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金属アレルギーと入れ歯|チタン床という選択|名古屋・伏見の補綴専門医
金属アレルギーがあっても、入れ歯は「検査の結果」に合わせて選べます
結論から言うと、金属アレルギーがある方でも、入れ歯を作ることはできます。大切なのは、皮膚科のパッチテストで反応した金属を確かめ、その金属を避けて設計することです。
チタン床は、その選択肢のひとつです。ただし「チタンなら誰でも大丈夫」というわけではなく、検査の結果と合わせて選ぶ素材と考えてください。金属を使わない設計を選ぶこともできます。
「アクセサリーでかぶれたことがあるけれど、入れ歯の金属は大丈夫?」「チタン床なら安心?」。名古屋でも、こうしたご相談をいただきます。入れ歯のどこに金属が使われるか、どう選ぶかを整理します。
この記事で分かること。
- 入れ歯のどこに金属が使われているか
- 検査の受け方と、結果の生かし方
- チタン床と、金属を使わない設計の考え方
入れ歯治療の全体像は、以下のページにまとめています。
まず、今の状態を確かめてください
| 状態 | 目安 |
|---|---|
| 金属アレルギーと診断済み | 作る前にご相談を |
| かぶれた経験があるだけ | 検査も含めてご相談を |
| 金属が触れる所がただれる | 早めにご相談を |
入れ歯のどこに、金属が使われているか
入れ歯と聞くとピンクの樹脂を思い浮かべますが、金属が使われている場所もあります。
| 場所 | 使われることがある材料 |
|---|---|
| 床(上あごなどを覆う部分) | 樹脂、または金属 |
| バネ(クラスプ) | 金属、または樹脂 |
| 左右をつなぐバー | 金属が多い |

図:入れ歯のどこに金属が使われているか
部分入れ歯では、残っている歯にかけるバネや、左右をつなぐバーに金属がよく使われます。総入れ歯でも、床を金属にした金属床では、上あごに金属が広く触れます。
合金は、製品ごとに成分が違う
金属床やバネに使う合金は、製品によって含まれる金属が違います。たとえば、あるコバルトクロム合金の添付文書では、コバルトが約6割、クロムが約3割とされています。ニッケルを主な成分にした合金もあり、鋳造の金属床やバネに使うものとされています。
どの添付文書にも、その合金や似た成分の合金で、かぶれなどを起こしたことがある方には使わないと書かれています。名前が同じ「金属床」でも、中身の金属は製品で違うということです。
金属床で、症状が出た例もある
学会誌には、コバルトクロムの金属床の入れ歯を使い、上あごの粘膜が赤く腫れた方の報告があります。パッチテストでコバルトなどに陽性が出て、樹脂の床に替えたところ、症状は回復しました。報告の結論は、検査の結果と照らし合わせて材料を選ぶ必要があるというものでした。
検査は、皮膚科のパッチテストで行います
金属アレルギーの検査は、皮膚にごく少量の金属を貼って反応を見るパッチテストで行います。厚生労働省の会議資料でも、パッチテストは、かぶれのアレルギーを調べる唯一の検査法とされています。
歯科と皮膚科で、役割を分ける
パッチテストは、主に皮膚科で行います。歯科医約500名に聞いた国の研究があります。金属アレルギーが疑われた方を皮膚科に紹介した歯科医は約6割で、紹介先の約9割でパッチテストが行われていました。
| 役割 | |
|---|---|
| 皮膚科 | パッチテストで反応を調べる |
| 歯科 | 結果と合金の成分を照らす |
| 歯科 | 反応した金属を避けて設計 |

