名古屋 孫と美味しく食事がしたい方をオールオン4で治療した症例(65歳女性)

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名古屋市中区の歯医者「Eden Dental Office」

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症例

名古屋 孫と美味しく食事がしたい方をオールオン4で治療した症例(65歳女性)

オールオン4の症例

  • 治療前

  • 治療後

患者背景と症例概要

名古屋でオールオン4治療を検討されている方の中には、「何度治療しても結局抜歯になってしまった」「歯医者に対する不信感がある」「家族と気兼ねなく食事を楽しみたい」という思いを抱えていらっしゃる方が少なくありません。今回ご紹介する症例は、長年の歯科不信を乗り越えて来院された患者様に、段階的なアプローチを経て上下オールオン4で全顎再建を行ったケースです。

患者様は65歳の女性で、主訴は「孫と口を気にせず食事を楽しみたい」というものでした。

名古屋孫と美味しく食事がしたい方をオールオン4で治療

この患者様は、過去に何度も歯科治療を受けてこられましたが、どんな治療をしても長持ちせず、最終的には抜歯になってしまうことが続いていました。その経験から「歯医者で治療してもどうせまた悪くなる」という不信感を抱かれるようになり、歯科全体に対して強い不安と疑いをお持ちでした。それでも当院にお越しいただき、治療をお任せいただけたことは、担当医として重く受け止めています。同じように歯科への不信感で一歩を踏み出せない方は、歯医者に不信感を感じたときのセカンドオピニオンも参考になさってください。

診査の結果、見た目には一見問題なさそうに見えても、残っている歯の多くがすでに大きなダメージを受けており、長期的な保存は困難な状態でした。患者様との十分な相談の結果、すべての歯を抜いて治療をやり直すという決断をされ、最終的に上顎6本・下顎4本のインプラントによる固定式のオールオン4治療を行うこととなりました。

オールオン4と総入れ歯の違いについては【完全比較】オールオン4と総入れ歯の違いのページで詳しく解説しています。ご自身に近い症例をお探しの方は名古屋のオールオン4症例一覧もあわせてご参照ください。

症例まとめ

・患者:65歳 女性
・主訴:孫と口を気にせず食事を楽しみたい
・来院背景:治療を繰り返しても抜歯に至る経験から歯科への強い不信感
・診断:残存歯の多くが保存困難、全顎的な再建が必要
・最終治療方針:全抜歯→即時義歯→上下オールオン4(上顎6本・下顎4本)
・使用インプラント:ストローマン BLX 計10本
・骨造成:上顎臼歯部に段階的GBR(インプラント埋入に先立ち実施)
・上部構造:上下ともジルコニア
・治療期間:約1年半
・費用:7,500,000円(自由診療)

初診時の診断

初診時には、口腔内診査、パノラマX線、歯科用コーンビームCT、歯周組織検査、咬合診査、残存歯の保存可否判定を行いました。歯科不信をお持ちの患者様だからこそ、なぜこの診断に至るのかを画像とデータで一つずつご説明し、ご納得いただいたうえで進めることを最優先しました。

残存歯の評価

残存歯は、外見上は大きな問題がないように見える歯も含めて、う蝕の再発・歯質の崩壊・歯周組織のダメージが進行しており、長期的な予後を期待できる歯はほとんど残されていませんでした。「また治療して、また悪くなる」という悪循環を断ち切るためには、保存困難な歯に固執するのではなく、全顎的な再建へ舵を切ることが患者様の利益になると判断しました。

咬合状態の評価

幸いなことに、現在の咬合高径(上下の噛み合わせの高さ)は保たれていました。これは治療計画上、大きな利点です。咬合高径が維持されている場合、既存の噛み合わせの高さを基準として即時義歯や最終補綴物を設計できるため、治療の再現性が高まります。

CT所見と骨条件

下顎は骨の量・質ともに問題なく、4本のインプラントを計画通りに埋入できる条件が確保されていました。

CT所見と骨条件

一方、上顎の臼歯部は欠損していた期間が長かったことから骨吸収が大きく進行しており、インプラント埋入に必要な骨量が極端に不足していました。この部位には大規模な骨造成(GBR)が必要という診断でした。骨造成の詳細についてはインプラント前に行うGBRとは?|骨が足りない場合の骨造成で解説しています。骨が少ないと言われた方の治療選択肢は【保存版】骨が少ない方のオールオン4完全ガイドもご参照ください。

