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親の入れ歯が合っていないサインの見つけ方|名古屋・伏見の補綴専門医
「大丈夫」の一言より、食べ方・話し方・口元を見ます
結論から言うと、親の入れ歯が合っているかは、本人の「大丈夫」だけでは判断できません。食べるとき、話すとき、口元、入れ歯そのものの4つの場面で、以前と変わったところがないかを見ることが近道です。
入れ歯の合わなさは、少しずつ進みます。本人がそれに慣れてしまい、気づいていないことも少なくありません。
「帰省したら、硬いものを残すようになっていた」「話し方が聞き取りにくくなった気がする」。名古屋でも、ご家族からこうしたご相談をいただきます。家族が外から気づけるサインと、受診の目安を整理します。
この記事で分かること。
- 本人が「大丈夫」と言っても、確かめたほうがよい理由
- 4つの場面で見る、合っていないサイン
- サインの重さ別の、受診の目安
入れ歯治療の全体像は、以下のページにまとめています。
まず、今の状態を確かめてください
| 状態 | 目安 |
|---|---|
| 口の中に傷・出血がある | すぐにご相談を |
| 外して食べている | 早めにご相談を |
| 話しにくい・むせる | 近いうちにご相談を |
合わなさは、本人が気づかないうちに進みます
厚生労働省の歯科疾患実態調査(令和6年)では、85歳以上の方のおよそ半数が部分入れ歯を、約3割が総入れ歯を使っています。同じ年代で「噛めないものがある」と答えた方は、22.1%でした。
なぜ、本人は「大丈夫」と言うのか
日本補綴歯科学会のガイドラインでは、あごの骨がやせることや噛み合わせの変化は、本人が気づかないうちに少しずつ進むとされています。そのため、定期的に検診を受けることが望ましいとされています。
あごの骨は年齢とともにやせていきますが、入れ歯の形はほとんど変わりません。どれほど合っていた入れ歯でも、年月がたつと合わなくなっていきます。変化がゆっくりなため、本人は少しずつ慣れてしまいます。
本人がうまく言葉にできないこともある
痛い場所や噛みにくさを、言葉で説明するのは意外と難しいものです。「年だから仕方ない」と思っている方もいます。家族が見ている日常の様子は、診察のときの大切な手がかりになります。
4つの場面で、サインを見つけます
合っていないサインは、次の4つの場面に表れやすくなります。
| 場面 | 家族が気づけるサイン |
|---|---|
| 食べるとき | 硬いもの・好物を避ける |
| 食べるとき | 時間がかかる・こぼす |
| 話すとき | 聞き取りにくい・むせる |
| 口元・顔つき | 口元がしぼんだ |
| 入れ歯そのもの | 安定剤が増えた・汚れ |

図:親の入れ歯で家族が気づける4つの場面
食べるとき
硬いものや好物を残すようになった、食事に時間がかかるようになった、という変化は、入れ歯で噛みにくくなっているサインのことがあります。食べこぼしが増えた、食事中に入れ歯を外すといった様子も、見ておきたい変化です。
話すとき
ガイドラインでは、入れ歯を使い始めたあとの症状として、外れる・痛いのほか、話しにくさや、頬や舌を噛むことが挙げられています。会話で聞き返すことが増えた、話すと入れ歯が動く音がする、といった様子に気をつけてください。
口元・顔つき
同じガイドラインでは、噛み合わせが低すぎると、口元が老けた顔つきになり、唇が薄くなるとされています。口角のただれがないかも、歯科で確かめる項目のひとつです。「口元がしぼんだ」「顔つきが変わった」と感じたら、入れ歯の噛み合わせの高さを確かめるきっかけになります。
入れ歯そのもの
入れ歯を見せてもらえるなら、安定剤をたくさん使っていないか、自分で削った跡がないか、汚れがたまっていないかを見てください。どれも、合い方や使い方の手がかりになります。
口の衰えのチェックとの関係
オーラルフレイル(口の衰え)を見る5つの質問があります。「半年前と比べて固いものが食べにくくなった」「お茶や汁物でむせる」「口の渇きが気になる」などです。5項目のうち2項目以上で、口の衰えがあると判定されます。
ただし、これは入れ歯が合っているかを判定するものではありません。当てはまる項目があれば、入れ歯も含めて歯科で確かめる、と考えてください。
私は、入れ歯と土台を「直接」確かめます
ご家族からのご相談で、私はご本人の言葉だけでなく、入れ歯と、それを支える歯ぐきの状態を直接確かめます。入れ歯の内側に、合い方を見るための材料を入れて、どこが浮き、どこが強く当たっているかを見ます。
技工を自分の手で行ってきたので、長く使った入れ歯は、人工歯がすり減って噛み合わせの高さが下がっていることを知っています。ご家族の「口元がしぼんだ」という気づきは、人工歯の形と高さを確かめる、大切なきっかけです。
受診のときは、次のことをメモしてお持ちください。
- いつから気づいたか
- どの場面か(食事・会話・外出)
- 何を食べにくそうにしているか

