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入れ歯をつけたがらない親への対応|名古屋・伏見の補綴専門医

つけたがらないのには、たいてい理由があります

結論から言うと、親御さんが入れ歯をつけたがらない・外したがるとき、多くの場合は痛い、緩い、違和感がある、口が乾くといった理由があります。無理につけさせる前に、いつ、どんな場面で外すのかを見ることが、原因を絞る近道です。

一方で、夜寝るときに外すのは正常な使い方です。心配しなくて大丈夫です。

「食事の途中で入れ歯を外してしまう」「つけるように言っても嫌がる」。名古屋でも、ご家族からこうしたご相談をいただきます。つけたがらない理由の見分け方と、家族にできることを整理します。

この記事で分かること。

  • つけたがらない理由と、場面ごとの見分け方
  • 家族の声かけと、観察のポイント
  • 歯科に相談するタイミング

入れ歯治療の全体像は、以下のページにまとめています。

まず、今の状態を確かめてください

状態 目安
食事のたびに外す 早めにご相談を
口の中に傷・出血がある すぐにご相談を
入れ歯が見当たらない 飲み込みの可能性も確認

外す「場面」で、理由が絞れます

つけたがらない理由は、外す場面によってある程度見当がつきます。ご家族が見ている情報は、診察のときの大切な手がかりになります。

外す場面 考えられる理由
食事の途中だけ 噛むと当たる・緩い
つけた直後から 違和感・吐き気・大きさ
時間がたってから 口の乾き・粘膜の痛み
場面に関係なく置き忘れる 認知機能の変化

入れ歯を外す場面と考えられる理由|名古屋エデンデンタルオフィス

図:外す場面と、考えられる理由

口の乾きも、外したくなる理由になる

国立長寿医療研究センターの案内では、唾液は入れ歯と粘膜の間で潤滑油の働きをするとされています。入れ歯の痛みの原因のひとつにも、唾液の不足が挙げられています。お薬や体調で口が乾くと、入れ歯がこすれて痛み、外したくなることがあります。

座る姿勢や、うがいの様子も関係する

訪問診療で入れ歯を使い続けられた方と、使えなくなった方を比べた研究があります。使えなくなった方には、座っていられない方や、うがいができない方が多く見られました。体の状態の変化が、入れ歯を使い続けられるかどうかにも関わります。

家族ができる、声かけと観察

つけたがらないとき、叱ったり、無理につけさせたりすると、入れ歯そのものを嫌がるようになることがあります。まずは理由を探る観察から始めてください。

  • 「どこか痛いところはある?」と、場所を聞く
  • 外したあと、口のどこを触っているかを見る
  • 何を食べているときに外すかを記録する
  • 外した入れ歯を、いつも同じケースに入れる

入れ歯を外したがる親への家族の声かけと観察|名古屋エデンデンタルオフィス

図:家族ができる、声かけと観察

声かけで避けたいこと

つけたがらない方への声かけには、避けたい言い方もあります。

  • 「せっかく作ったのに」と責める
  • 食事のたびに、つけたかを何度も確かめる
  • 本人の前で、入れ歯の扱いを家族同士で言い合う

入れ歯をつけたがらないのは、わがままではなく、口の中の不快さを伝える方法のことがあります。「どこか当たる?」と、本人の感覚を言葉にする手伝いをするほうが、原因に早くたどり着けます。

入れ歯を使わないままにしない

65歳以上の方を約3年追った研究では、歯が19本以下で入れ歯を使っていない方は、転倒のリスクが約2.5倍高かったと報告されています。入れ歯を使っている方では、有意なリスクの上昇は見られませんでした。

つけたがらないからといって、入れ歯を使わないままにするのではなく、使える状態に整えることを考えます。79歳の方を対象にした国内の調査でも、入れ歯を使っていないことや、入れ歯の不具合の訴えが、フレイルと関連していたと報告されています。

認知機能の変化がある場合

理由を言わずに外す、外したことを覚えていない、といった場合は、認知機能の変化が背景にあることがあります。保管や清掃の管理は認知症の家族の入れ歯管理で詳しく書いています。

