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初めての総入れ歯|流れ・期間・心構え|名古屋・伏見の補綴専門医

総入れ歯は、部分入れ歯の延長ではなく「別の入れ歯」です

結論から言うと、初めての総入れ歯で知っておきたいのは、総入れ歯は残った歯に頼れず、歯ぐきと吸着で支える入れ歯だということです。そのため、外し方や噛み方、慣れ方が部分入れ歯とは違います。

そして、完成した日はゴールではなく、練習の始まりです。噛むことに慣れるまで2〜3か月ほどかかるとされ、その間に調整を重ねて仕上げていきます。

「最後の歯を抜いて、総入れ歯になると言われた」「下の総入れ歯は難しいと聞いて不安」。名古屋でも、こうしたご相談をいただきます。総入れ歯に特有の進み方と、心構えを整理します。

この記事で分かること。

  • 部分入れ歯と総入れ歯の違い
  • 総入れ歯に特有の使い方
  • 慣れるまでの時間軸と、心構え

入れ歯治療の全体像は、以下のページにまとめています。

まず、今の状況を確かめてください

状況 目安
これから総入れ歯になる 作る前にご相談を
当たって痛く入れられない その日のうちにご相談を
下の入れ歯が浮く・外れる 早めにご相談を

部分入れ歯と、何が違うのか

厚生労働省の歯科疾患実態調査(令和4年)では、総入れ歯を使っている方は、80〜84歳で約3割、85歳以上で36.2%でした。決して珍しい入れ歯ではありませんが、部分入れ歯とは支え方がまったく違います。

  何で支えるか
部分入れ歯 残っている歯と歯ぐき
総入れ歯 歯ぐき(粘膜)と吸着

部分入れ歯と総入れ歯の支え方の違い|名古屋エデンデンタルオフィス

図:部分入れ歯と総入れ歯の支え方の違い

日本歯科医学会の資料でも、総入れ歯は粘膜で支え、部分入れ歯は歯と粘膜で支えるものと説明されています。総入れ歯には、バネをかける歯がありません。入れ歯の縁と歯ぐきの間を閉じることで生まれる吸着が、外れにくさを支えます。

総入れ歯ならではの、使い方

同じ資料では、総入れ歯ならではの使い方として、次のような点が挙げられています。

  • 外すときは、前の方を押して吸着を解いてから
  • 前歯で食べ物を噛み切らない
  • 食べ物は小さくして、奥歯で噛む

前歯で噛み切ろうとすると、入れ歯の後ろが浮き、外れやすくなります。

下の総入れ歯は、安定しにくいことがある

66名を調べた国内の研究では、入れ歯の安定の評価は、上より下のほうが低い傾向でした。下あごは舌が動き、覆える面積も上より小さいためです。下の総入れ歯は、最初から完成ではなく、調整で仕上げていくものと考えてください。

慣れるまでの時間軸

総入れ歯に慣れるには、時間がかかります。日本歯科医学会の資料では、次のように説明されています。

時期 目安
完成後1か月以内 数回の調整
話しにくさ・異物感 1〜3か月で軽くなる
噛むことに慣れる 2〜3か月ほど

総入れ歯に慣れるまでの時間軸|名古屋エデンデンタルオフィス

図:総入れ歯に慣れるまでの時間軸

学会のガイドラインに引かれた報告では、総入れ歯の調整が必要だった方は、1週目に87%、2週目に50%、4週目には0%と減っていました。最初の数週間に調整が集中する、ということです。

噛む力は、少しずつ戻ってくる

新しく総入れ歯を作った28名を追った海外の研究では、噛む力と噛み砕く力は、3か月の間に向上しました。下あごの土手がしっかりしている方のほうが、噛む力も満足度も高い傾向でした。

最初の食事は、やわらかく小さく

日本歯科医師会の一般向け資料でも、新しい入れ歯は、はじめはやわらかいものや小さく切ったものを食べながら様子を見るとされています。頬や舌が、まだ新しい入れ歯に慣れていないためです。最初から硬いものに挑戦せず、少しずつ食べられるものを増やしていきましょう。

痛みがなくても、調整には通う

最初の1か月は、痛みがなくても調整に来ていただきます。当たる所や浮く所を早めに見つけて整えることで、その後の慣れ方が変わります。痛くて入れていられない日は、外して休ませてかまいません。受診の日は、朝から入れて来ていただくと、当たる場所が見つけやすくなります。