図:入れ歯のサインの重さ別、受診の目安
入れ歯も、ふだん使っているものをそのままお持ちください。安定剤の付き方や汚れも、判断の材料になります。
サインがなくても、定期的に
本人が「大丈夫」と言い、目立つサインがなくても、合わなさは少しずつ進むことがあります。最後に入れ歯を診てもらった時期が分からなければ、一度確かめておくと安心です。
外す場面の見分け方は入れ歯をつけたがらない親への対応、食事量の変化は食事量が減った高齢者と入れ歯の関係で書いています。
本人が来られないときは家族の代理相談でできること・できないことを参考にしてください。
認知症がある場合は認知症の家族の入れ歯管理、施設で暮らす場合は介護施設での入れ歯ケアと歯科との連携をご覧ください。
通院が難しい場合は通院が難しい高齢の親の入れ歯調整|家族ができることで書いています。作り替えの費用は、以下の記事で整理しています。
名古屋・伏見で「親の入れ歯が合っているか」を相談するなら
合わない入れ歯を使い続けると、噛める食べ物が減ったり、口の中に傷ができたりすることがあります。様子見より相談を先にしていただければ、今の入れ歯が合っているかをお伝えできます。
当院での進め方は、ご家族から気づいた場面を伺い、入れ歯の合い、噛み合わせの高さ、人工歯のすり減り、歯ぐきの状態を確認するところからです。そのうえで、調整で整えられるか、内側の合わせ直しか、作り替えを考えるかを分けてご説明します。
地下鉄伏見駅6番出口から徒歩2分です。名古屋市内・愛知県内から、ご家族と一緒に通われる方も多くいらっしゃいます。
よくあるご質問
本人が「痛みはない」と言うなら、様子を見てもいいですか?
入れ歯の合わなさは少しずつ進み、本人が気づかないこともあります。痛みがなくても、食べ方や話し方、口元に変化があれば、一度歯科で確かめてください。
サインが1つ当てはまったら、入れ歯が合っていないのですか?
入れ歯以外の理由で起きることもあります。いくつか重なる、以前と変わった、というときは、入れ歯の合いを確かめる目安になります。
口の衰えのチェックで2つ当てはまりました。入れ歯の問題ですか?
このチェックは口の衰えを見るもので、入れ歯の合否を判定するものではありません。気になる項目があれば、入れ歯の合いや噛み合わせも含めて確かめます。
※お口の状態には個人差があり、適した治療や結果は人によって異なります。
検査・診断のうえ、費用・期間・主なリスクをまとめてご説明します。
監修者情報

EDEN DENTAL OFFICE (エデン デンタル オフィス)
院長 村井亮介
名古屋中区の伏見駅から徒歩2分の「エデンデンタルオフィス」では、米国補綴専門医の資格を持つ院長が、10年、20年先を見据えた精密な治療を提供します。歯科医院特有の緊張感を和らげるため、家族のように寄り添う丁寧な対話を重視。患者様の背景や「どうなりたいか」という想いを深く汲み取り、できる限りの最高の治療クオリティーを常に心掛けております。
経歴
- 愛知学院大学歯学部歯学科卒業
- 大手歯科医療法人勤務
- インディアナ大学歯学部補綴科卒業
資格
- 米国補綴専門医
所属学会
- 日本補綴歯科学会
- ACP american academy of prosthodontics member
- ITI international team
for implantology 会員 - AO academy of
osseointegration 会員
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