外したときは、口の中も見る

入れ歯を外したら、口の中を明るいところで見てください。頬の内側や歯ぐきに、赤いところ、白っぽい傷、出血がないかを確かめます。傷がある場所は、入れ歯が当たっている場所のことが多く、調整の手がかりになります。

私は、作り直す前に「今の入れ歯」を整えます

つけたがらないというご相談で、私がまず考えるのは、今の入れ歯を調整して使える形に近づけられるかです。日本老年歯科医学会の指針でも、中等度以上の認知症の方では、新しく作るより修理・調整のほうが使い続けやすい点で有利とされています。

慣れた入れ歯の形を大きく変えると、高齢の方ほど新しい形に慣れにくいことがあります。作り直す場合も、本人が慣れている部分は残す設計を考えます。

技工を自分の手で行ってきたので、吐き気や違和感は、上の入れ歯の後ろの縁の位置や厚みで変わることを知っています。ただ、縁を削りすぎると緩くなります。違和感と安定のどちらを優先するかは、口の乾きやあごの形を見て、調整の幅を決めます。

食事量が減っている場合は食事量が減った高齢者と入れ歯の関係をご覧ください。合わなさのサインは親の入れ歯が合っていないサインの見つけ方で整理しています。

付き添いの準備は家族が付き添う歯科治療のすすめで書いています。

本人が来られないときは家族の代理相談でできること・できないことを参考にしてください。

通院が難しい場合は通院が難しい高齢の親の入れ歯調整|家族ができることをご覧ください。施設で暮らす場合は介護施設での入れ歯ケアと歯科との連携で書いています。

作り替えの費用は、以下の記事で整理しています。

名古屋・伏見で「親が入れ歯をつけたがらない」を相談するなら

外したままの時間が長くなると、噛む力が落ち、残っている歯が動いて入れ歯が入りにくくなることもあります。様子見より相談を先にしていただければ、つけたがらない理由が入れ歯の側にあるかをお伝えできます。

当院での進め方は、ご家族から外す場面や食事の様子を伺い、入れ歯の当たり、緩み、噛み合わせ、口の乾きを確認するところからです。そのうえで、今の入れ歯の調整で使える形に近づけられるかをご説明します。

地下鉄伏見駅6番出口から徒歩2分です。名古屋市内・愛知県内から、ご家族と一緒に通われる方も多くいらっしゃいます。

よくあるご質問

入れ歯をつけたがらないとき、無理につけさせたほうがいいですか?

無理につけさせると、入れ歯そのものを嫌がるようになることがあります。まずは、いつ・どんな場面で外すのか、口のどこを気にしているのかを見てください。理由が分かれば、調整で解決できることもあります。

新しい入れ歯を作れば、嫌がらなくなりますか?

新しい入れ歯は形が変わるため、高齢の方ほど慣れにくいことがあります。まず今の入れ歯の当たりや緩みを調整して、使える形に近づけられるかを確かめます。

夜、寝るときに外すのは問題ですか?

夜は外して、洗ってから水や洗浄剤に浸けて保管するのが基本の使い方です。夜に外すこと自体は心配いりません。

※お口の状態には個人差があり、適した治療や結果は人によって異なります。

検査・診断のうえ、費用・期間・主なリスクをまとめてご説明します。

監修者情報

EDEN DENTAL OFFICE (エデン デンタル オフィス)

院長 村井亮介

名古屋中区の伏見駅から徒歩2分の「エデンデンタルオフィス」では、米国補綴専門医の資格を持つ院長が、10年、20年先を見据えた精密な治療を提供します。歯科医院特有の緊張感を和らげるため、家族のように寄り添う丁寧な対話を重視。患者様の背景や「どうなりたいか」という想いを深く汲み取り、できる限りの最高の治療クオリティーを常に心掛けております。

経歴

  • 愛知学院大学歯学部歯学科卒業
  • 大手歯科医療法人勤務
  • インディアナ大学歯学部補綴科卒業

資格

  • 米国補綴専門医

所属学会

  • 日本補綴歯科学会
  • ACP american academy of prosthodontics member
  • ITI international team
    for implantology 会員
  • AO academy of
    osseointegration 会員

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