私は、「完成日は練習の始まり」とお伝えします

初めて総入れ歯になる方に、私が最初にお伝えするのは、完成した日はゴールではなく、練習の始まりだということです。総入れ歯は、調整を重ねながら、ご本人と一緒に仕上げていく入れ歯だからです。

技工を自分の手で行ってきたので、歯が1本もない口では、上下の噛み合わせの高さを、残った歯から測れないことを知っています。この高さと前歯の位置が、口元の見た目や話しやすさを左右します。仮合わせの段階で、顔つき、話しやすさ、噛んだ位置を、ご本人と一緒に確かめることを大切にしています。

最後の歯を失うことへの、心構え

最後の歯を抜くことに、気持ちが沈む方もいらっしゃいます。それは自然なことです。

  • 最初の数週間は、話しにくく、噛みにくいのが普通
  • 当たる所は、調整で楽になっていく
  • 不安なことは、我慢せずに伝えていい

最初の数か月は、気持ちの面も含めて一緒に見ていきます。ご家族と一緒に説明を聞いていただくこともできます。周りの方が、慣れるまでの時間軸を知っておくだけでも、ご本人の気持ちは楽になります。

工程と期間は入れ歯は何日でできる?通院回数と期間で書いています。入れ歯全般の流れは初めての入れ歯|作る流れ・期間・慣れるまでの過ごし方【完全ガイド】をご覧ください。

吸着の仕組みは総入れ歯の吸着の仕組み|下の総入れ歯はなぜ難しいで書いています。型取りは総入れ歯の型取りが精密だと何が変わるかをご覧ください。

話しにくさは名古屋で総入れ歯の発音・違和感に悩む方へ|原因と改善策を解説、食べにくさは総入れ歯で食べにくいもの|名古屋のオールオン4で改善できる範囲を解説で整理しています。

見た目は総入れ歯の見た目が気になる方へ|名古屋で選択肢を整理するを参考にしてください。噛み合わせの高さは噛み合わせが低くなるとどうなる|咬合高径の話で書いています。

残っている歯を抜くか迷う方は「残りの歯は全部抜いて総入れ歯に」と言われたら|部分入れ歯と総入れ歯の境界をご覧ください。総入れ歯の全体像は、以下の記事にまとめています。

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名古屋・伏見で「初めての総入れ歯」を相談するなら

使い方や慣れ方を知らないまま始めると、「やっぱり総入れ歯は合わない」と早くあきらめてしまうことがあります。様子見より相談を先にしていただければ、総入れ歯に慣れるまでの見通しをお伝えできます。

当院での進め方は、あごの土手の形、粘膜の状態、残っている歯がある場合はその状態を確認するところからです。そのうえで、作る前の準備、仮合わせで確かめること、完成後の調整の予定をご説明します。

地下鉄伏見駅6番出口から徒歩2分です。名古屋市内・愛知県内から通われる方が多くいらっしゃいます。

よくあるご質問

総入れ歯に慣れるまで、どのくらいかかりますか?

噛むことに慣れるまで2〜3か月ほど、話しにくさや異物感は1〜3か月ほどで軽くなるとされています。最初の1か月に数回の調整を重ねて仕上げていきます。

下の総入れ歯は、外れやすいのですか?

下あごは舌が動き、覆える面積も小さいため、上より安定しにくいことがあります。最初から完成と考えず、調整で当たりや浮きを整えていきます。

総入れ歯で、前歯で噛み切ってもいいですか?

前歯で噛み切ると、入れ歯の後ろが浮いて外れやすくなります。食べ物は小さくしてから、奥歯で噛むようにしてください。

※お口の状態には個人差があり、適した治療や結果は人によって異なります。

検査・診断のうえ、費用・期間・主なリスクをまとめてご説明します。

監修者情報

EDEN DENTAL OFFICE (エデン デンタル オフィス)

院長 村井亮介

名古屋中区の伏見駅から徒歩2分の「エデンデンタルオフィス」では、米国補綴専門医の資格を持つ院長が、10年、20年先を見据えた精密な治療を提供します。歯科医院特有の緊張感を和らげるため、家族のように寄り添う丁寧な対話を重視。患者様の背景や「どうなりたいか」という想いを深く汲み取り、できる限りの最高の治療クオリティーを常に心掛けております。

経歴

  • 愛知学院大学歯学部歯学科卒業
  • 大手歯科医療法人勤務
  • インディアナ大学歯学部補綴科卒業

資格

  • 米国補綴専門医

所属学会

  • 日本補綴歯科学会
  • ACP american academy of prosthodontics member
  • ITI international team
    for implantology 会員
  • AO academy of
    osseointegration 会員

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