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食事量が減った高齢者と入れ歯の関係|名古屋・伏見の補綴専門医

食事量の減少には、入れ歯が関わっていることがあります

結論から言うと、高齢の親御さんの食事量が減ったとき、入れ歯や口の機能の衰えが関わっていることがあります。ただし、病気や薬、気持ちの落ち込みなど、歯科以外の原因もあります。どちらか一方で済ませず、内科と歯科の両方で確かめることが大切です。

口の機能の小さな衰えが重なった状態を、オーラルフレイルといいます。改善も可能な段階とされているので、気づいたときに相談することに意味があります。

「最近、親があまり食べない」「少し痩せた気がする」。名古屋でも、ご家族からこうしたご相談をいただきます。何を見て、いつ相談すればよいかを整理します。

この記事で分かること。

  • 食事量の減少と、口の機能・入れ歯の関係
  • 家族が確かめたい数字とサイン
  • 内科と歯科、それぞれに相談すること

入れ歯治療の全体像は、以下のページにまとめています。

まず、今の状態を確かめてください

状態 目安
半年で2〜3kg以上痩せた 内科と歯科の両方へ
固い物を避ける・むせる 歯科へご相談を
入れ歯を外して食べている 歯科へご相談を

口の機能の衰えは、全身の衰えにつながります

日本老年医学会など3つの学会は、2024年にオーラルフレイルの考え方をまとめました。歯の喪失や、食べる・話す機能の軽い衰えが重なり、口の機能が落ちる危険が増しているが、改善も可能な状態とされています。

確かめ方として、次の5項目のうち2つ以上に当てはまると、オーラルフレイルとされます。

確認すること 当てはまる目安
自分の歯の数 0〜19本
固い物 半年前より食べにくい
お茶や汁物 むせることがある
口の渇き 気になる
話すとき 発音がはっきりしない

オーラルフレイルの5つの確認項目|名古屋エデンデンタルオフィス

図:オーラルフレイルの5つの確認項目

学会の資料では、地域で暮らす高齢者の約4割が当てはまるとされています。

衰えは、フレイルや要介護のリスクと関係する

千葉県柏市の65歳以上2,011人を追った研究があります。口の機能が複数落ちていた方は、その後に身体的なフレイルや要介護、死亡のリスクが約2倍高かったと報告されています。

口の機能の衰えは、食べられる物を少しずつ狭め、栄養や体力の低下につながると考えられています。

歯の本数だけでは決まらない

自分の歯が少なくても、合った入れ歯でしっかり噛めている方は、食べられる物の幅を保ちやすくなります。反対に、入れ歯があっても合わずに外して食べていれば、噛む力は落ちてしまいます。大切なのは、今の口で、どれだけ噛めているかです。

家族が確かめたいのは、体重と食べ方です

食事量の変化は、毎日見ていると気づきにくいものです。まずは数字で確かめてください。

厚生労働省の基本チェックリストには、栄養の確認項目があります。6か月で2〜3kg以上の体重減少や、BMI(体重kg÷身長mの2乗)が18.5未満であることです。高齢の方の目標とするBMIは、21.5〜24.9とされています。

気づきやすい変化 考えられること
肉や繊維の多い野菜を残す 噛み切る・すりつぶせない
汁物でむせる 飲み込む機能の低下
入れ歯を外して食べる 当たって痛い・合わない
食べる量そのものが減る 歯科以外の原因もある

食事量が減った親で家族が気づきやすい変化|名古屋エデンデンタルオフィス

図:家族が気づきやすい変化

入れ歯を使っている人は、たんぱく質を保ちやすい

宮城県岩沼市の74歳以上2,095人を調べた研究では、歯が少なく入れ歯などを使っていない人は、たんぱく質の摂取が少ない傾向がありました。入れ歯を使っている人では、歯を失ったことによる摂取量の低下が小さかったと報告されています。