CT所見と骨条件(2)

治療計画と設計思想

段階的ステップアップという治療哲学

本症例の治療計画で私が最も大切にしたのは、「歯を失った方の治療は、入れ歯→インプラントオーバーデンチャー→オールオン4と、段階的にステップアップできる」という考え方です。

患者様は当初からオールオン4を希望されていました。しかし私は、まず全抜歯直後から使える即時義歯を製作し、「とりあえず仮の入れ歯を使ってみませんか」とご提案しました。

なぜなら、実際に入れ歯で生活してみると案外それで満足され、費用や治療期間を大きく節約できたケースを、私はこれまで何度も経験しているからです。総入れ歯で十分な方に高額なインプラント治療を行う必要はありません。逆に、入れ歯を試したうえで「口蓋の違和感が受け入れられない」「下の入れ歯が動くのが許容できない」ということであれば、その実体験に基づいてオーバーデンチャーやオールオン4へ進めばよいのです。

この「試してから決められる」段階的アプローチは、後戻りのできない一発勝負ではなく、患者様ご自身の感覚で次のステップを判断できるという大きな安心感につながります。

段階的ステップアップという治療哲学

治療選択肢の比較

①総義歯(即時義歯からの継続)
外科侵襲と費用が最小。本症例ではまずこれを試していただきました。

②インプラントオーバーデンチャー
少数のインプラントで入れ歯を安定させる中間的選択肢。費用と機能のバランスに優れます。

③オールオン4(本症例の最終選択)
固定式で咀嚼能率・審美性ともに最も高い選択肢。費用と外科侵襲は最大となります。各治療法の詳細比較は名古屋で歯がほとんどない方の治療法【完全比較】で、オールオン4の費用の考え方は名古屋オールオン4費用相場の完全ガイドで解説しています。

本症例では、即時義歯を実際に使用していただいた結果、上顎の口蓋部分を覆われる違和感と、下顎の入れ歯が動くことがどうしても許容できない、という明確なご感想を得ました。この実体験に基づき、上下ともオールオン4へ進むことを最終決定しました。入れ歯から固定式への移行を検討する際の判断材料は総入れ歯からオールオン4へ|検討前に整理したい注意点にもまとめています。試したうえでの決断だからこそ、患者様の納得度は非常に高いものでした。

設計思想

計画段階こそがオールオン4の核心

オールオン4治療で一番難しいのは、実は手術ではなく計画の段階にあります。本症例では、患者様のスマイルライン、骨の位置・量・質、清掃性、将来のメンテナンス性のすべてを考慮し、最終的な歯の位置から逆算してインプラントの埋入位置を設計しました。

埋入本数の設計

上顎は6本、下顎は4本としました。上顎の骨は下顎に比べて柔らかく、骨造成部位を含むため、支持を分散させる目的で6本を選択しています。下顎は骨条件が良好なため、標準的な4本で十分な支持が得られると判断しました。

段階的GBR(骨造成)の選択

上顎臼歯部の骨不足に対しては、インプラント埋入と同時にGBRを行う方法と、先にGBRを行って骨の治癒を待ってから埋入する段階的な方法があります。骨の不足量がそこまで大きくなければ同時法も選択できますが、本症例は骨が極端に少なかったため、確実性を優先して段階的アプローチを選択しました。まずGBRを単独で行い、3ヶ月の治癒期間を待ってからインプラントを埋入する計画です。

上部構造素材:ジルコニア

上下ともジルコニアを選択しました。従来のレジン(アクリル)ベースの上部構造と比較して、ジルコニアはプラークが付着しにくく、インプラント周囲炎のリスク低減が期待できる点を重視した選択です。強度・審美性・清掃性のバランスにも優れています。ジルコニアとレジンの選び分けは最終補綴がジルコニアかレジンかの違いで、周囲炎を防ぐ設計の考え方はインプラントで周囲炎を防ぐ設計とはで詳しく解説しています。

食事を楽しめなくなった方へ
噛めるようになると、食べられるものが変わります。

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院長が確認のうえ、当日〜翌診療日中にお返事します。ご来院やご契約を前提としたご案内はいたしません。

