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認知症の家族の入れ歯管理|名古屋・伏見の補綴専門医

入れ歯の管理は、少しずつ家族が担ってよいものです

結論から言うと、認知症のご家族の入れ歯は、本人の力に合わせて、少しずつ家族が管理を担ってよいものです。日本老年歯科医学会の指針でも、入れ歯の衛生管理は、本人のセルフケアの力に応じて介護する方に委ねてよいとされています。

そしてもうひとつ大切なのは、認知症が進んでいる場合、新しく作り直すより、今の入れ歯を直して使い続けるほうがよいことが多い、という点です。

「入れ歯をどこかに置き忘れる」「洗わせてくれない」「合っていないはずなのに何も言わない」。名古屋でも、親御さんの入れ歯についてご家族からこうしたご相談をいただきます。

この記事で分かること。

  • 家族が担う入れ歯の管理4つ
  • 本人が訴えない「合わなさ」の見つけ方
  • 歯科に相談するタイミング

入れ歯治療の全体像は、以下のページにまとめています。

まず、今の状態を確かめてください

状態 目安
外している時間が増えた 一度ご相談を
口の中に傷・赤みがある 早めにご相談を
入れ歯を飲み込んだかもしれない すぐ医療機関へ

家族が担う管理は、4つに分けられます

認知症の方の入れ歯の管理は、全部を一度に引き受ける必要はありません。次の4つに分けて、本人ができる部分は任せ、難しくなった部分から家族が手伝います。

管理すること 家族ができること
なくさない 置き場所を1か所に決める
洗う 声をかけ、仕上げを手伝う
着ける・外す 時間を決めて一緒に行う
合わなさに気づく 食べ方や口の中を見る

認知症の家族の入れ歯で家族が担う4つの管理|名古屋エデンデンタルオフィス

図:家族が担う、入れ歯の4つの管理

なくさないための工夫

入れ歯をなくす場面で多いのは、食事のときにティッシュやナプキンに包み、そのまま捨ててしまうことです。外したらいつも同じケースに入れる、置き場所を1か所に決める、という習慣が役に立ちます。

日本老年歯科医学会の指針では、取り違えや紛失を防ぐために、入れ歯に名前を入れることが強く推奨されています。ただし、入れ歯の強さや清掃のしやすさに影響しない方法で行う必要があるため、歯科で相談してください。

洗うことは、肺炎の予防にもつながる

特別養護老人ホームの入所者366名を2年間追った研究があります。口腔ケアを強化した方々では、発熱した日数と肺炎になった人の数が、統計的に有意に少なかったと報告されています。

入れ歯の汚れは、そのまま口の中の汚れになります。本人が洗えなくなってきたら、仕上げだけ家族が手伝う形から始めると、受け入れてもらいやすくなります。

飲み込む事故にも気をつける

消費者庁の資料では、65歳以上の誤飲・誤食の事故165件のうち、部分入れ歯などが17件ありました。資料では、認知症などで誤飲のリスクが高まることにも触れています。

小さな部分入れ歯が見当たらず、むせや咳、のどや胸の痛みがあるときは、飲み込んだ可能性を考えて、すぐに医療機関を受診してください。

本人が訴えない「合わなさ」は、食べ方に出ます

認知症があると、痛みや違和感を言葉で伝えにくくなります。そのため、入れ歯が合っていなくても、本人からは何も言わないことがあります。

合わなさのサイン 見る場所
食べこぼしが増えた 食事の様子
やわらかい物ばかり選ぶ 食べ残しの種類
入れ歯をすぐ外す 外す時間と場面
歯ぐきが赤い・傷がある 外したときの口の中

認知症の方が訴えない入れ歯の合わなさのサイン|名古屋エデンデンタルオフィス

図:本人が訴えない「合わなさ」のサイン

急に入れ歯を外したがるようになった場合も、どこかが当たって痛いことがあります。外したがる行動への接し方は入れ歯をつけたがらない親への対応で詳しく書いています。

作り直すより、今の入れ歯を直す

学会の指針では、中等度以上の認知症の方では、新しい入れ歯を作るより、今の入れ歯を修理・調整するほうが、使い続けられる点で有利とされています。やむを得ず作り直す場合も、今の入れ歯の特徴をできるだけ変えない設計が勧められています。

