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金属床義歯の寿命とお手入れ|長く使うために|名古屋・伏見の補綴専門医

金属床の寿命は、「金属」より「あごと支えの歯」で決まります

結論から言うと、金属床の入れ歯を長く使えるかどうかは、金属そのものの丈夫さより、あごの変化と、支えになる歯の状態で決まります。金属が壊れていなくても、あごが変われば入れ歯は合わなくなるからです。

そのうえで、金属の種類に合った手入れと、定期的な検診を続けることが、長く使うための土台になります。

「金属床は何年もつの?」「金属の部分が黒ずんできた」。名古屋でも、こうしたご質問をいただきます。金属床を長く使うための手入れと、検診で見ることを整理します。

この記事で分かること。

  • 金属床の寿命を左右するもの
  • 金属の種類ごとの、洗浄剤との相性
  • 金属が黒ずむ理由と、検診で見ること

入れ歯治療の全体像は、以下のページにまとめています。

まず、今の状態を確かめてください

状態 目安
緩くなった・食べ物が入る 早めにご相談を
支えの歯が揺れる・しみる 早めにご相談を
金属が黒ずんだ・くすんだ 次の受診で確認を

寿命を左右するのは、あごと支えの歯です

部分入れ歯では、金属床のほうが長く使われていた

海外で部分入れ歯約1,900床を調べた研究では、使われ続けた期間の中央値は、金属床が73か月、樹脂の床が45か月でした。同じ研究では、メインテナンスを多く受けている方ほど、長く使われていたと報告されています。

別の研究では、金属のバネで支える部分入れ歯の多くが、10年後も使われていました。使っている間の主なトラブルは、支えの歯の虫歯、支えの歯を失うこと、バネが折れることでした。

寿命を左右するもの 検診で見ること
あごの変化 床と粘膜の合い
支えの歯 虫歯・歯周病・揺れ
バネ 緩み・ひび
噛み合わせ 人工歯のすり減り

金属床の寿命を左右するものと検診で見ること|名古屋エデンデンタルオフィス

図:金属床の寿命を左右するものと検診で見ること

なお、総入れ歯の金属床と樹脂の床の寿命を比べた研究は、確かめられませんでした。「金属床は何年もつ」と一律には言えない、ということです。

あごが変われば、金属床でも合わなくなる

日本補綴歯科学会の指針では、入れ歯を使っているかどうかにかかわらず、あごの土手は年齢とともにやせていくとされています。どれほど合っていた入れ歯でも、年月がたつと合わなくなります。金属床も同じです。

金属の種類で、洗浄剤との相性が違います

金属床の手入れの基本は、ほかの入れ歯と同じです。入れ歯用のブラシでこすって汚れを落とし、洗浄剤に浸け、水でよくすすぎます。違うのは、洗浄剤の選び方です。

学会の指針でも、金属には注意が要る洗浄剤がある

日本補綴歯科学会の指針には、洗浄剤の種類ごとに、入れ歯の材料への影響をまとめた表があります。

洗浄剤の系統 金属への影響
酵素系・生薬系 適している
過酸化物系 使用可
次亜塩素酸系・銀系・酸 注意して使う

洗浄剤の系統と金属への影響|名古屋エデンデンタルオフィス

図:洗浄剤の系統と金属への影響

樹脂には問題が少ない洗浄剤でも、金属には注意が必要なものがあります。製品の表示に、金属床やバネへの使用について書かれているかを確かめてください。

チタンは、洗浄剤によって色が変わることがある

洗浄剤に90日間浸けた実験では、コバルトクロム合金は、試したどの洗浄剤でも目立った変色はありませんでした。一方、チタンは銀系の洗浄剤で、チタン合金は過酸化物系でも、はっきりと色が変わりました。

チタンの変色を調べた別の研究では、強いアルカリ性の洗浄剤で変色が多く見られました。原因は汚れの付着ではなく、表面の腐食と、酸化した膜だと考えられています。

金属床にも、樹脂の部分がある

金属床でも、歯ぐきに乗る部分や人工歯のまわりは樹脂でできています。樹脂の部分は、熱湯で変形したり、乾くとゆがんだりします。外したときは水か洗浄液に浸けて保管し、熱いお湯は使わないでください。金属だから丈夫、と思って扱いを変えないことが大切です。

