銀歯からセラミックへ替えるとき、どんな手順で進むのでしょうか

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名古屋市中区の歯医者「Eden Dental Office」

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銀歯からセラミックへの交換手順(他院の銀歯もOK)

他院で入れた銀歯でも、そのままお持ちください

「銀歯をセラミックに替えたい」とお決めになったあと、実際にどう進むのかは意外と知られていません。外して、型を取って、入れる。おおまかにはそのとおりですが、途中で計画が変わることもあります。この記事では、工程ごとに何をするのかを順にご説明します。他院で入れた銀歯を持ってお越しいただく場合の進め方も、あわせてお伝えします。

はじめに、いちばんよくいただくご質問にお答えします。

他院で入れた銀歯でも、診させていただけます。紹介状も要りませんし、前の医院に断る必要もありません。

「前の先生に悪い気がして」とおっしゃる方が多くいらっしゃいます。お気持ちは分かりますが、銀歯が入っていること自体は失敗ではありません。当時の材料と制度のなかで、噛む機能を回復させるための妥当な選択でした。いま白くしたいと思われるのは、ご希望が変わったからです。

ですから私は、前の治療の善し悪しを申し上げません。お話しするのは、いまの状態と、これから選べる道だけです。

お持ちいただけると助かるものもあります。以前のレントゲン、治療内容の記録、お薬手帳。あれば診断が早く進みますが、なくても構いません。いつごろ入れたかという記憶だけでも十分です。

そして、もうひとつ知っておいていただきたいことがあります。この交換は、外して入れ替えるだけの作業ではありません。

銀歯を外すと、その下が見えます。むし歯が進んでいることもありますし、思ったより歯が残っていないこともあります。そこから、どこまで覆うか、土台が要るかが決まります。つまり、外したあとに設計が確定するということです。

どの方法を選べるか、いくらかかるかは、別にまとめています(→ 銀歯を白くする方法と費用)。この記事では、その先の進め方をご説明します。

その前に、どんなときに交換を考えるのかを整理しておきます。理由によって、急ぐかどうかが変わるからです。

境目に黒い線が見える

そこで何が起きているか:隙間ができて、そこに汚れが入り込んでいます

急ぐ必要があるか:早めに見たほうがよい状態です

ときどきしみる

そこで何が起きているか:境目から刺激が入っている可能性があります

急ぐ必要があるか:症状があるうちに見ておくほうが選択肢が残ります

食べ物が挟まるようになった

そこで何が起きているか:隣の歯との接し方が変わっています

急ぐ必要があるか:挟まる状態が続くと、そこからむし歯になります

銀歯の見た目が気になる

そこで何が起きているか:機能には問題がないこともあります

急ぐ必要があるか:急ぐ必要はありません。削る量を知ってからで構いません

他院で交換をすすめられた

そこで何が起きているか:理由が段差なのか、影なのか、見た目なのかで変わります

急ぐ必要があるか:理由を確かめてからで構いません

いちばん下の2行を、あえて「急ぐ必要はありません」としています。見た目が理由でも、他院ですすめられたことが理由でも、外せば歯は減ります。減らす前に、なぜ替えるのかを確かめておいて損はありません。

工程ごとに、何をするのか

順を追って整理します。回数は歯の状態によって変わります。

第1段階|相談と診査

ここで何をするか:レントゲンと口の中を確認し、いまの銀歯の範囲と下の状態を見ます

ここで何が決まるか:外す理由があるかどうか。選べる方法と、費用の見込み

飛ばすとどうなるか:削ってから「思っていたのと違う」となります。ここで決めずに持ち帰っていただいて構いません

第2段階|銀歯を外す

ここで何をするか:金属を取り除き、下の状態を目で確かめます

ここで何が決まるか:むし歯の有無、残っている歯の量。ここで設計が確定します

飛ばすとどうなるか:―(この工程は飛ばせません)

第3段階|下の処置

ここで何をするか:むし歯があれば取り除きます。支えが足りなければ土台を作ります

ここで何が決まるか:被せ物を支えられるかどうか

飛ばすとどうなるか:むし歯を残したまま覆うことになります。数年で同じことが起きます

第4段階|形を整えて型を取る

ここで何をするか:必要な厚みの分だけ削り、記録を取ります。仮歯を入れます

ここで何が決まるか:装置が外れにくい形になるかどうか

飛ばすとどうなるか:削りすぎれば歯が減り、足りなければ材料が割れます

第5段階|仮に載せて確かめる

ここで何をするか:接着せずに載せ、当たり方と見た目を確認していただきます

ここで何が決まるか:このまま入れてよいかどうか

飛ばすとどうなるか:接着後に直すには削る必要が出てきます。ここがいちばん大事な確認の機会です

第6段階|接着して仕上げる

ここで何をするか:唾液が入らない状態にして接着し、余った材料を取り除きます

ここで何が決まるか:境目に隙間が残るかどうか。ここがその後を左右します

飛ばすとどうなるか:―(この工程の丁寧さが、数年後に効いてきます)