ただし、入れ歯を整えるだけで体重が戻るとは限らない

入れ歯の治療に、口の機能の訓練と食事の助言を組み合わせた研究があります。口の機能は改善した一方、半年後の体重や筋肉量には大きな変化がなかったと報告されています。

入れ歯を整えることは、食べられる物の幅を広げる土台です。体重や栄養の回復には、食事の内容の工夫や、医科での確認も合わせて考えます。

私は、「いつから」を分けて伺います

ご家族からのご相談で、私が最初に伺うのは、食事が減ったのはいつ頃からかと、入れ歯の不調はいつ頃からかです。

入れ歯が合わなくなって食べられなくなったのか、体調や食欲が先に落ちて入れ歯が合わなくなったのか。順番によって、歯科でできることの範囲が変わります。入れ歯だけでは説明しにくい経過なら、内科での確認をお勧めします。

もうひとつ大事にしているのは、何を残しているかです。肉を残すのか、汁物でむせるのか。それによって、噛み合わせ、入れ歯の内面、舌や飲み込みの機能のどこを見るべきかが変わります。

新しい入れ歯は完成まで日数がかかります。まず今の入れ歯の調整や内面の修正で噛める状態に近づけ、食べられない期間をつくらないように進めます。

合わなさのサインは親の入れ歯が合っていないサインの見つけ方、認知症がある方は認知症の家族の入れ歯管理で詳しく書いています。

付き添いの準備は家族が付き添う歯科治療のすすめで整理しています。

本人が来られないときは家族の代理相談でできること・できないことを参考にしてください。

通院が難しい場合は通院が難しい高齢の親の入れ歯調整|家族ができることをご覧ください。施設で暮らす場合は介護施設での入れ歯ケアと歯科との連携で書いています。

外したがる場合は入れ歯をつけたがらない親への対応、作り替えの費用は以下の記事で整理しています。

名古屋・伏見で「親の食事量が減った」を相談するなら

食事量の減少をそのままにすると、体力が落ち、通院そのものが難しくなることがあります。様子見より相談を先にしていただければ、口の側で確かめられることをお伝えできます。

当院での進め方は、ご家族から食事の様子と体重の変化、入れ歯の不調の時期を伺い、入れ歯と口の機能を確認するところからです。そのうえで、今の入れ歯の調整で噛める状態に近づけられるか、内科での確認を並行したほうがよいかを分けてご説明します。

地下鉄伏見駅6番出口から徒歩2分です。名古屋市内・愛知県内から、ご家族と一緒に通われる方も多くいらっしゃいます。

よくあるご質問

食事量が減ったのは、入れ歯のせいでしょうか?

入れ歯が関わっていることもありますが、病気や薬、気持ちの落ち込みなど、歯科以外の原因もあります。半年で2〜3kg以上痩せている場合は、内科と歯科の両方で確かめてください。

入れ歯を新しくすれば、体重は戻りますか?

入れ歯を整えると、食べられる物の幅が広がることはあります。ただ、研究では口の機能が改善しても、体重がすぐに戻るとは限らないと報告されています。食事の内容の工夫や医科での確認も合わせて考えます。

オーラルフレイルは、良くなるのですか?

学会の考え方では、オーラルフレイルは改善も可能な状態とされています。入れ歯の調整や、口の機能の訓練で変わることもあるため、気づいた段階でご相談ください。

※お口の状態には個人差があり、適した治療や結果は人によって異なります。

検査・診断のうえ、費用・期間・主なリスクをまとめてご説明します。

監修者情報

EDEN DENTAL OFFICE (エデン デンタル オフィス)

院長 村井亮介

名古屋中区の伏見駅から徒歩2分の「エデンデンタルオフィス」では、米国補綴専門医の資格を持つ院長が、10年、20年先を見据えた精密な治療を提供します。歯科医院特有の緊張感を和らげるため、家族のように寄り添う丁寧な対話を重視。患者様の背景や「どうなりたいか」という想いを深く汲み取り、できる限りの最高の治療クオリティーを常に心掛けております。

経歴

  • 愛知学院大学歯学部歯学科卒業
  • 大手歯科医療法人勤務
  • インディアナ大学歯学部補綴科卒業

資格

  • 米国補綴専門医

所属学会

  • 日本補綴歯科学会
  • ACP american academy of prosthodontics member
  • ITI international team
    for implantology 会員
  • AO academy of
    osseointegration 会員

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