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介護施設での入れ歯ケアと歯科との連携|名古屋・伏見の補綴専門医
施設に入る前に、入れ歯の「引き継ぎ」をしておきます
結論から言うと、親御さんが介護施設に入るとき、家族にできる大切なことは2つです。入所前に入れ歯の状態を確かめることと、どんな入れ歯かを施設に引き継ぐことです。入所後の手入れや調整は、施設の職員や、施設と連携する歯科が担うことが多くなります。
介護施設では、歯科医師や歯科衛生士が施設の職員に助言・指導する仕組みが、制度として整えられてきました。家族は、その仕組みに必要な情報を渡す役割を担います。
「親が施設に入ることになった。入れ歯の手入れはしてもらえる?」「なくしたらどうしよう」。名古屋でも、こうしたご相談をいただきます。入所前の準備と、施設・歯科との連携の仕方を整理します。
この記事で分かること。
- 施設での入れ歯のケアの仕組み
- 入所前に家族がしておきたいこと
- 施設に引き継ぎたい入れ歯の情報
入れ歯治療の全体像は、以下のページにまとめています。
まず、今の状況を確かめてください
| 状況 | 目安 |
|---|---|
| 入所が決まった | 入所前にご相談を |
| 入所後に痛がる・外したがる | 施設に早めに伝えて |
| 入れ歯が見当たらない | 当日中に施設へ連絡を |
施設での入れ歯のケアは、どうなっているか
口のケアは、制度として強化されてきた
厚生労働省の資料によると、令和3年度の介護報酬改定で、施設での口腔衛生の管理が基本的なサービスになりました。歯科医師や歯科衛生士が、施設の職員に年2回以上、技術的な助言や指導を行う仕組みです。
| 改定 | 主な内容 |
|---|---|
| 令和3年度 | 口腔衛生管理が基本サービスに |
| 令和6年度 | 入所時と月1回程度の口腔の評価 |

図:施設での入れ歯ケアの仕組みと家族の役割
令和6年度の改定では、入所時と入所後に月1回程度、口の状態を評価することなども加わりました。日本歯科医学会の資料では、評価の項目の例として、入れ歯の汚れや、入れ歯がすぐ外れることが挙げられています。
それでも、施設によって差がある
改定前の国の調査では、入所者全員に口のスクリーニングをしていない施設が、老健で46.1%ありました。仕組みは整いつつありますが、施設ごとの差もあります。家族からの情報が、施設のケアを助けます。
口のケアは、肺炎の予防にもつながる
老人ホーム11施設・417名を対象にした海外の研究では、口のケアを行った群で、肺炎や発熱が有意に減りました。効果は、歯のある方にも、歯のない方にも見られています。入れ歯の手入れも、その大切な一部です。
入所前に、家族がしておきたいこと
今の入れ歯の状態を、一度見ておく
入所後は、外来に通いにくくなることがあります。合い、割れやヒビ、バネの緩み、汚れのつき方を、入所前に一度見ておくと安心です。外来で済ませられる調整や修理は、入所前に済ませておけます。
施設に引き継ぎたい情報
| 引き継ぐこと | 理由 |
|---|---|
| 総入れ歯か部分入れ歯か | 手入れの仕方が違う |
| 上下どちらか・枚数 | 紛失に気づくため |
| 外し方の向き | バネを曲げないため |
| 作った医院と時期 | 修理の手がかり |

