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金属床義歯のデメリットと向かない方|名古屋・伏見の補綴専門医
金属床の弱点は、「後から変えにくいこと」に集まっています
結論から言うと、金属床義歯のデメリットの多くは、金属の枠を一体で作るため、後から形を変えにくいことから来ています。修理や裏打ちに制約があること、歯を失ったときに作り直しが必要になりやすいことも、ここにつながっています。
そのため、近いうちにお口の状態が変わりそうな方や、不満の原因が床の厚み以外にある方には、向かないことがあります。
「金属床にして後悔しないか心配」「自分は向いているの?」。名古屋でも、こうしたご相談をいただきます。デメリットの理由と、向かない方の見分け方を整理します。
この記事で分かること。
- 金属床のデメリットと、その理由
- 向かない方の条件と、見分け方
- デメリットを減らす設計の考え方
入れ歯治療の全体像は、以下のページにまとめています。
まず、今の状態を確かめてください
| 状態 | 目安 |
|---|---|
| 抜く予定の歯がある | 先にご相談を |
| 不満が痛み・外れやすさ | 原因から相談を |
| 金属でかぶれたことがある | 検査も含めて相談を |
金属床のデメリットと、その理由
金属床のデメリットは、次のように整理できます。
| デメリット | 理由 |
|---|---|
| 後から形を変えにくい | 金属の枠を一体で作る |
| 修理・裏打ちに制約 | 金属は削り足しにくい |
| 素材によって重さが違う | 金属の比重の差 |
| 金属が見えることがある | バネの位置による |
| 費用が自費になる | 素材と製作の工程 |

図:金属床のデメリットとその理由
歯を失うと、設計から見直すことがある
部分入れ歯の金属床は、残っている歯の形と位置に合わせて、枠を一体で作ります。作ったあとに支えの歯を失うと、樹脂の入れ歯のように「歯を足す」だけでは済まず、設計を見直すことがあります。
国内の研究では、部分入れ歯を入れて約5年後、23.3%が作り直され、15.6%が使われていませんでした。使われ方には、年齢、歯の失い方、噛み合う歯の数などが関係していました。お口の状態の変化は、入れ歯の使われ方を左右します。
修理や裏打ちに、ひと手間かかる
日本歯科医師会の資料では、樹脂の入れ歯は修理や裏打ちがしやすい一方、金属床は裏打ちなどがしにくいと説明されています。英国の技工所の調査でも、金属床に特有の壊れ方として、樹脂の部分が金属から外れることが挙げられています。
重さは、金属の種類で違う
金属床は「重い」と言われることがありますが、金属の種類で違います。チタンの比重は、コバルトクロム合金のおよそ半分です。上あごを広く覆う総入れ歯では、この差を感じやすいことがあります。
向かない方と、その見分け方
デメリットを踏まえると、金属床が向かないことがあるのは、次のような方です。
| 向かないことがある方 | 見分け方 |
|---|---|
| 近く歯を失いそうな方 | 揺れる歯・治療中の歯 |
| 不満が厚み以外の方 | 痛い・外れるが中心 |
| 金属で反応が出る方 | パッチテストの結果 |
| 見える金属が気になる方 | バネが前歯に来るか |