図:金属アレルギーの検査から素材選びまでの流れ
すでに検査を受けた方は、陽性だった金属が分かる書類をお持ちください。検査を受けたことがない方は、症状と今の入れ歯の金属を確かめたうえで、皮膚科をご紹介します。
反応しやすい金属の例
補綴学会誌の多施設調査では、金属アレルギーが疑われた患者さんの約6割が、いずれかの金属に陽性でした。陽性が多かったのは、ニッケル、コバルト、パラジウム、クロムなどです。どれも、入れ歯や被せ物に使われることがある金属です。
私は、「金属床」という名前ではなく、成分表で選びます
金属アレルギーのある方の入れ歯で、私が大切にしているのは、検査で反応した金属と、使う予定の合金の成分を一つずつ照らすことです。床やバネだけでなく、部品のつなぎ目や補強に別の金属が入らないかも、設計の段階で確かめます。
チタン床は「反応した金属を避ける」ための選択肢
チタンは、アレルギーを起こすことが少ない金属といわれてきました。ただ、皮膚科の学術誌では、近年チタンによるアレルギーが疑われる報告が増えているとされています。チタン床は「安心な素材」ではなく、検査の結果を見て選ぶ選択肢と考えています。
技工を自分の手で行ってきたので、チタンはほかの合金と扱い方が違い、手間と設備がいる素材だと知っています。床とバネを同じ金属でそろえるか、バネを別の材料にするかも、検査の結果と一緒に決めます。
金属を使わない設計にするとき
部分入れ歯は、金属を使わずに作る設計もあります。ただし、金属を使わない部分入れ歯はたわみやすい入れ歯です。日本補綴歯科学会は、金属アレルギーなどの特別な場合を除いて、最終の入れ歯としては勧められないという立場です。
| 選択肢 | 考えること |
|---|---|
| チタン床 | 検査でチタンに反応しないか |
| 金属を使わない部分入れ歯 | たわみを設計で補う |
| 樹脂の床の総入れ歯 | 床の厚みと強さ |
金属を外すなら、そのぶんのたわみを、入れ歯の形や支え方で補う必要があります。今の入れ歯の金属を急いで外すより、皮膚科の結果を待ってから決めることをお勧めしています。
決める前に、比べておきたいこと
金属床を選ぶかどうかは、アレルギーだけでなく、費用や修理のしやすさ、寿命も含めて考えます。
費用の違いは金属床義歯の費用相場|コバルトとチタンの違いで書いています。薄さは薄い入れ歯にしたい方へ|金属床の厚みはどれくらいをご覧ください。
上あごの違和感は名古屋で総入れ歯の発音・違和感に悩む方へ|原因と改善策を解説、食事の温度は食事の温度を感じる入れ歯|熱伝導の話で書いています。
向かない方の条件は金属床義歯のデメリットと向かない方で整理しています。今の入れ歯からの切り替えは保険の入れ歯から金属床への作り替え判断をご覧ください。
長く使うためには金属床義歯の寿命とお手入れ|長く使うためにを参考にしてください。修理は金属床の修理・リベース(裏打ち)はできる?で書いています。
他院で金属床を勧められた方は、以下の記事もご覧ください。
名古屋・伏見で「金属アレルギーと入れ歯」を相談するなら
かぶれの原因がはっきりしないまま素材を選ぶと、作ったあとで同じ症状が出ることがあります。様子見より相談を先にしていただければ、検査の結果に合わせた入れ歯の選び方をお伝えできます。
当院での進め方は、症状とこれまでの検査結果を伺い、今の入れ歯のどこに金属が使われているかを確認するところからです。そのうえで、皮膚科での検査が必要か、チタン床か、金属を使わない設計かを分けてご説明します。
地下鉄伏見駅6番出口から徒歩2分です。名古屋市内・愛知県内から通われる方が多くいらっしゃいます。
よくあるご質問
金属アレルギーでも、入れ歯は作れますか?
作ることはできます。皮膚科のパッチテストで反応した金属を確かめ、その金属を避けて素材と設計を決めます。チタン床や、金属を使わない設計が選択肢になります。
チタン床なら、アレルギーは起きませんか?
チタンはアレルギーを起こすことが少ない金属とされてきましたが、反応が出たという報告もあります。検査の結果を見て、チタン床が合うかを判断します。
金属アレルギーの検査は、歯科医院で受けられますか?
パッチテストは主に皮膚科で行います。当院では症状と入れ歯の金属を確かめたうえで、必要に応じて皮膚科をご紹介し、その結果をもとに素材を決めます。
※お口の状態には個人差があり、適した治療や結果は人によって異なります。
検査・診断のうえ、費用・期間・主なリスクをまとめてご説明します。
監修者情報

EDEN DENTAL OFFICE (エデン デンタル オフィス)
院長 村井亮介
名古屋中区の伏見駅から徒歩2分の「エデンデンタルオフィス」では、米国補綴専門医の資格を持つ院長が、10年、20年先を見据えた精密な治療を提供します。歯科医院特有の緊張感を和らげるため、家族のように寄り添う丁寧な対話を重視。患者様の背景や「どうなりたいか」という想いを深く汲み取り、できる限りの最高の治療クオリティーを常に心掛けております。
経歴
- 愛知学院大学歯学部歯学科卒業
- 大手歯科医療法人勤務
- インディアナ大学歯学部補綴科卒業
資格
- 米国補綴専門医
所属学会
- 日本補綴歯科学会
- ACP american academy of prosthodontics member
- ITI international team
for implantology 会員 - AO academy of
osseointegration 会員
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