インディアナ大学歯学部補綴科卒業
資格
- 米国補綴専門医
所属学会
- 日本補綴歯科学会
- ACP american academy of prosthodontics member
- ITI international team
for implantology 会員 - AO academy of
osseointegration 会員
CONSULTATION 無料相談・セカンドオピニオン
インプラントをはじめ、審美補綴や義歯などの外科的治療に関するご相談を承っております。その他の治療内容についてもお気軽にお問い合わせ下さい。