図:金属床が向かないことがある方の見分け方
「薄くしたい」の裏にある不満を確かめる
床を薄くしたいというご希望の裏に、痛い、外れる、噛めないといった不満が隠れていることがあります。こうした不満は、内側の合いや噛み合わせから来ていることが多く、素材を変えても残ることがあります。まず今の入れ歯で原因を確かめてから、素材を考えます。
見える金属は、設計で減らせることもある
部分入れ歯では、前歯の近くにバネがかかると、金属が見えることがあります。日本補綴歯科学会の資料では、見える位置に金属のバネが来ることを受け入れられない場合に、金属の枠を残したまま、見える部分だけ樹脂のバネにする設計が勧められています。
顎がやせることも、前提にしておく
あごの土手は、年齢とともにやせていきます。学会の指針では、金属の枠がある入れ歯の裏打ちでは、枠が元の位置に正しく戻るかを確かめるとされています。金属床は、合わせ直しの余地も考えて設計しておくことが大切です。
私は、勧める前に「この先数年の口の変化」を見ます
金属床のご相談で、私が最初に確かめるのは、この先数年で、お口の形が変わりそうかどうかです。残っている歯の歯周病、虫歯、根の状態を見て、近いうちに抜く歯がありそうなら、先にその治療や、樹脂の入れ歯で状態を落ち着かせることを考えます。
技工を自分の手で行ってきたので、金属の枠は、今の歯並びに合わせた一体の鋳物だと知っています。形が変わりそうな口に金属床を作ると、その良さを生かしきれないことがあります。
- 揺れる歯や、治療中の歯がないか
- 不満の中心が、厚みや違和感にあるか
- 金属で、かぶれたことがないか
- 見える位置に、金属が来ないか
この4つを確かめたうえで、金属床が合うか、樹脂の入れ歯のほうが合うかをご説明します。金属床にする場合も、あごの変化に合わせて内側を合わせ直せるよう、金属で覆う範囲と樹脂で覆う範囲を決めます。
今の入れ歯からの切り替えは保険の入れ歯から金属床への作り替え判断で整理しています。修理と裏打ちは金属床の修理・リベース(裏打ち)はできる?をご覧ください。
金属アレルギーがある方は金属アレルギーと入れ歯|チタン床という選択で書いています。費用の違いは金属床義歯の費用相場|コバルトとチタンの違いを参考にしてください。
薄さは薄い入れ歯にしたい方へ|金属床の厚みはどれくらい、上あごの違和感は名古屋で総入れ歯の発音・違和感に悩む方へ|原因と改善策を解説で書いています。
食事の温度は食事の温度を感じる入れ歯|熱伝導の話をご覧ください。長く使うためには金属床義歯の寿命とお手入れ|長く使うためにで整理しています。
他院で金属床を勧められた方は、以下の記事もご覧ください。
名古屋・伏見で「金属床が向いているか」を相談するなら
向き不向きを確かめずに金属床を作ると、費用をかけても良さを生かしきれないことがあります。様子見より相談を先にしていただければ、金属床が合うか、ほかの選択肢のほうが合うかをお伝えできます。
当院での進め方は、残っている歯と歯ぐき、今の入れ歯の合いと噛み合わせ、不満の中心を確認するところからです。そのうえで、金属床が向くか、先に整えることがあるか、樹脂の入れ歯のほうが合うかを分けてご説明し、見積りは治療前にご提示します。
地下鉄伏見駅6番出口から徒歩2分です。名古屋市内・愛知県内から通われる方が多くいらっしゃいます。
よくあるご質問
金属床にして後悔するのは、どんなときですか?
作ったあとに支えの歯を失い、設計から見直すことになる場合や、不満の原因が厚み以外にあって素材を変えても残る場合です。作る前に、お口の変化の見通しと不満の中心を確かめます。
金属床は重いですか?
金属の種類によって違います。チタンの比重はコバルトクロム合金のおよそ半分です。どちらが合うかは、床の大きさや強さ、アレルギーの有無と合わせて選びます。
保険の入れ歯のほうが向いているのは、どんな人ですか?
近いうちに抜く歯がある方や、口の状態が変わりやすい方は、変更しやすい樹脂の入れ歯が向くことがあります。状態が落ち着いてから金属床を考えることもできます。
※お口の状態には個人差があり、適した治療や結果は人によって異なります。
検査・診断のうえ、費用・期間・主なリスクをまとめてご説明します。
監修者情報

EDEN DENTAL OFFICE (エデン デンタル オフィス)
院長 村井亮介
名古屋中区の伏見駅から徒歩2分の「エデンデンタルオフィス」では、米国補綴専門医の資格を持つ院長が、10年、20年先を見据えた精密な治療を提供します。歯科医院特有の緊張感を和らげるため、家族のように寄り添う丁寧な対話を重視。患者様の背景や「どうなりたいか」という想いを深く汲み取り、できる限りの最高の治療クオリティーを常に心掛けております。
経歴
- 愛知学院大学歯学部歯学科卒業
- 大手歯科医療法人勤務
- インディアナ大学歯学部補綴科卒業
資格
- 米国補綴専門医
所属学会
- 日本補綴歯科学会
- ACP american academy of prosthodontics member
- ITI international team
for implantology 会員 - AO academy of
osseointegration 会員
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