この表でいちばんお伝えしたいのが、第5段階と第6段階です。

第5段階は、患者さんが関われる最後の機会です。接着してしまうと、直すには削ることになります。仮に載せた状態で鏡をお渡ししますので、気になる点があればその場でお伝えください。「なんとなく気になる」で構いません。

第6段階は、外から見えない工程です。接着は、くっつく面が乾いていることを前提にしています。ところが口の中には唾液がありますし、歯ぐきに近いところを扱えば血液もにじみます。接着する瞬間にこれらが入り込むと、くっつく力が落ち、境目に隙間が残ります。

そして、その隙間は、あとからどれだけ丁寧に磨いても埋まりません。ここが、数年後の結果を分けるところです(→ 二次カリエス(被せ物の下の虫歯)とは)。

もうひとつ、第4段階についても補足します。ここで削る量は、選んだ材料によって変わります。白い材料には、割れずに機能するための厚みが要ります。銀歯は薄くても壊れにくいので、その分だけ削る量が少なくて済んでいました。ですから、置き換えるときに追加で削ることがあります。

ただし、これは部位と設計によって幅があります。噛む面の山だけを覆う設計が選べれば、側面の歯は残せます。全部を覆う設計になると、一周分を削ることになります。どちらを選べるかは、外したあとに残っている歯の量で決まります。

途中で計画が変わることがあります

正直にお伝えしておきます。第2段階で、想定と違うことが見つかる場合があります。

下でむし歯が広がっていた

なぜ事前に分からないのか:金属の影で、レントゲンでは下の状態が隠れます

計画がどう変わるか:取り除く範囲が広がります。覆う範囲も大きくなることがあります

支えになる歯が足りない

なぜ事前に分からないのか:削られた形は、外すまで正確には測れません

計画がどう変わるか:土台を作る工程が加わります。歯ぐきを整える処置が要ることもあります

神経に近いところまで進んでいた

なぜ事前に分からないのか:症状がなくても進んでいることがあります

計画がどう変わるか:神経の処置が加わる可能性があります。回数も費用も増えます

歯にひびが入っていた

なぜ事前に分からないのか:ひびは画像に写らないことがあります

計画がどう変わるか:残せるかどうかの検討に入ります。方針そのものが変わります

ですから当院では、着手の前にこの可能性をお伝えし、その場合にどうするかまで決めてから始めます。始めてからご相談すると、選べる幅が狭くなるからです。

費用も同じ考え方でお示しします。確定している金額と、条件によって加わる可能性のある金額を分けて並べます。「だいたいこのくらい」とまとめてお伝えすると、あとから増えたときにご納得いただけないからです。

逆に、外してみたら想定より良い状態だった、ということもあります。むし歯がなく、形も保たれていれば、削る量は最小限で済みます。悪い方向にだけ変わるわけではありません。

いずれにしても、外した時点でいったん手を止めて、いまの状態をお見せします。写真を撮ってご覧いただき、そのうえで進め方を決めます。見えないまま進むことのないようにしています。

受診の前に、次のことを整理していただけると、話が早く進みます。分かる範囲で構いません。

  • その銀歯は、いつごろ入れましたか
  • 替えたい理由は、見た目ですか、症状ですか
  • その歯に症状はありますか。しみる、噛むと痛むなど
  • 神経を取っている歯ですか
  • 以前のレントゲンや記録はお持ちですか

2番目には理由があります。見た目が理由なら、急ぐ必要はありません。じっくり考えていただけます。症状が理由なら、白くするかどうかとは別に、手を入れる時期に来ています。

仕上がりの精度そのものを見分ける方法は、別にまとめています(→ 取れにくい被せ物の見分け方|適合・形・素材)。

ここまでの流れとあわせて、よくいただくご不安を整理しておきます。

途中で見た目が悪くならないか

実際にはどうなるか:仮歯か仮の詰め物が入りますので、外から目立つことはありません

ご自身でできる備え:人と会う予定が近ければ、先にお伝えください。色を合わせます

何回通うことになるのか

実際にはどうなるか:外して型を取る日と、入れる日の2回が基本です。下の状態によって増えます

ご自身でできる備え:通える曜日と時間帯を先に決めておくと、間隔が空きません

途中でやめられるのか

実際にはどうなるか:外したあとは、何かを入れないと戻せません。始める前が判断の分かれ目です

ご自身でできる備え:迷いがあれば、外す前にご相談ください。外さない選択も残せます

費用が途中で増えないか

実際にはどうなるか:外して見つかったものによって変わることがあります

ご自身でできる備え:見つかった場合にどうするかを、着手前に決めておいてください

他院で入れた銀歯でも診てもらえるか

実際にはどうなるか:紹介状なしでご相談いただけます

ご自身でできる備え:入れた時期と、いまの症状を分かる範囲でお伝えください

とくに3番目についてお伝えしておきます。外す前であれば、外さないという選択も残っています。段差がなく、影もなく、症状もなければ、急いで替える理由はありません。迷いがあるうちは、外さずに様子を見る判断もあります。