図:施設に引き継ぎたい入れ歯の情報
入れ歯の扱いを、誰が知っているか
国内の調査では、入れ歯の清掃について指導を受けたと答えた方は38.5%でした。特別養護老人ホームでは「受けたか分からない」という回答が多く、その約75%は介護をする方の回答でした。手入れをする人に、扱い方が伝わっていないことがある、ということです。
紛失にも、備えておく
埼玉の15施設を調べた国内の研究では、1年間の入れ歯の紛失率は約1%でした。そのうち1件は、入所時の荷物の整理中に起きていました。入れ歯への名前入れは、入所前の相談で一緒に検討できます。
入所後に、施設へ早めに伝えたいこと
面会のときに、次のような様子に気づいたら、施設の職員に早めに伝えてください。施設の協力歯科や訪問歯科につなげてもらう手がかりになります。
- 入れ歯を痛がる、外したがる
- 食事の量が減った、食べるのに時間がかかる
- 入れ歯がすぐ外れる、汚れが目立つ
私は、入所前に「この入れ歯がどういう設計か」を整理します
入所前のご相談で、私が大切にしているのは、手入れをする方が、その入れ歯をどう扱えばよいかが分かる形で引き継ぐことです。
技工を自分の手で行ってきたので、部分入れ歯は、外す向きを誤るとバネが曲がったり、支えの歯に負担がかかったりすることを知っています。作った医院と時期の記録は、修理や作り直しのときの手がかりになります。
- 総入れ歯か、部分入れ歯か
- バネがどの歯にかかっているか
- どの向きに外すか
- 気をつけたい割れやヒビがあるか
入所前に見ておくことで、今の入れ歯で施設に持っていけるか、先に整えたほうがよいかをご説明できます。当院は外来での診療のため、入所後の調整は、施設の協力歯科や訪問歯科にお願いすることになります。そのための情報を、ご家族と一緒にまとめます。
名前入れや入院前の準備は旅行・入院時の入れ歯管理、保管とケースは入れ歯ケースと保管方法で書いています。
認知症がある場合は認知症の家族の入れ歯管理をご覧ください。通院が難しくなった場合は通院が難しい高齢の親の入れ歯調整|家族ができることで書いています。
合っていないサインは親の入れ歯が合っていないサインの見つけ方で整理しています。入れ歯をつけたがらない場合は入れ歯をつけたがらない親への対応をご覧ください。
食事量の変化は食事量が減った高齢者と入れ歯の関係で書いています。本人が来られないときは家族の代理相談でできること・できないことを参考にしてください。
作り替えの費用は、以下の記事で整理しています。
名古屋・伏見で「施設に入る前の入れ歯」を相談するなら
合わない入れ歯のまま入所すると、施設で外したままになったり、食事が進まなかったりすることがあります。様子見より相談を先にしていただければ、入所前に整えておきたいところをお伝えできます。
当院での進め方は、今の入れ歯の合い、割れやヒビ、バネの状態、汚れのつき方を確認するところからです。そのうえで、入所前に調整や修理をするか、施設にどんな情報を引き継ぐかをご説明します。
地下鉄伏見駅6番出口から徒歩2分です。名古屋市内・愛知県内から、ご家族と一緒に通われる方も多くいらっしゃいます。
よくあるご質問
介護施設では、入れ歯の手入れをしてもらえますか?
施設での口腔衛生の管理は、制度として基本的なサービスになっています。ただ施設ごとに差もあるため、入れ歯の種類や外し方などを、入所時に施設へ伝えておくと安心です。
入所前に、歯科で何をしておけばいいですか?
今の入れ歯の合い、割れやヒビ、バネの緩みを見ておくと安心です。外来でできる調整や修理は入所前に済ませ、施設に引き継ぐ情報をまとめておきましょう。
施設で入れ歯をなくしたら、どうすればいいですか?
当日中に施設へ伝え、荷物や寝具、食事のトレーも確かめてもらってください。見つからない場合は、施設の協力歯科などに相談します。
※お口の状態には個人差があり、適した治療や結果は人によって異なります。
検査・診断のうえ、費用・期間・主なリスクをまとめてご説明します。
監修者情報

EDEN DENTAL OFFICE (エデン デンタル オフィス)
院長 村井亮介
名古屋中区の伏見駅から徒歩2分の「エデンデンタルオフィス」では、米国補綴専門医の資格を持つ院長が、10年、20年先を見据えた精密な治療を提供します。歯科医院特有の緊張感を和らげるため、家族のように寄り添う丁寧な対話を重視。患者様の背景や「どうなりたいか」という想いを深く汲み取り、できる限りの最高の治療クオリティーを常に心掛けております。
経歴
- 愛知学院大学歯学部歯学科卒業
- 大手歯科医療法人勤務
- インディアナ大学歯学部補綴科卒業
資格
- 米国補綴専門医
所属学会
- 日本補綴歯科学会
- ACP american academy of prosthodontics member
- ITI international team
for implantology 会員 - AO academy of
osseointegration 会員
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インプラントをはじめ、審美補綴や義歯などの外科的治療に関するご相談を承っております。その他の治療内容についてもお気軽にお問い合わせ下さい。