手術と治療経過

治療の流れ

・全抜歯と同時に、事前に私自身が製作した即時義歯を装着(歯がない期間を作らない)
・即時義歯での生活を通じて、入れ歯の許容度を実際に評価
・上顎臼歯部にGBR(骨造成)を単独で実施
・3ヶ月の治癒期間
・上顎にストローマン BLX 6本を埋入
・下顎にストローマン BLX 4本を埋入(即時プロビジョナル装着)
・3ヶ月の治癒期間後、最終ジルコニア補綴物を製作・装着

上顎手術とバックアッププラン

上顎の埋入手術では、当初その日のうちにオールオン4の仮歯を固定する即時負荷を予定していました。しかし6本のうち2本の初期固定値が十分でなかったことから、無理に仮歯を固定することはせず、その2本を歯肉の下に埋めて治癒を待つ方針に切り替え、3ヶ月間は再び入れ歯での生活としていただきました。

このような状況は臨床では珍しいことではありません。重要なのは、術中の所見に応じて安全側へ切り替えられるバックアッププランを常に持っておくことです。初期固定が不十分なインプラントに咬合力をかければ、骨結合が妨げられ、インプラントそのものを失うリスクがあります。「当日に歯が入ること」よりも「インプラントが確実に骨と結合すること」を優先するのが、長期予後を守る判断です。

即時に仮歯が入る場合と待つ場合の違いについてはオールオン4で当日仮歯が可能かどうかはいつ決まる?でも解説しています。

下顎手術

下顎はBLX 4本を計画通りに埋入し、こちらは十分な初期固定が得られたため、即時のプロビジョナル(仮のオールオン4)を装着できました。同じ患者様でも、上顎と下顎で骨の条件が異なれば、進め方も変わります。

下顎手術

術後経過と最終補綴

術後の腫脹・疼痛は処方薬でコントロール可能な範囲に収まり、GBR部位を含めて創傷治癒は概ね順調に推移しました。埋入から3ヶ月の治癒期間を経て骨結合を確認し、最終的なジルコニア製オールオン4を上下に装着しました。

最終装着後の評価では、咬合接触は均等に安定し、スマイルラインは計画段階の設計通りに再現され、清掃用器具のアクセスも確保されていることを確認しました。見た目の自然さと、硬固物を含めた咀嚼機能の安定の両方が達成されています。装着後の管理についてはインプラントを長持ちさせるには?(メンテナンス総合ガイド)をご参照ください。

定期メンテナンス

上下オールオン4の長期予後は、装着後の管理で決まります。当院では3〜4ヶ月ごとの定期メンテナンスを行っており、インプラント周囲組織のプロービング、X線による周囲骨の評価(特にGBR部位)、咬合接触の再評価、スクリューの緩み確認、専門的なクリーニングを実施しています。ジルコニア上部構造はプラークが付着しにくいものの、ブリッジ下面の清掃はセルフケアの要であり、ワンタフトブラシとスーパーフロスの使い方を丁寧にご指導しています。

よくあるご質問

質問1:オールオン4を希望していても、まず入れ歯を試す意味はありますか

あります。実際に入れ歯で生活してみると想像以上に満足され、費用と治療期間を節約できるケースがあります。逆に試したうえで不満があれば、その実体験に基づいてオーバーデンチャーやオールオン4へ進めます。試してから決められることが段階的治療の利点です。

質問2:骨造成をすると治療期間はどれくらい延びますか

本症例のように段階的にGBRを行う場合、骨の治癒を待つ期間として約3ヶ月以上が追加されます。骨の不足量が少なければインプラント埋入と同時に行える場合もあり、CT診断により判断します。

質問3:手術当日に仮歯が入らないことはありますか

あります。本症例でも上顎の2本の初期固定が不十分だったため、当日の仮歯固定を見送り、安全を優先して治癒を待ちました。術中所見に応じたバックアッププランを持って手術に臨むことが重要です。

質問4:上部構造はジルコニアとレジンのどちらが良いですか

一長一短がありますが、本症例ではプラークの付着しにくさによるインプラント周囲炎リスクの低減を重視し、ジルコニアを選択しました。対合歯の状態や咬合力によって最適解は変わります。

質問5:費用は分割払いに対応していますか

当院ではデンタルローンや分割支払いに対応しています。自由診療であるため医療費控除の対象となりますので、領収書の保管をおすすめします。

歯科医師からのコメント

今回の症例で私が最も重要だと考えたのは、「歯科不信を抱えた患者様との信頼関係の再構築」と「試してから決められる治療設計」の2点です。

何度治療しても悪くなるという経験を重ねた方にとって、高額な治療を最初から提案されることは、不信感を強めるだけです。だからこそ本症例では、まず即時義歯という低侵襲な選択肢から始め、実際の使用感をご自身で確かめていただいたうえで、オールオン4への移行を決断していただきました。ご本人の実体験に裏打ちされた決断は、治療後の満足度と長期のメンテナンス継続率に直結します。