逆に、いったん外してしまえば、何かを入れないと元には戻せません。ですから当院では、外す日を決める前に、ここまでの説明をひととおり終えるようにしています。

名古屋の診療室で、どう進めているか

私は米国Indiana大学大学院で補綴学を3年間学び、MSD(補綴学の修士)とCertificate in Prosthodonticsを取得しました。補綴というのは、まさにこの被せ物や詰め物で歯の形と働きを回復させる分野です。

そこで教わったことで、いまも変えていない順番があります。削る前に、完成形を決めてしまうということです。

先に完成形をワックスで作り、そこからシリコンの型を起こして口の中に戻します。その型の上から、必要な厚みの分だけを削る。完成形が決まっていれば、削る量は完成形から逆算されます。目分量で削ってから形を考えるのとは、順番が逆です。

この順番にしておくと、削りすぎを防げるだけでなく、途中でご本人が「思っていたのと違う」と感じたときに、削る前の段階に戻れます。

接着の工程にも、時間をかけています。治療する歯だけをゴムのシートで囲って隔離し、乾いた状態で接着します。余った材料が歯ぐきの際に残っていないかを、器具と糸ようじで確かめてから終わります。取り残しがあると、そこに汚れがたまり、結局は同じところから始まるからです。

この工程は外から見えません。ですから、何をしているのかを治療の前にご説明するようにしています。

もうひとつ、期間についてもお伝えします。1本を替える場合、順調に進めば型取りと装着の2回で仕上がります。下の処置が加われば、その分だけ回数が増えます。治療のあいだは仮歯で過ごしていただきます。当院では仮歯が4,400円(自費・税込)です。

「次の予定までに白くしたい」というご希望がある場合は、その日程を先にお伝えください。間に合うかどうかを含めて計画を立てます。急いで工程を飛ばすことはしません。

もうひとつ、他院で受けた治療について伺うときの姿勢もお伝えしておきます。私がお聞きするのは、次の設計に必要な情報だけです。いつ入れたか、どんな説明を受けたか、その後に症状が出たか。これらは、いまの状態を読み解く手がかりになります。

「前の治療がどうだったか」を評価するために聞いているわけではありません。ですから、覚えている範囲でお答えいただければ十分です。分からないことは分からないままで構いません。

この判断を支えているのが、技工の工程まで自分の手で行ってきた経験です。設計から製作まで一人で仕上げた入れ歯は100床近くになりました。どこまで薄くできて、どこからは割れるのかを作る側の感覚として持っていると、削る量の下限を安全なところまで攻められます。

削る量そのものの考え方は(→ セラミックのやり直しで歯はどれだけ削る?)に、支えになる歯が足りるかどうかは(→ フェルールとは|歯を残せるかの分かれ目)にまとめています。

そして、装置ができるまでの期間についても触れておきます。この期間の過ごし方で、仕上がりが変わることがあるからです。

食べ物が挟まりやすい

なぜそうなるのか:仮のものは本番ほど境目が精密ではありません

どう過ごしていただくか:気になる場合は調整できます。無理に強い力で取ろうとしないでください

硬いものが噛みにくい

なぜそうなるのか:仮の材料は強度を優先していないためです

どう過ごしていただくか:その歯で硬いものを噛むのは、入るまで控えてください

外れることがある

なぜそうなるのか:あとで外せるように、弱めに留めてあります

どう過ごしていただくか:外れたらご連絡ください。取っておいていただけると助かります

しみることがある

なぜそうなるのか:神経が残っている歯では、仮の状態で刺激が伝わることがあります

どう過ごしていただくか:強く続くようであれば、待たずにご連絡ください

3番目の「外れることがある」は、わざとそうしています。本番の装置を入れるとき、仮のものは取り外す必要があります。強く留めてしまうと、外すときに歯を傷めます。ですから、あえて弱めに留めてあります。

外れてしまったときは、その歯で噛むのを避けて、ご連絡ください。放っておくと、隣の歯や噛み合う歯が少しずつ動いて、できあがった装置が入らなくなることがあります。数日で入らなくなるわけではありませんが、早めのほうが確実です。