私は、金属より先に「合い」と「支えの歯」を見ます

金属床の検診で、私が最初に確かめるのは、金属そのものではなく、床と粘膜の合い、噛み合わせ、支えの歯です。金属床は割れにくいぶん、「壊れていないから大丈夫」と思われやすい入れ歯だからです。

技工を自分の手で行ってきたので、同じ金属床でも、コバルトクロムとチタンでは作り方も表面の性質も違うことを知っています。ご自分の入れ歯の金属が何か、知っておいていただくと、洗浄剤を選ぶときの手がかりになります。

長く使うための、毎日と検診の習慣

  • 毎日:ブラシでこすってから、洗浄剤に浸ける
  • 毎日:バネの内側と、支えの歯の根元を磨く
  • 検診:合い・噛み合わせ・支えの歯を確かめる
  • 検診:必要なら、内側を合わせ直す

金属床は、あごの変化に合わせて内側を合わせ直すことを考えて、金属と樹脂の境目の位置を決めています。作るときにその余地を見ておくことで、合わなくなっても金属の枠を生かせる場合があります。

洗浄剤の系統の違いは入れ歯洗浄剤の選び方と正しい使い方でも書いています。

修理や内側の合わせ直しは金属床の修理・リベース(裏打ち)はできる?で書いています。費用の違いは金属床義歯の費用相場|コバルトとチタンの違いをご覧ください。

薄さは薄い入れ歯にしたい方へ|金属床の厚みはどれくらい、上あごの違和感は名古屋で総入れ歯の発音・違和感に悩む方へ|原因と改善策を解説で書いています。

食事の温度は食事の温度を感じる入れ歯|熱伝導の話をご覧ください。金属アレルギーがある方は金属アレルギーと入れ歯|チタン床という選択を参考にしてください。

向かない方の条件は金属床義歯のデメリットと向かない方で整理しています。今の入れ歯からの切り替えは保険の入れ歯から金属床への作り替え判断をご覧ください。

他院で金属床を勧められた方は、以下の記事もご覧ください。

名古屋・伏見で「金属床の手入れ」を相談するなら

金属床が壊れていなくても、合わないまま使い続けると、支えの歯や歯ぐきに負担がかかります。様子見より相談を先にしていただければ、今の金属床をどう長く使うかをお伝えできます。

当院での進め方は、床と粘膜の合い、噛み合わせ、支えの歯、金属の表面の状態を確認するところからです。そのうえで、内側の合わせ直しが必要か、毎日の手入れや洗浄剤をどう変えるかをご説明します。

地下鉄伏見駅6番出口から徒歩2分です。名古屋市内・愛知県内から通われる方が多くいらっしゃいます。

よくあるご質問

金属床の入れ歯は、何年もちますか?

一律には言えません。部分入れ歯では、金属床のほうが樹脂の床より長く使われていたという研究があります。寿命を左右するのは、あごの変化と支えの歯の状態、そして検診を続けることです。

金属床に使える洗浄剤はありますか?

学会の指針では、酵素系や生薬系は金属に適し、過酸化物系も使用できるとされています。次亜塩素酸系や酸などは注意が必要です。製品の表示も確かめてください。

金属の部分が黒ずんだのは、なぜですか?

チタンでは、洗浄剤によって表面が変化し、色が変わることがあると報告されています。汚れではない場合もあるため、次の受診のときに、使っている洗浄剤と一緒にお見せください。

※お口の状態には個人差があり、適した治療や結果は人によって異なります。

検査・診断のうえ、費用・期間・主なリスクをまとめてご説明します。

監修者情報

EDEN DENTAL OFFICE (エデン デンタル オフィス)

院長 村井亮介

名古屋中区の伏見駅から徒歩2分の「エデンデンタルオフィス」では、米国補綴専門医の資格を持つ院長が、10年、20年先を見据えた精密な治療を提供します。歯科医院特有の緊張感を和らげるため、家族のように寄り添う丁寧な対話を重視。患者様の背景や「どうなりたいか」という想いを深く汲み取り、できる限りの最高の治療クオリティーを常に心掛けております。

経歴

  • 愛知学院大学歯学部歯学科卒業
  • 大手歯科医療法人勤務
  • インディアナ大学歯学部補綴科卒業

資格

  • 米国補綴専門医

所属学会

  • 日本補綴歯科学会
  • ACP american academy of prosthodontics member
  • ITI international team
    for implantology 会員
  • AO academy of
    osseointegration 会員

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