技術面では、オールオン4の成否は手術の巧拙よりも計画段階で決まるということを改めて強調したいと思います。スマイルライン、骨、清掃性のすべてを統合した逆算設計と、術中に安全側へ切り替えられるバックアッププラン。この2つが揃って初めて、長期に安定するオールオン4が実現します。

治療を終えた現在、患者様はお孫様との食事を楽しまれており、定期メンテナンスにも継続的に通院されています。長期予後については、3〜4ヶ月ごとのメンテナンスとGBR部位の骨レベルモニタリングを続けながら、10年先を見据えた管理を行ってまいります。

治療のリスク・副作用・費用・期間

治療期間:約1年半(全抜歯・即時義歯・段階的GBR・上下インプラント埋入・治癒期間・最終補綴製作を含む)

費用:7,500,000円
オールオン4治療は自由診療であり、費用はインプラント本数、骨造成の有無、上部構造の素材により変動します。

主なリスク・副作用:

・術後に腫れや疼痛、内出血が生じる可能性があります
・創部の感染、出血の可能性があります
・骨造成(GBR)部位の治癒不全、造成骨の吸収が起こる可能性があります
・初期固定が不十分な場合、当日の仮歯装着を見送ることがあります
・インプラントと骨が結合しない可能性があります
・インプラント周囲炎を発症する可能性があるため、定期的なメンテナンスが不可欠です
・上部構造の破損、スクリューの緩み、咬合変化に伴う調整・修理が必要になる場合があります
・治療結果・経過・期間には個人差があります

名古屋でオールオン4治療を検討されている方へ

オールオン4治療では、

・骨の状態
・噛み合わせ
・補綴設計
・インプラントの埋入位置

などを総合的に診断することが重要です。
当院のオールオン4治療の考え方や治療の流れについては以下のページで詳しく解説しています。

当院では骨量不足症例や重度歯周病症例、多数歯欠損症例など、さまざまなオールオン4治療を行っています。
ご自身に近い症例を探したい方は以下の症例一覧も参考にしてください。

費用
7,500,000円(自由診療)<div class="ed-ln"><div class="ed-ln-ttl">もう一度しっかり噛めるようになるか</div><div class="ed-ln-txt">ご家族からのご相談でも構いません。</div><a class="ed-ln-btn" href="https://line.me/R/oaMessage/@627ljsat/?%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%82%AA%E3%83%B34%E3%81%AE%E7%97%87%E4%BE%8B%E3%82%92%E8%A6%8B%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82%E3%82%82%E3%81%86%E4%B8%80%E5%BA%A6%E3%81%97%E3%81%A3%E3%81%8B%E3%82%8A%E5%99%9B%E3%82%81%E3%82%8B%E3%82%88%E3%81%86%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B%E3%81%8B%E7%9F%A5%E3%82%8A%E3%81%9F%E3%81%84%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82" target="_blank" rel="noopener">LINEで聞いてみる</a><div class="ed-ln-note">院長が直接お返事します。お急ぎの場合はお電話ください(<a href="tel:0522658996" style="color:#5A4632">052-265-8996</a>)</div></div>

監修者情報

EDEN DENTAL OFFICE (エデン デンタル オフィス)

院長 村井亮介

名古屋中区の伏見駅から徒歩2分の「エデンデンタルオフィス」では、米国補綴専門医の資格を持つ院長が、10年、20年先を見据えた精密な治療を提供します。歯科医院特有の緊張感を和らげるため、家族のように寄り添う丁寧な対話を重視。患者様の背景や「どうなりたいか」という想いを深く汲み取り、できる限りの最高の治療クオリティーを常に心掛けております。

経歴

  • 愛知学院大学歯学部歯学科卒業
  • 大手歯科医療法人勤務
  • インディアナ大学歯学部補綴科卒業

資格

  • 米国補綴専門医

所属学会

  • 日本補綴歯科学会
  • ACP american academy of prosthodontics member
  • ITI international team
    for implantology 会員
  • AO academy of
    osseointegration 会員

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