まとめ|名古屋で銀歯からセラミックへの交換をお考えの方へ + よくあるご質問

入れたあとについても、目安をまとめておきます。

少し高い感じがする

様子を見てよいか:数日で慣れることもあります

ご連絡いただきたい目安:1週間経っても続くとき

冷たいものがしみる

様子を見てよいか:入れた直後は出ることがあります

ご連絡いただきたい目安:だんだん強くなるとき、噛んでも痛むとき

糸が引っかかる

様子を見てよいか:様子を見ずに、一度確かめます

ご連絡いただきたい目安:気づいた時点で

食べ物が挟まる

様子を見てよいか:同じ場所に毎回挟まるなら調整します

ご連絡いただきたい目安:気づいた時点で

上の2つは、数日から1週間ほどで落ち着くことがあります。下の2つは、様子を見ても変わりません。段差や隙間は、時間が解決しないからです。気づいた時点でご連絡ください。

銀歯からセラミックへの交換は、相談と診査、銀歯を外す、下の処置、形を整えて型を取る、仮に載せて確かめる、接着して仕上げる。この工程で進みます。

設計が確定するのは、外したあとです。金属の影でレントゲンには下の状態が写りにくいため、外して初めて分かることがあります。ですから当院では、着手の前にその可能性と、その場合にどうするかまでお伝えします。

そして、いちばん大事なのは接着する直前です。仮に載せた状態で気になる点があれば、その場でお伝えください。接着してしまうと、直すには削ることになります。

他院で入れた銀歯でも構いません。紹介状も要りませんし、前の医院に断る必要もありません。名古屋・伏見の当院では無料相談を行っており、セカンドオピニオン外来は5,500円(税込)です。検査と診断のうえ、お見積りは治療の前にお渡しします。Zoomでのご相談も承っています。完全予約制・完全個室で、地下鉄「伏見駅」7番出口から徒歩2分です。

銀歯を白い歯にやり直すことについて全体を見渡したい方は、ハブとなる記事から入っていただくと、ご自身の状況を位置づけやすくなります(→ 銀歯を白い歯にやり直す【完全ガイド】)。

あわせて読みたい

よくあるご質問

Q1. 他院で入れた銀歯です。紹介状は要りますか。

要りません。前の医院に断っていただく必要もありません。以前のレントゲンや治療の記録があればお持ちいただけると診断が早く進みますが、なくても構いません。いつごろ入れたかという記憶だけでも十分です。前の治療の善し悪しを申し上げることはありませんので、そのままお越しください。

Q2. 何回くらい通うことになりますか。

1本を替える場合、順調に進めば型取りと装着の2回です。ただ、外して下にむし歯が見つかれば、それを取り除く工程が加わります。支えが足りなければ土台を作る工程も入ります。回数の見込みは、初回の診査のあとにお伝えします。

Q3. 途中で費用が増えることはありますか。

可能性はあります。金属の影で、レントゲンには下の状態が写りにくいためです。外してむし歯が広がっていたり、支えになる歯が思ったより少なかったりすると、工程が加わります。当院では、確定している金額と、条件によって加わる可能性のある金額を分けてお示しします。着手の前に、その場合にどうするかまで決めてから始めます。

Q4. 一度に何本も替えられますか。

可能ですが、当院からおすすめすることはあまりありません。順番をつけて進めるほうが、通院の負担も費用の負担も分散されますし、仕上がりを確かめてから続きを決められます。急ぐ事情がある場合は、日程を伺ったうえで計画を立てます。まず何本かを進めて、様子を見てから続きを考える、という進め方もできます。

※お口の状態には個人差があり、適した治療や結果は人によって異なります。検査・診断のうえ、費用・期間・主なリスクをまとめてご説明します。銀歯を外した際に、むし歯や歯の割れが見つかり、治療計画と費用が変更になる可能性があります。掲載している金額は自由診療のもので、保険適用外となります。

監修者情報

EDEN DENTAL OFFICE (エデン デンタル オフィス)

院長 村井亮介

名古屋中区の伏見駅から徒歩2分の「エデンデンタルオフィス」では、米国補綴専門医の資格を持つ院長が、10年、20年先を見据えた精密な治療を提供します。歯科医院特有の緊張感を和らげるため、家族のように寄り添う丁寧な対話を重視。患者様の背景や「どうなりたいか」という想いを深く汲み取り、できる限りの最高の治療クオリティーを常に心掛けております。

経歴

  • 愛知学院大学歯学部歯学科卒業
  • 大手歯科医療法人勤務
  • インディアナ大学歯学部補綴科卒業

資格

  • 米国補綴専門医

所属学会

  • 日本補綴歯科学会
  • ACP american academy of prosthodontics member
  • ITI international team
    for implantology 会員
  • AO academy of
    osseointegration 会員

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