新しい入れ歯は、形が変わることで「自分のもの」と感じにくくなります。合わないからすぐ作り直す、ではなく、まず今の入れ歯で直せるかを確かめます。

私は、「家族の手で扱えるか」まで設計に入れます

認知症の方の入れ歯を診るとき、私は誰が外して、誰が洗うかを最初に伺います。指針でも、入れ歯の外しやすさや洗いやすさは、家族や介護する方の手を考えて決めることが勧められています。

技工を自分の手で行ってきたので、同じ入れ歯でも、形しだいで外しやすさや洗いやすさが大きく変わることを知っています。

  • 外すときに、指をかけやすい形か
  • バネの数と位置が、家族の手で扱えるか
  • 汚れがたまる凹みが少ないか

もうひとつ大事にしているのは、ご家族の観察です。何を食べ残すか、いつ外しているか。こうした情報は、口の中を見るだけでは分からない、診断の大切な材料になります。

合わなさのサインは親の入れ歯が合っていないサインの見つけ方で詳しく書いています。食事が減ってきた方は食事量が減った高齢者と入れ歯の関係をご覧ください。

付き添いの準備は家族が付き添う歯科治療のすすめをご覧ください。

本人が来られないときは家族の代理相談でできること・できないことを参考にしてください。

通院が難しい場合は通院が難しい高齢の親の入れ歯調整|家族ができることをご覧ください。施設で暮らす場合は介護施設での入れ歯ケアと歯科との連携で書いています。

作り替えの費用を家族が考える場合は、以下の記事で整理しています。

名古屋・伏見で「認知症の家族の入れ歯」を相談するなら

合わない入れ歯をそのままにすると、食べられる物が減り、外したまま使わなくなることがあります。様子見より相談を先にしていただければ、今の入れ歯で直せるかどうかをお伝えできます。

当院での進め方は、ご家族から普段の食事や入れ歯の扱いの様子を伺い、そのうえで入れ歯と口の中を拝見するところからです。今の入れ歯の調整や修理で使い続けられるか、家族の手で扱いやすくする工夫ができるかを分けてご説明します。通院が難しい場合の選択肢も一緒に考えます。

地下鉄伏見駅6番出口から徒歩2分です。名古屋市内・愛知県内から、ご家族と一緒に通われる方も多くいらっしゃいます。

よくあるご質問

入れ歯に名前を入れることはできますか?

日本老年歯科医学会の指針でも、取り違えや紛失を防ぐ方法として名前入れが勧められています。入れ歯の強さや清掃のしやすさに影響しない方法で行う必要があるため、入れ歯を拝見してからご相談させてください。

認知症でも、新しい入れ歯を作ったほうがいいですか?

認知症が進んでいる場合は、新しく作るより、今の入れ歯を修理・調整するほうが使い続けやすいとする指針があります。作り直す場合も、今の入れ歯の形をできるだけ引き継ぐ設計を考えます。

入れ歯が見当たらず、飲み込んだかもしれないときは?

むせや咳、のどや胸の痛みがあるときは、すぐに医療機関を受診してください。特に小さな部分入れ歯は注意が必要です。見当たらないだけで症状がない場合も、早めにかかりつけの医師や歯科にご相談ください。

※お口の状態には個人差があり、適した治療や結果は人によって異なります。

検査・診断のうえ、費用・期間・主なリスクをまとめてご説明します。

監修者情報

EDEN DENTAL OFFICE (エデン デンタル オフィス)

院長 村井亮介

名古屋中区の伏見駅から徒歩2分の「エデンデンタルオフィス」では、米国補綴専門医の資格を持つ院長が、10年、20年先を見据えた精密な治療を提供します。歯科医院特有の緊張感を和らげるため、家族のように寄り添う丁寧な対話を重視。患者様の背景や「どうなりたいか」という想いを深く汲み取り、できる限りの最高の治療クオリティーを常に心掛けております。

経歴

  • 愛知学院大学歯学部歯学科卒業
  • 大手歯科医療法人勤務
  • インディアナ大学歯学部補綴科卒業

資格

  • 米国補綴専門医

所属学会

  • 日本補綴歯科学会
  • ACP american academy of prosthodontics member
  • ITI international team
    for implantology 会員
  • AO academy of
    osseointegration 会員

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